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健康トピックス 「花粉症」

 53歳男性は花粉症ではなかったが、晴れた日に外出すると目のかゆみ・くしゃみ・鼻水・鼻づまりを経験したという。昨年の8月にコロナに罹り、その後も鼻水や咳など、わずかな風邪のような症状も続いていた模様。鼻の粘膜が薄くなり、そこにスギ花粉がついたため花粉症になったと考えられる。

 この男性には、目の痒みなどを中心とした、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状を改善するために、桂麻各半湯を用いた。また、花粉症の体質改善には粘膜を厚くする大蒜製剤を1年以上続けるように助言した。

 今年は花粉症にデビューする人からの相談が増えると思われる。花粉症の漢方薬は沢山あるので、相談して服用しましょう。

 

寒かった冬が過ぎ、春分を迎えると、PM2・5と一緒にスギ花粉が飛んできます。野球部所属の高校2年生の男子生徒は、ガッシリとした筋肉体質で体力があり、食欲も旺盛です。

小学4年生から喘息持ちで例年、秋から冬場に悪化し、走ると痰で苦しくなり、咳が出るといいます。高校生になると、慢性鼻炎になり、鼻詰りで苦しく、いつもは透明でさらさらとした鼻水ですが、悪い時には黄色い鼻汁になるそうです。冬場は朝の冷たい空気を吸いながら自転車で30分通学すると、鼻水は流れるように出てきます。

そこで肺だけが冷えていると考え、肺を温める「甘草乾姜湯(かんぞうかんきょうとう)」を服用してもらうと、徐々に鼻水、鼻詰り、咳、痰も楽になり、1カ月後には大体良くなったとの報告がありました。それから毎年、冬場になると服用しているとのことです。

   

【質 問】
20年前より毎年この時期になると、花粉症で悩まされる58歳の女性です。平成13年から症状が悪化し、ついに一年中花粉症に悩まされる羽目になりました。最初は透明、数日後に黄色くなる鼻水、くしゃみと、息ができないほどの鼻づまり、おまけに口呼吸になるため、のどの痛みがついてきます。その後、風邪に発展し発熱します。風邪が治っても鼻水はやまず、再び同じことを繰り返す始末です。もちろん病院にかかり、たくさんの薬を飲んでいます。何かよい漢方薬をつくってください。

【答 え】
この女性が来店されたのは、平成15年の春でした。2年間一日も休まず花粉症に悩んでいた。花粉症を引き起こす植物は、ススギ花粉が収まりかけたころヒノキの花粉が飛び、その後カモガヤ、ブタクサと年間通して襲ってくる。大量の花粉を浴び、抗体が多く産生されてしまうと、今は発症していなくても何らかのきっかけで出やすくなる。また気がつかないほど軽症でも大量の花粉を吸い込んだり、目から入ることで症状が悪化することもある。
 少陽の病を改善する「柴平湯・さいへいとう」を2週間服用してもらうと、2年間の苦しみがうそのように楽になり、その後気を補い水分代謝を改善する「防己黄耆湯・ぼういおうぎとう」をしばらく続けてもらった。3年後も元気で予防している。

 

【質 問】
52歳の女性です。今年は花粉の量が例年の20倍から30倍ということで、1月末から病院にかかり、アレルギーの薬を服用しました。しかし、2月末からひどくなり、先生は何度も薬を変更しましたが治まりません。今では花粉の飛散に関係なく症状がひどく、鼻下の皮がむけて、朝に黄色の鼻水が出るようになりました。

【答 え】
一般に、スギ花粉という抗原を吸うと、それを異物と認識して抗体をつくる。この抗体を免疫グロブリンEと呼び、アレルギー体質はこれができやすい人のことである。我々がいう外傷とは、スギ花粉という抗原を吸い込んで免疫グロブリン Eをつくろうとしている状態をさす。抗体と結合して過剰な抗原抗体反応を起こしている人を、我々は内傷と呼んでいる。
 この女性は完全に内傷に移行している。内傷の改善に、脾を補ない、水分代謝を調節して鼻の粘膜などの炎症を緩和する「半夏白朮天麻湯・はんげびゃくじゅつてんまとう」を服用。外傷の改善には「桂麻各半湯・けいまかくはんとう」と、2種類を1週間服用してもらった。すると黄色い鼻水が少なくなり、鼻水と鼻づまりも減少し始めた。ぜん息の持病もあるため、花粉症がおさまった後、アレルギーの体質改善として「参苓白朮散・じんりょうびゃくじゅつさん」を通年服用してもらうことになっている。

 

【質 問】
毎年17年間、この時期だけ花粉症でお世話になっているEです。私は今年で41歳になる女性です。今年は花粉の量が例年の20倍から30倍だということで、いつもと違い、真面目に漢方薬を服用しております。おかげで今年は、花粉が吹き初めても、目の痒み が少々あるくらいです。このままでいけるでしょうか。

【答 え】
Eさんは花粉症のお客のなかで一番ひどい人で、あなたのようにひど方には少なくとも十一月より準備しなくてはいけない、と言った覚えがある。彼女は耳鼻科のお薬が全く無効で、毎年症状がこじれてから漢方薬服用するのである。例年、鼻水が黄色く鼻づまりがあり、胸痛を伴う咳嗽もひどく、黄色い痰をともう。その症状とともに透明な鼻水と鼻づまり、目の痒みがだんだんに増大してくる。
 本来、彼女には体質改善薬として、脾を補ない湿を燥し、身体の水分代謝を調節し、鼻などの粘膜の炎症を緩和する「半夏白朮天麻湯はんげびゃくじゅつてんまとう」を通年服用してもらいたい。それでもなおかつ、鼻水と咳が出てきたときには、痰熱が心下に結合した、胸の痛みをともなう咳を治す「柴陥湯さいかんとう」である。花粉に感受し、目の痒みがひどく、鼻水・鼻づまりをともなうものに感風邪を治す「桂麻各半湯けいまかくはんとう」を服むとこんなにつらい思いをしなくて済むのではといつも説明している。この処方は目の痒みに一般的によく使われる。

 


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