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薬用人参は代謝を良好な状態に調節することから
人参エキスが配合された基礎化粧品もあります。
詳しくは今日の一言(7月18日)をお読み下さい。
本文中でも述べているように、薬用人参(御種人参)には
代謝水を増やす事で肌に潤いを生むという作用があります。

この作用を漢方では『生津止渇』といいます。
水分に関わる部分の代謝を調節する。
肌に関していえば潤いを改善するということ。
体内の水分のアンバランスを是正したり、
また、肌のターンオーバーを適正にもっていく。
ですから治療というよりはむしろ
健やかに戻して保つ作用といえますね。

ちなみに、肌は内から外に向かって代謝が進みます。
ですから化粧品で外から保湿、内服薬で内から水を補うことで
より効果的なスキンケアができます。

保湿は、今以上に肌の水分が失われないようにする事です。
ですから、もともとの肌に水分がない状態では、本来の効果は得られにくい。
保温も同様で、今以上に体温が失われないようにする事です。
ですから、もともとの体温が低い状態では、体はなかなか温まりません。
温まるためではなくて、冷めない為に行うものですから。
つまりは
これ以上悪くならないように・・=予防と
今の状態からより良くするために・・=治療との違い。
肌の潤いについても同じことが言えますよ。

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インフルエンザや風邪が流行してきましたね。
今日は風邪の初期に何を摂るかについてです。

よく、風邪を引いたらビタミンCを多く含んだ柑橘類を
たくさん食べる人がいますが、中医学の五味から言いますと、
これは、NGです。
柑橘類などの酸味は、収斂作用があり、筋肉や汗腺を
ギュッと引き締めるので、汗のかきやすい時や下痢、頻尿の
時に食べると良いものです。では、なぜ、風邪の初期に収斂作用の
あるものがいけないのか?答えは簡単です。

葛根湯を思い浮かべてみてください。
葛根湯は、風邪の初期によく使う処方ですが、これは
体温を上げて汗と一緒にウイルスを外へ追い出し体温を下げます。
このとき、収斂作用が加わると、うまく邪気を発散できなくて、
体内に邪気が残ってしまうのです。
このことから、風邪の初期、つまり表証に邪気があるときは、
発散性のある物を食べると良いです。発散性のものとは
辛味のことで、ニラ、生姜、葱などです。
熱が下がって、ウイルスが排出されたら、ビタミンCの柑橘類や
栄養のあるものをしっかり摂取しましょう。

 日本は四方を海に囲まれ、夏には太平洋高気圧の湿った南風による影響を受けやすいので、湿による影響が強く出る傾向にあります。しかし晩秋から冬にかけては、大陸のシベリア高気圧の影響で乾燥した季節風により燥による影響が出やすくなります。
 燥は、清液(水)を損傷しやすいので咽乾口燥、皮膚の枯燥、口唇乾燥などを起こし、肺を侵し、肺陰を損傷しやすくなります。発熱、喉痛、乾咳、頭痛、悪風などを伴う風邪症状は、燥による影響と考えられます。なぜ、体にまで乾燥をきたすかというと、水や血のことを陰液といい、燥によりそれが不足することを陰虚といいます。陰虚が進むことにより体を冷やす力がなくなり熱を生じます。その熱を虚熱と言います。
 したがって、陰虚とは血虚(血も陰液の一部)+熱のある状態と考えられます。風邪症状で空咳の出るときは麦門冬湯など、皮膚が乾燥気味で熱症状もある場合には温清飲ならびに温清飲ベースの処方など、全身的に陰虚状態の時には炙甘草湯などを用いることが多いです。

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昨日のお話の続きです。

薬用人参は代謝を良好な状態に調節します。
低くなっているものは上げる、行き過ぎたものは調節する、という具合に。
つまりは、○○しやすくする(体に好ましいものの場合)。
あるいは、○○しにくくする(体に好ましくないものの場合)。

悪い状態を改善する。同時に良い状態を維持する。
難しい表現ですが、『恒常性(ホメオスタシス)』を保つという事です。
だから、良好とされる状態が、さらに右肩上がりに良くなるというものではありません。

以上は今日の一言(11月27日)で述べた内容です。
肝(自律神経)の正常な働きは、陰陽のバランスが保たれることで機能します。
陰陽とは相対するもの、この場合は交感神経と副交感神経。

そして薬用人参はこのバランスを保つ作用があり、
つまりは、交感神経を働きやすくする(副交感神経を働きにくくする)
あるいは、副交感神経を働きやすくする(交感神経を働きにくくする)

バランスを取って、これを保つというのは
私達が考える以上に繊細で難しいことです。
何しろ反対の働きをコントロールしていくわけですから。
けれども人間の肝は本来、それをやってのける部分。
そしてその働きがあるからこそ、からだの代謝や機能がうまく働く。
けれども繊細だからこそ、狂いも生じやすく、
季節や気温、精神状態やストレスによって
バランスは簡単に傾いてしまいます。

その肝の機能を補う作用が薬用人参にはあるわけです。
具体的には交感神経側にバランスがシフトすることで生じる
動悸や不眠、ノイローゼ
また副交感神経側にバランスがシフトすることで生じる
鬱感、頭痛、不定愁訴に効果があるとされています。

前回に、気の巡りと五臓の肝の働きについて述べました。

漢方では、気の巡りには肺や肝が深く関係しており
肺は気を身体のすみずみまで巡らせる部分を担い、
肝はそれを調節する部分を担っています。
肝のこの作用を指して、漢方の世界では『肝は疎泄を司る』と言います。

肝の作用には自律神経の働きが深く関わっていますが、
薬用人参には『その調子を正しく戻す』という作用があります。
ちなみに『調子』と言ったのは、
自律神経に対して、『失調する』という表現が使われるから。

薬用人参の効能の本質は、肝を養う点にあります。
肝を養う→肝が本来の調子を取り戻す→自律神経の調子を戻す
肝を養う→肝の働き(代謝)が活発になる→自律神経の働きが活発になる
という一連の流れを通して自律神経に作用します。

以前にお話ししたように
自律神経の働きは、アクセルの踏み込み加減に例えられます。
けれどアクセルが、突然にべた踏み
(これ以上は無理という段階まで踏み込むこと)できるものではないように、
肝の働きも突然に、活発になるものではありません。
常に活用される(養われる)からこそ、うまく働くようになります。

そしてこの『養う』という部分が、薬用人参の作用の本質です。
また『活用する』という部分が、養生の本質です。


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