今年の営業は今日で終わりです。
来年は1月6日から通常営業となります。
皆様、ありがとうございました。
これからも柿ノ木薬局をどうぞ宜しくお願いします。
良いお年を。
ウィルスが猛威をふるう季節になってきました。
冬に流行るウィルスは、インフルエンザのほかに ノロウィルスやロタウィルスなどの胃腸風邪タイプのウィルスも蔓延します。 今日は、胃腸風邪と漢方について。 ノロやロタウィルスに代表される胃腸風邪の場合は 症状が激しく嘔吐や下痢を繰り返します。 しかも、全く形になっていない水性の場合がほとんどです。 そのような水逆性の嘔吐下痢には「五苓散」が有効な場合が多いです。 ただし、お湯に溶かしたりそのまま服用すると 薬が吸収される前に吐いてしまうと思われますので かたくり粉や葛湯のようなネバッとしたもので溶かして スプーンでゆっくり服用するのがポイントです。 たいていの場合、一服飲めば改善が見られると思います。 また「五苓散」は、天気が崩れる前の頭痛や二日酔い等にも有効です。 常備していただくと便利ですね。 |
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更新日: 2013/12/27 |
![]() 前回に続いて、からだを潤す水について。 漢方ではからだをすみずみまで潤す物質を水=津液と呼び、 飲水で体内へ供給され、汗や尿などで体外へ放出されます。 この『給水』と『排水』のバランスが保たれることで体の潤いは維持されますが 何らかの原因によって、水の貯留や排泄に異常が生じた場合 過度な潤いは毒(水毒)に変わってしまいます。 まさしく『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』 水の貯留異常とは 全身を巡る水が何らかの原因によって滞ってしまう状態。 代表的な症状にはむくみ(水滞)があります。 このむくみが 肌や筋肉で生じれば、むくみや水太り、倦怠感となって現れ 関節で生じれば、痛みとなって現れ 大腸内で生じれば、下痢となり、 内耳で生じれば、めまいや耳鳴りを引き起こし 頭部の血管や神経周辺で生じれば、頭痛となり そして鼻周辺で起これば、鼻水や鼻炎となる。 原因は一重に『水滞』ですが、 それが生じる部位によって症状はかくも多様化してしまいます。 そして漢方の興味深いところは 原因が同じであれば(この場合は水滞)、 訴える症状が違えども 処方される漢方は同じ(異病同治)というところです。 |
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更新日: 2013/12/25 |
![]() 寒い時期を乗り切るためにカイロが手放せないという方も 多いのではないでしょうか? カイロはみなさんどこの位置に張っていますか? 実は、カイロも張る位置によって温まる臓器や効き目が 違ってくるんです。 寒気がして、関節が痛くなったりと、風邪の初期症状には 肩甲骨の間の辺りにカイロを張ると良いです。 この肩甲骨の間には、風門と言うツボがあり、漢方では 風邪は風門から侵入してくると考えられています。 なので、寒気がしたり風邪の初期症状が出てきたら 早めに風門のツボを温めて風邪が侵入するのを防いで下さい。 体や手足の末端がいつも冷えやすい人は、尾てい骨の上部に カイロを張ります。 そこには、仙骨というツボがあり、仙骨は自律神経の通り道なので 温めると血管が開き血流が良くなり、全身が温まってきます。 また、仙骨の辺りは、子宮や卵巣、卵管などの臓器があるので 特に女の人はここを冷やしてしまうと生理痛の原因にもなります。 普段から意識して冷やさないようにしなければなりません。 カイロを上手に活用したり、漢方を服用するなどして この寒い時期を乗り越えましょう。 |
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更新日: 2013/12/24 |
![]() インフルエンザが流行る季節になってきました。 インフルエンザが、普通の感冒と異なる点。 それは、感冒は邪が表から裏に向かって進んでいくのに対して インフルエンザの場合は邪が表だけでなくいきなり裏にも侵入してきます。 したがって、表の代表的な症状の悪寒だけでなく 悪心、嘔吐や腹痛などの裏の症状(体の内面)も出てきます。 西洋薬ではタミフルやイレンザ。 漢方では、「麻黄湯(まおうとう)」が有効とされてきました。 しかし、麻黄湯よりももっと使い易い処方があります。 「柴葛解肌湯(さいかつげきとう)」という処方です。 これは、葛根湯+小柴胡湯に桔梗と石膏を加えたような処方です。 私も、幼少の頃高熱でうなされたときによく服用して 翌朝スッキリという経験を何度もしてきました。 インフルエンザかなと思ったときに是非! |
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更新日: 2013/12/20 |