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【質 問】
30歳代後半より、9月ごろになると指先の皮膚が薄く硬くなり、12月には手のひらと指がガサガサで小水疱ができます。指先がひび割れているのにかゆみが強く、寝ているうちにかいていて朝起きると出血しています。これから洗剤を使うことが多く、ゴム手袋をしていますが、手袋が触れる手首までかぶれてしまいます。もう20年以上悩んでいます。

【答 え】
寒くなると悪化する病気に湿疹があり、このタイプは進行性指掌角皮症と呼ばれている。気温が下がって乾燥してくると、手が冷たく血行が悪くなる。皮膚の脂肪分がなくなったところに機械的刺激、石けん、シャンプー、洗剤などがさらに脂肪分を取り去り、皮膚を養えなくなる。炎症がびどいと患部は熱をもち、硬くなる。水分を発散することができず、表皮と真皮の間に水分がたまったものが小水疱である。これが真皮を圧迫し、かゆみを引き起こす。
 この60歳の女性の手を見ると、赤くはれて火照りが全体に及んでいた。手の熱を冷まし、血を補う「温清飲・うんせいいん」を服用してもらった。2週間もすると手のかゆみが楽になり、1ヶ月で皮膚がなめらかになってきたと報告を受けた。その後、再発防止に手の末端まで血行を良くし皮膚に潤いを保つ「当帰飲子・とうきいんし」を長期間続けている。

 

【質 問】
23歳の女性です。19歳で一人暮らしを始め、生活が不規則になり半年がたったころ、突然目の前がちかちかし、日の光がまぶしくて目を開けていられなほどになりました。やがて後頭部が重く、ズッキンズッキンと痛みだし、嘔吐と腹痛を伴う下痢をします。2、3時間休むと楽になりますが、身体のふらつきがしばらく続きます。疲労感は慢性的にあり、低血圧で寒がりです。

【答 え】
女性は19歳まで病気をすることもなく、元気に過ごしていたという。症状が突然起きたのは、身体に不必要な病邪が入り込んだことを意味する。
 身体を温める力をそこなうと体表面に流れる「衛気・えき」が異常を起こして寒冷症状が発現し、気血の運行が凝結し、痛みや引きつれなどが現れる。この人の頭痛は、他の症状と考え合わせ寒邪の侵入による。さらに寒邪が脾胃の陽気を損傷すると、四肢の冷えに加えて腹部も冷えて痛み、下痢や嘔吐を伴う。
 服用してもらった漢方薬は「呉茱萸湯・ごしゅゆとう」である。これは体内に侵入した寒邪を追い出し、下痢や嘔吐を止める。約1ヶ月の服用後、目の症状も消えた。
 ただ「衛気」の損傷を回復するために「玉屏風散・ぎょくへいふうさん」を一緒に服用していただいた。不規則な生活の改善ができたとき、この薬は必要なくなった。

 

【質 問】
私は83歳の女性です。3週間前に風邪を引き、今日も病院から抗生物質をもらってきました。透明な鼻水が出て、止まったかと思うと鼻が乾きます。熱とせきはなく、だるくて足の付け根が痛く、やっと歩いています。腰痛は持病ですが、2週間前からひどくなりました。身体全体が薄ら寒く、食欲がありません。

【答 え】
先日の新聞で雅子様も、那須が寒かったうえ取材の疲れが加わり、風邪を引かれたと報道があった。40日もの猛暑が終わるやいなや、10年ぶりに最大級の台風が上陸するなど異常気象に加え、寒暖の差など、季節のめまぐるしい変化に身体が付いていくのがやっとである。
 この女性のだるさと腰痛は3日で楽になり、鼻や他の症状も徐々に軽減し、食欲も5日で改善した。
 服用したのは「玄武医王湯・げんぶいおうとう」である。これは腎の水分代謝と冷えを改善し、気を補うことで胃腸と身体の疲れを取る。お年寄りと小児、若くても寝不足やハードなスケジュールを続ける人、または風邪がなかなか治らない人に多用する。
 また、疲れやすい人や冷え症の人の風邪の予防にも使われる。「大蒜・たいさん」の製剤は安価で好評である。年末が来ると今度は、ウィルス性の風邪がはやる。この時には「柴胡・さいこ」剤を多用することになるであろう。

 

【質 問】
3日前、パチンコを13時間、その夜からビールなどを朝の3時まで浴びるほど飲みました。昨日の午前中まで普通でしたが、午後になり胃の痛みとともに下痢になり、10回くらいトイレに通いました。ひどい下痢と胃痛はいまも続いています。

【答 え】
便は、健康のバロメーターである。この二十九歳の男性は、無茶な生活と冷房、冷たい物の飲み過ぎによる冷えが原因で下痢と胃痛が発症した。胃と腸の冷えを追い出す「安理湯・あんりとう」を温湯で服用し、その場で胃腸が温まり改善した。
 これに吐きけや発熱が加わると「桂枝人参湯・けいしにんじんとう」などを服用する。さらに抜けるようなだるさがある場合は「香正気散・かっこうしょうきさん」を使用する。ふだんから胃に熱がある人が同じ症状になったときは、舌苔が黄色く厚くなる。これには「黄芩湯・おうごんとう」が良いでしょう。
 急性症状は比較的すぐに改善し、慢性は時間がかかる。当方には病院をいくつもまわってから来る人が多いが、最近特に増えているのが精神的ストレスが要因の過敏性腸症候群で「痛瀉要方・つうしゃようほう」などを多用する。
 便に血が混じるときは注意を要する。潰瘍性大腸炎、大腸がん、すい臓の病気などがあり、病院の治療と共に漢方を併用する。この場合も、かなりの時間を用する。

 

【質 問】
暑い日に庭仕事をしました。汗をびっしょりかき、そのうち汗が出なくなり頭がもうろうとしてきました。軽い吐き気を感じたため家に入りました。体が熱かったので、冷たい水をガブ飲みし、食事もしないで身体を冷やしていました。4時間くらいで楽になりましたが、次の日から食欲がわきません。漢方をつくってください。

【答 え】
熱射病は炎天下を長く歩いたり、高温の室内で過重な仕事をした後などにおこります。初めは大量の汗をかき、やがて汗が出なくなります。行動がひどく不確実になり、夢うつつの状態が続き、それが極端になると倒れてしまう。この62歳の女性は、熱射病の一歩手前で作業をやめたのでこれですみましたが、続けていたら生命に危険が及んだかもしれない。熱中症で亡くなる人は年間約200人に達し、寸前の人は数えきれないであろう。
 この人はまだ微熱があり、手足が重だるく、疲れやすいという。熱を冷まし、脾の運化を健やかにする「清暑益気湯・せいしょえっきとう」を処方しました。もしこれが急性期なら清熱剤「六一散・ろくいちさん」などを多用し、全身に霧吹き状に水をかけうちわであおぎます。また首や脇の下、そけい部を氷で冷やします。予防には、のどがかわく前に、スイカを食べたりしてこまめに水分補給を行うことも大切です。

 


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