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薬用人参は代謝を良好な状態に調節します。
低くなっているものは上げる、行き過ぎたものは調節する、という具合に。
つまりは、○○しやすくする(体に好ましいものの場合)。
あるいは、○○しにくくする(体に好ましくないものの場合)。

悪い状態を改善する。同時に良い状態を維持する。
難しい表現ですが、『恒常性(ホメオスタシス)』を保つという事です。
だから、良好とされる状態が、さらに右肩上がりに良くなるというものではありません。
「薬用人参を服用してもあまり何も感じないが
服用をやめると何か体調がよろしくない」と言われるのは
この辺りが関係していると言えますね。
「良くして保つ」です。

身体を流れる血に限って言えば、薬用人参には
益血復脈 : 血液の生理的機能を改善し、血行を良くする
つまりは、血を巡りやすくする。または、血を滞りにくくする。
という働きがあると言われています。

・薬用人参は造血を助ける

血液の中身は
口から取り込んだタンパク質や各種ミネラルを材料にして
骨髄細胞によって作られます。
骨髄細胞は造血のエンジン(=代謝)です。
薬用人参は『エンジンの馬力を上げる』いう面で作用します。

・薬用人参は血の巡りを良くする

血液の巡りは心臓のポンプ作用によるところが大きいですが
それだけですみまで巡るものでもありません。
それを補うのは血管の力、つまり脈の力。
漢方には、「気は血の帥」という表現があります。
血を巡らせるには、気の作用が不可欠で、
気の充実がないと血の巡りは滞るという教えです。
薬用人参の作用は補気ですから、少なからずこの点で作用します。

ちなみに浮脈や沈脈という状態と、気の充実度は
漢方医による診断でも基本的かつ重要な部分だとされています。

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本日の京都市内は昨日から一段階寒くなっています。
快晴ではありますが、冷えた風が痛いですね。

昨日のお話の続きになりますが、
漢方の特徴、さらに東洋医学の特徴は
栄養分を入れる事よりも、体が持っている材料を効率良く使う事に重きを置く
という部分にあります。

具体的な例で説明しますと、例えば膝関節症の場合
骨や筋に栄養を与える目的で、コンドロイチンやグルコサミンとかを良く摂取します。

けれどそうして体に入れ続けても、
体が加齢していくと、使えなくなることがあります。
使えないと何の意味もありません。
昔はむしろ入れられない環境の方が多く、
一部の身分の高い人を除いては自由に『食養』できる人も多くなかったです。

そして、そういう場合には、
体が持っている材料を効率よく使う事がむしろ求められ
東洋医学はそういう方向にシフトしたわけです。

先ほどの膝関節症の場合、漢方の方向性は
カルシウムが溶けていくのを防いだり
骨を作る細胞の生きている時間を長くしたりする。
骨の老化を防ぐという方向に作用します。

昨日お話したように
代謝の馬力は、貴方が日々摂取している成分には左右されません。
代謝の馬力は、代謝の性能に左右されます。

成分を摂取することは必要ですが、
その成分をうまく活用できるかは代謝にかかっているわけです。
逆に代謝が整えば、その分だけ摂取する成分も減らせるはずです。

これまで、薬用人参が身体の代謝に作用する事をお話してきました。

代謝というのは言い換えれば活性度(ふつうは活性といいます)です。
多くの場合、『免疫力の代謝が良い、悪い』とは言わずに
『免疫力の活性が良い、悪い』と言いますよね。

さらに体温に限っては
『体温の代謝が良い』とも『体温の活性が良い』とも言いません。
単に『体温が高い(低い)』と言います。
体温は代謝(活性)そのものですからね。

物質の変化を代謝と呼び、
その程度や度合い(速さ)を
活性と呼ぶわけです。

例えば
体内でAという物質がBという物質に変化する場合
Bという物質の生成量に注目するか。
それとも、その経緯に注目するか。

スタートからゴールまでの道程を見ているか
ゴール地点だけを見ているかということです。
事象の捉え方のちがい、切り口のちがいと言ったところでしょうか。

そして身体のほぼ全ての作用や反応、活動は
この『代謝』や『活性』がものさしとなります。
これは必ずです。
逆に言えば
身体を動かすための燃料がいくら豊富でも
それは大して重要ではない、ということです。

エンジンを思い浮かべてください。
エンジンの馬力は、燃料の量には左右されません。
エンジンの馬力は、エンジンの性能に左右されます。

エンジン=代謝 
燃料=貴方が日々摂取している成分
としますと
代謝の馬力は、貴方が日々摂取している成分には左右されません。
代謝の馬力は、代謝の性能に左右されます。

例えばの話。
自己の免疫を上げる為に、免疫作用成分を取り続けるか。
それとも自己の免疫活性を上げる為の生活にシフトチェンジするか。

例えばの話。
体温を上げる為に、暖房などの外熱に頼るか。
それとも代謝を上げて内熱を生むか。

ずいぶんと抽象的な話ですが
これは漢方のもっとも大きな特徴に関わる話です。

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 肥料を与えた植物が
 すくすくと成長し、花を咲かせるように
 良質な血液は、健全な体を育みます。
 
 体の衰えは血液の衰え、血流の衰え
 といっても決して過言ではありません。
  
 漢方でいう「血」とはいわゆる血液のことにとどまらず、「血脈中を流れて身体に栄養を与え、五臓六腑を養っているもの」と定義されています。
 この血が不足したときは「血虚」といい、症状として眼のかすみや肌に潤いがなくなるなどが見られます。このようなときには、四物湯あるいは四物湯ベースの処方などで血を補います。また、血の巡りが悪くなることを「瘀血」と言い、症状として眼の下のクマや肩こり、頭痛、女性の場合は月経痛や月経不順がみられます。このようなときには、桂枝茯苓丸などの血の流れを良くする処方を用います。
 また、血は肝に蓄えられるとされ、その肝の血が生体の血の不足を補い、全身に栄養を補給していると考えます。したがって、血の異常は肝の異常にも関係してきます。

 

 
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 寒さが厳しくなるにつれて喉かぜを引く方が増えています。そんなかぜ症状の中でも猛威をふるうインフルエンザ。インフルエンザは世界各国で古くから大規模に流行した疾患です。有名な流行としては、1918年~20年のスペイン風邪、1946年~49年、1957年~58年のアジア風邪及び1968年の香港風邪、2002年の中国のSARS、2009年の豚由来の新型インフルエンザなどが挙げられます。
 インフルエンザはそのウイルスに感染することで発症しますが、ウイルスにもA、B、C、さらにA1、A2などいろいろな種類があります。予防接種はこの点を踏まえ、より流行する可能性の高いウイルスから作られます。けれど、これと型の異なるウイルスによる流行が起きた場合は、予防接種の効力は発揮されず、発症する可能性は高まってしまいます。またいったん感染すると免疫が構築されますが、その持続期間は短く、次の流行時には発揮されずに再び発症するというケースも見られます。
 このインフルエンザは漢方では「傷寒」と呼び、症状が強く進行の速い疾患の一つとされています。インフルエンザのような強力なウイルスに感染した場合、発病初期から体表だけでなく一気に身体の奥にまで侵入し、体表と体内の両方で悪さをする場合があります。このような場合、速やかに体表と体内の邪を追い払うために、葛根湯と小柴胡湯を合わせた処方(合方といいます)や、柴カ葛解肌湯のような症状の進展に合わせてフレキシブルに対応できるものが用いられます。


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