
よく「老化は脚からくる」と言われますが、貴方の脚力は大丈夫でしょうか?
生きることは「食べる」と「眠る」、そして「歩く」です。歩くという運動は有酸素運動の一種で、酸素消費とともにしばしば体内の脂肪が燃焼されます。同時に基礎代謝の上昇にも効果があります。一般に成人男性では1日あたり9000歩歩くことにより、継続的に基礎代謝を向上させる効果を得るとされています。実際には、基礎代謝の向上の裏側で細胞内小器官のミトコンドリアの数が増えています。ですから、歩くということはミトコンドリアの数を増やすという事につながるわけです。ミトコンドリアが増加すると糖や脂質の代謝がますますアップしますから、より疲れにくくなるとともに、糖尿病や内臓脂肪の予防にも一定の効果があると考えられます。
またいくつになっても自分の足でしっかりと歩くという事は、脳の健康の為にも大切です。歩くと脳の血流量が増えるとともに、大脳の運動野や筋肉の動きを調整する小脳などが活発に働きます。また、歩くと視覚や聴覚なども刺激されるので、それらに関係する後頭葉や側頭葉などの働きも活発になります。また脳の活性が向上することにより、各種ホルモンの分泌が正常化されるという効果も得られます。