
春は気候が暖かくなり天地の気が発動して、
人体の陽気が多くなります。こうなると、肝の機能が亢進します。
肝機能が亢進してくると、気力は満ち、血の巡りはよくなり、体温も
上昇します。この肝機能の亢進に伴って、体がうまくついていって
くれれば良いのですが、実際は肝の陽気が上手く全身に回らず、
頭に集中しやすいのです。
頭に陽気が集中すると、イライラや不眠、血圧上昇、のぼせなどの症状
が出始めます。
また、女性ならば、ホルモンの代謝に変化が起こり、生理不順も起こり
やすくなります。
春は暖かくなってきて、気持ちも高揚してくるので良いように思いますが
体調管理に少し注意しなければいけないのです。
肝には酸味が効きます。酢の物、春菊、柑橘類、レモン、梅干など
酸っぱいものを取るように心掛けましょう。しかし、摂りすぎは胃腸の
機能を低下させるので、注意して下さい。