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健康トピックス 「高血圧症」

【質 問】
私は52歳の女性ですが、最近首筋が凝り、体調が悪く疲れやすい。血圧を測ると高いといわれました。血圧を下げるためにどのような漢方薬があるでしょう。

【答 え】
高血圧全般の質問であったため、5回にわたって述べ、出てきた処方はなんと16におよんだ。このほかにも体質により、まだあると思います。流派によっては全く違った処方を使用する可能性もあるでしょう。
 漢方薬においては、西洋医学的病名にこだわらず、その人の体質・証に合わせて処方されるもので、自己判断は禁物である。また、ちまたにあふれている漢方の本ではなかなか判断しずらいのも現実である。専門家に相談すべきであろうと考える。
 また、効果が発現する期間もさまざまで、2、3日から1週間くらいで楽になっていく方もあるが、高血圧のほとんどは3カ月から半年で徐々に改善していく傾向にある。
 高血圧の方に必ずお勧めするものがある。それは生活習慣病を予防するもので、血液をさらさらにする上品である。万年茸科の霊芝とウコギ科の田三七人参といわれる製剤である。霊芝とは、古来、幻の霊薬として珍重され、秦の始皇帝が生涯にわたって探し続けた不老不治の妙薬である。
 田三七人参とは現在中国で心臓・肝臓・腎臓疾患に使われ、日本では食品としてたくさんの種類が発売されている。

 

【質 問】
私は52歳の女性ですが、最近首筋が凝り、体調が悪く疲れやすい。血圧を測ってもらったら高いといわれました。血圧を下げる漢方薬はあるでしょうか。

【答 え】
高血圧が長期間続くと高い圧の動脈に負担がかかり、左心室肥大を起こす。冠状動脈にも動脈硬化が進み、左心室肥大、狭心症・心筋梗塞などが起こり、これを高血圧性心疾患と呼んでいる。
 少し歩いただけで息が切れる。ゼイゼイと浅い息をし、胸から背中にかけて痛む方は身体の気と陽気をめぐらし、心臓の緊張を解く「括樓薤白白湯(がろがいはくはくしゅとう)」がよいでしょう。括樓実2㌘、薤白6㌘を白酒400㍉リットルに入れ、150㍉リットルにせんじ、3回に分けて服用する。
 この症状を繰り返していると、心臓がつかまれるような痛みになってくる。次第にあお向けで寝るのが苦しく、何度も寝返りをうつようになる。いわゆる狭心症・心筋梗塞の類である。先の処方に半夏を加えた「括樓薤白半夏湯(かろがいはくはんげとう)」という処方がある。この2つは酒を利用した処方である。お酒のみにはもってこいであるが、残念ながら20分ぐらいとろ火で煮てしまうのでアルコール分は飛んでしまう。ここでいう白酒とは焼酎に近く、薤白とはおなじみのラッキョウである。括樓とはキカラスウリの種子のことである。

 

【質 問】
私は52歳になる女性ですが、最近首筋が凝り、体調が悪く疲れやすい。血圧を測ってみると高いといわれました。血圧を下げるためにどのような漢方薬があるでしょうか。

【答 え】
普段から睡眠が浅く、胸の辺りがもやもやとし、寝返りをよくうつ。口が乾きよく水分を欲しがり、時々鼻血を出す。めまいや動悸を伴い、時たま激しい頭痛に襲われる。舌を見ると黄色い苔が厚くついている。のぼせが強くて顔色が赤く、いらいらしがち精神的に不安定な場合が多い。こんな方は、胸中の熱を冷ます「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」を服用します。
 いよいよ更年期を迎え、卵巣の反応が鈍くなるとホルモンの分泌が減少し、カーッと熱くなり汗が出たかと思うとそれが冷えて寒くなる。全身がだるく、ひどい方は起きられなくなる。脈が速く動悸があり、寝つきが悪く寝たかと思うと夢で起きてしまう。物忘れも多くなった方は心と腎を養い、陰分を補う「天王補心丹(てんのうほしんたん)」がよいでしょう。
 同じような症状があり、さらに血液の巡りが悪く、貧血傾向にある方は「柏子養心丸(はくしようしんがん)」を服用します。このたぐいは、憂うつ感、焦燥感、不安感などの精神科疾患の際に出現する症状と非常にまぎらわしいものが多い。

 

【質 問】
私は52歳になる女性ですが、最近首筋が凝り、体調が悪く、疲れやすい、血圧を測ってみるとたかいと言われました。血圧を下げるためにどのような漢方薬があるでしょうか。

【答 え】
今回は「心」由来で血圧が高くなる方を中心に述べます。心は精神思惟活動を支配するといわれ、心神が不安定な状態になると血圧が高くなり、動悸・不眠・精神不安などの症状を現わす。
 いつもイライラして怒りっぽく、落ち着きがない。音や光、何かの刺激で驚き、動悸が始まる。夜もあまり眠れず、良く夢を見て、うわごとを言う。肋骨(ろっこつ)の下が張って苦しい。頭痛・頭重、のぼせ・めまいや耳鳴りなどを伴うことがあり、足は軽く雲の上を歩いているようだと訴える方もいる。食が細く、疲れやすい。小便の量が少なく便秘気味の方は「柴胡加龍骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」がよいでしょう。
 のぼせて顔が赤く焼けるように熱くなり、冷やすと気持ちがよい。鼻血などを伴い胸中が熱く、落ち着かずイライラして動悸し眠れない。短気だが、すぐにさめやすい。いつも騒がしく、よく笑い、感情の起伏が大きく躁状態を呈する。甚だしい場合は、幻覚や被害妄想を現わす。胃中に熱があるので便秘である。この方には心火を瀉(しゃ)す「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」がよいでしょう。

 

【質 問】
私は52歳になる女性ですが、最近首筋が凝り、体調が悪く、疲れやすい。血圧を測ってみると、高いと言われました。血圧を下げるためにどのような漢方薬があるでしょうか。

【答 え】
前回は「肝」由来の処方を述べましたリンク が、今回は「腎」由来の場合について述べます。顔、特にほほが赤く、ひどい方はシミができる。小便は黄色みが濃くひどい場合は混濁している。寝不足やハードな生活が続き、疲れていることが多く、腰から下が重だるい。手足がほてり、終始水分が必要で、寝相が悪く、いびきをかく。これらの症状が顕著に見られる場合は、腎の冷やす力を改善し陰分を補う「知柏地黄丸(ちばくじおうがん)」を服用し、軽度のときは「六味丸」にします。
 反対に顔の赤みはなく、小便は透明で、手足が冷えやすく温まりにくい。夜間排尿があり、腰から下は重だるく、昼から夕方にかけて足がむくむ方は、腎の温める力を改善し陽気を補う「金匱腎気丸(きんきじんきがん)」が良いでしょう。身体全体が冷えむくみは朝からあり、夕方になると軽減し、小便は出にくく、量が少なく近い。めまいがあり、いつも眠い方は、腎を温め水分代謝の異常を改善する「真武湯」を服用します。
 漢方薬は一人ひとりの体質症状によって違いますので、専門家に相談しましょう。次回は「心」由来ほかです。

 


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