
朝の冷え込みがさっそく更新されたそうですね。往来の方が、いかにも寒そうにして歩いていかれます。
今の時期は大気中の気が陽から陰へと変化する真っ最中です(陰の気が満ち始めています)。寒くなるとは、陰の気が満ちる、暖かくなるとは陽の気が満ちるということですが、外界に陰の気が満ちると、人の身体はそれに対応するように、体内の陽気を内へ内へと集めます(大福の餡子のように)。特に女性は身体の構造が複雑な為に、この傾向が強く、冷えも訴えやすいです。
気(陽気)は代謝(エネルギー)と同義ですから、気の少なくなった体表は様々なトラブルにさらされます。例えば風邪をひく、肌のかゆみが現れる、あかぎれが起こりやすくなるなどなど。最近は、冬でもソフトドリンクやアイスクリームなど冷たいものを口にし、身体を内からも冷やす習慣を送る方も多いですから、身体はたまったものではありません。
寒い季節は身体の出口が口を閉じて、いろいろと溜め込みやすい季節(摂生に努める季節)です。冷えも水分も例外なく溜まります。これが春の陽気に誘われて、体表から花粉症症状として現れて、皆さんこれに苦労される。『春になってから対策』ではなくて、冬の養生、さらにその前の秋の養生から始まっていますよ。