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健康トピックス 「膀胱炎」

 春というのに寒い日が続いている。桜の咲き始める春は、膀胱炎になる方が多い時期です。この頃の膀胱炎は急性のものがほとんどで、大腸菌やブドウ球菌が原因で引き起こされます。
 一方で、昼と夜の気温差が激しく、夕方になると急に寒くなり下半身を冷やして膀胱炎になる方も多い。尿量が少なく頻尿で、夜間の排尿痛を我慢していると腎炎になってしまうこともある。
 夜間のお小水が多くなると、「八味地黄丸」がよろしいでしょう。尿量が少なく頻尿になると「当帰芍薬散」がよいでしょう。血尿があり排尿痛・悪寒などを伴う方には「猪苓湯」がよく合います。尿が透明だったり赤かったり黄色かったりする方には「五淋散」。膀胱炎の恐怖からくる神経性膀胱炎などは「清心連子飲」を使います。慢性的に経過し尿に濁りのある方などは、「竜胆瀉肝湯」を服用していただきます。

 

 猛暑の胃腸の疲れがまだ回復しないところに、冷えがきつくなり、10月~11月にかけて急性の膀胱炎の相談が多くありました。
ご存じのとおり、膀胱炎は大腸菌やブドウ球菌が原因で引き起こされます。
急性期は、小便が近くなり、排尿痛や残尿感の症状がでてきます。また、尿が混濁し、時に出血します。このようなときには「猪苓湯・ちょれいとう」や「五淋散・ごりんさん」を服用します。
これで治るときは少なく、タイミングを逃すと細菌は腎まで及んだりします。
また、無菌性膀胱炎だと言われた時には、「金匱腎気丸・きんきじんきがん」に「蒼朮・そうじゅつ」を加え、「茯苓・ぶくりょう、沢瀉・たくしゃ」を増量します。また、疲れたり出歩いたりすると繰り返す人には、「人参・にんじん、黄耆・おうぎ、白朮・びゃくじゅつ」のような気を補うお薬を加え、更に「柴胡・さいこ、升麻・しょうま」にて体にある気を引き上げます。また、冷えると起こる人には、金匱腎気丸には「当帰・とうき、芍薬・しゃくやく、川芎・せんきゅう」を加えます。
 腎盂炎を起こしてしまい、発熱しぐったりするようであれば、「玄武医王湯・げんぶいおうとう」を服用します。

 

【質 問】
最初に膀胱(ぼうこう)炎になったのは昭和55年、満50歳の時でした。それから2年後に再びなり、以後、発症する間隔がだんだん短くなってきました。今では1年のうちで膀胱炎になっている期間の方が長いような気がします。当初から病院に行っているものの菌は検出されず、膀胱鏡で診てもまったく問題なくきれいだと言われ、神経内科を紹介されました。神経内科のお薬を服用しても一向によくなる気配がありません。何かよい漢方薬がありますか。

【答 え】
暖冬にもかかわらず、寒暖の差が激しい今年は膀胱炎の相談はことのほか多い。菌が検出される場合も症状は繰り返すが、今年で77歳になるこの女性のように、無菌性膀胱炎も症状は繰り返し起こる。
 詳しく聞いてみると、尿色は透明で量は変わらないが、頻尿で夜間尿が増えてきたという。膀胱部分の重だるさと排尿痛があり、疲れたとき冷えたときに悪化し、そうでないときも夕方からこのような症状が発現するという。
 この人には中気、すなわち内臓の気の不足を補い、膀胱の圧迫を改善する「医王湯・いおうとう」と、腎臓を温め気のめぐりを補う「金貴腎気丸・きんきじんきがん」を服用してもらった。1カ月服用すると症状はほとんど消え、現在予防として回数を減らして服用中。

 

【質 問】
去年の暮れに突然、膀胱(ぼうこう)部の重だるさと排尿痛、それに血尿があり、病院に行くと膀胱炎と言われました。抗生物質をもらって3日後、胃が気持ち悪くなり服用を中止、「猪苓湯・ちょれいとう」という漢方薬を頂きました。さらに3日後、服薬するものの排尿痛と血尿が再び現れました。翌日も症状が続いて怖くなりました。私は29歳の女性。普段から足は冷え、立ちっぱなしの仕事で最近は朝からむくむようになりました。

【答 え】
膀胱炎自体、繰り返すと自律神経に影響を与えることもある。また放っておくと菌が上行し、腎臟にさえ影響を及ぼす。
 この女性は接客業で、繁忙時はトイレにも行けない。2回目の出血は 明らかにトイレをがまんした結果起きたそうである。「猪苓湯」は膀胱の炎症を冷やし、利水を促す薬である。今年は記録的な寒さのため、膀胱炎の相談も非常に多い。冷えと水分代謝の異常が原因となっていることが多く、初期に「猪苓湯」を服用するのは一考だが、体を温める薬を考慮しないとこのような事態に陥る。
 彼女には、余分な水分を出し身体を温める「当帰芍薬散加附子・とうきしゃくやくさんかぶし」を差し上げたら、一週間快適だったという。まだまだ寒さは続くので、1日2回の服用にして続けるように指示をした。

 

【質 問】
わたしは72歳の女性です。10年ほど前から膀胱(ぼうこう)炎にかかるようになり、特に季節の変わり目になると激しく、疲れたとき、冷えたときに必ず症状が出てきます。症状はトイレが近く、膀胱のあたりが重だるくなり、太ももの内側がじんじん痛くなることもあります。夜間尿も3~4回になり、今では抗生物質が手放せなくなりました。よい漢方薬はないでしょうか。

【答 え】
便の色は透明で血尿は出ず、医師には無菌性膀胱炎と診断されている。顔色は蒼白で、汗をかき疲れやすい。食は細く、手は温かいが足は常に冷たく、腰から下が冷えやすい。風邪をひくと長引き、頭痛鼻水のどの痛みが続く。独り暮らしなので不安を隠し切れない。
 汗をかきやすく疲れやすいという症状から気と陰分の不足がうかがわれ、夜間の小便が多いことから腎臓を温める力が不足している。この女性には、気と陰分を補う「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」と、腎を温める「金匱腎気丸(きんきじんきがん)」を服用してもらい、3カ月くらいで膀胱の症状は出なくなった。しかし、まだ風邪をひきやすいので肺と全身を温める「四逆湯(しぎゃくとう)」を加えると、以前よりひかなくなった。現在では膀胱炎の薬をやめ、独り暮らし不安を取る「帰脾湯(きひとう)」を服用、さらに元気になられた。

 


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