
湿邪によってもたらされる症状はいろいろありますが、
一番影響を受けやすいのは『脾』だと言われています。
脾は西洋医学でいう「脾臓」とは異なるもので、胃と共に消化を司る他に、
からだにエネルギー(気)や栄養(血)を供給、水分代謝も司ります。
碑は湿邪が大の苦手で、体内に湿があると、本来の機能を発揮してくれません。
脾が弱ると本来の働きであるエネルギー供給もできなくなり、疲れやすい、元気がない、身体がだるいなどの症状をきたします。そして胃腸が弱くなり、食欲がなくなり、下痢しやすいなどの消火器症状も伴います。
湿邪をからだに貯めず、発散させる方法は、まず「動かすこと」。
体内の水分代謝が悪いから湿邪が溜まりやくすくなる、だから水分代謝を上げることを実践しましょう。また湿邪はねっとりとして停滞しやすい性質をもっているので、そうさせないためにも積極的に身体を動かすのが一番です。適度に運動をしたり、お風呂でゆっくりと温まったりして、汗をかいて体内の余分な水分を追い出すのも良いです。
漢方柿ノ木薬局 宮川