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健康トピックス 「風邪」

 今年はインフルエンザの当たり年になってしまいました。A香港型が大流行したかと思うと、同じ人がB型に罹ってしまう事例もあります。その中で高熱を伴う風邪やマイコプラズマ肺炎や蓄膿症も流行っています。

 風邪をひいて二週間経ちましたが、鼻水がいつまでも出て、鼻声が続くなんて人が少なくありません。鼻水は鼻の粘膜の炎症の度合いを表しています。漢方では、黄色みが強い鼻水は、粘膜の炎症が強く粘膜に熱をもっています。粘膜の熱が冷めてくると黄色みはだんだん消えてクリーム色から白濁になり、透明になっていきます。こんな時には「小柴胡湯・しょうさいことう」を服用していただきます。

 奥からは黄色い、または白あるいは透明の粘張な鼻水が出てくるが、さらさとした透明な鼻水が出てしまう時には「柴胡桂枝湯・さいこけいしとう」が良いでしょう。また後鼻漏といって、鼻水が口の方に落ちてしまう時も同様です。

 同じように気管支や肺の炎症の度合いは痰で判断していきます。痰の色が濃い黄色は粘膜の熱が強く、クリーム色になるとだんだんに熱が冷めていった状態です。咳をするときに気管支の痛みを覚えるときには、「柴陥湯・さいかんとう」が良いでしょう。声がかれていたり、咳をするときに頭にうっすら汗ばむときには、「柴胡桂枝乾姜湯・さいこけいしかんきょうとう」を服用すると良いでしょう。痰がなく咳き込むときには「麦門冬湯・ばくもんどうとう」が良いでしょう。

 風邪の後遺症の処方には微妙な感覚が必要ですので、専門家に相談し、症状に合った薬を服用しましょう。またこれからスギ花粉が吹いてきます。粘膜を普通の状態にしておかなければ、花粉症になってしまう可能性もあります。

 

【質 問】
3週間前インフルエンザにかかり、3日で高熱は引いたものの、その後微熱が引きません。日ごろは元気な男の子で、今年で10歳になります。現在、朝は元気がありますが、昼ごろからごろごろし始め、熱を計ると37度前後あります。朝から食欲がなく、少量の昼食も半分くらい残してしまいます。夕食もだらだらと少し食べただけで、またごろごろしてしまいます。夜寝るときに首に汗をかいています。何かよい漢方薬はありますか。

【答 え】
インフルエンザも漢方では外邪侵入のひとつであり、それは風寒の邪に属する。風寒の邪が体表面から入り、徐々に各臓腑に侵入し始め、このような微熱となることも少なくない。三寒四温のこのごろ、老人や子供にとっては酷な季節でもある。
 このお子さんは鼻水もせきもなく、ただ食欲がなくなっているので脾(ひ)が傷(やぶ)られている。脾が傷られると疲れやすく、食欲がなくなり、汗をかきやすくなる。脾の気を補い、機能を改善する「参令白朮散・じんりょうびゃくじゅつさん」を服用してもらった。3日もすると元気が出て食欲が改善し、微熱も治まってきたとのこと。
 風邪が万病の元といわれる由縁は、脾だけではなく心、腎、肺ひいては肝にまで影響するからである。病が長引いているときには、すぐに漢方薬の併用をお勧めしたい。

 

【質 問】
私は83歳の女性です。3週間前に風邪を引き、今日も病院から抗生物質をもらってきました。透明な鼻水が出て、止まったかと思うと鼻が乾きます。熱とせきはなく、だるくて足の付け根が痛く、やっと歩いています。腰痛は持病ですが、2週間前からひどくなりました。身体全体が薄ら寒く、食欲がありません。

【答 え】
先日の新聞で雅子様も、那須が寒かったうえ取材の疲れが加わり、風邪を引かれたと報道があった。40日もの猛暑が終わるやいなや、10年ぶりに最大級の台風が上陸するなど異常気象に加え、寒暖の差など、季節のめまぐるしい変化に身体が付いていくのがやっとである。
 この女性のだるさと腰痛は3日で楽になり、鼻や他の症状も徐々に軽減し、食欲も5日で改善した。
 服用したのは「玄武医王湯・げんぶいおうとう」である。これは腎の水分代謝と冷えを改善し、気を補うことで胃腸と身体の疲れを取る。お年寄りと小児、若くても寝不足やハードなスケジュールを続ける人、または風邪がなかなか治らない人に多用する。
 また、疲れやすい人や冷え症の人の風邪の予防にも使われる。「大蒜・たいさん」の製剤は安価で好評である。年末が来ると今度は、ウィルス性の風邪がはやる。この時には「柴胡・さいこ」剤を多用することになるであろう。

 

【質 問】
わたしは22才になる女性です。アルバイトをしているお店が寒くてすぐに持病の喘息が出てしまいます。小さい頃よりアトピー性皮膚炎と喘息に悩まされていました。熱はあまり出ませんが、寒さを感じると透明な鼻水が出て、体がだるくなります。2、3日すると咳が出て透明な痰がやがて黄色くなって息苦しくなり、ぜいぜいし始めます。来年には結婚する予定なので体を丈夫にしておきたいのです。

【答 え】
中医学には、風邪を症状によって六つに分類した六経弁証という物差しがあります。その五番目の少陰病という分類の中には、いつも寝たい、胸苦しい、激しい悪寒を伴う、時に下痢をともなうなどは四逆湯(しぎゃくとう)とあります。この症状に加えて、節々が痛むものには、附子湯(ぶしとう)を使い、全身のだるさをともない、時に腹痛と下痢があるものには真武湯(しんぶとう)を服用します。吐き気と下痢があり、頭痛し、手足が冷えて温まらないものには呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、皮膚がひりついたり、のどの痛みをともなうものには麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)等を使います。
>この女性は普段より冷えやすく、手足も冷たい体質でしたので、血行を良くし、体を温め、風邪を予防し、体を丈夫にする上薬、大蒜の製剤を日常から服用していただきました。これに加えて、真武湯を服用してもらい2週間もすると、凄く元気になりましたとお礼を言いに来られました。現在、真武湯はたまに服用するだけで、元気に上薬だけを服用し、身体を丈夫にしています。

 


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