近頃、桜の香りが漂いだしようやく桜の季節になって来ました。
桜は葉を桜餅(オオシマザクラ)にしたり、実をさくらんぼ(西洋の原種の桜)で食べたりします。
そして、樹皮は薬用になり桜皮といいます。
もともとボクソク(くぬぎの樹皮)の代用品として華岡青洲が使い出したとされ、
排膿や解毒などの効能があるとされています。
民間的にも、蕁麻疹や腫れ物に用いられてきました。
桜皮を用いる代表的な処方に十味敗毒散があります。
その名の通り十の薬味の組み合わせで体表の毒を中和あるいは排泄させる薬方で
、皮膚疾患に広く応用されます。
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更新日: 2014/03/28 |
スギ花粉の量が最盛期になってきましたね。
まぶたがむくんだり、くしゃみ、薄くて白い鼻水や痰 (もちろん人それぞれですので例外もありえます)は漢方的には、 水毒と体の冷えによる症状と見ることが出来ます。 そのようなときには、漢方以前に普段の食生活を見直すことも必要になってきます。 甘いもの、水分(特にアルコール)、揚げ物や肉類、おやつの類は コントロールしなければなりません。 花粉の季節もあともう少しの辛抱です。乗り切りましょう! |
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更新日: 2014/03/24 |
![]() 主婦湿疹について 皮膚には、外からの刺激を守るためのバリア機能の役割があります。 外から、表皮、真皮、皮下組織かあり、一番外側の表皮には、体を 守るための角質があります。 主婦湿疹では、皮膚の再生機能が遅いために生じる病気と考え 何らかの刺激で、表皮の角質が壊れた状態です。 何らかの刺激とは、合成洗剤や、シャンプー、手洗い洗剤などです。 こういったものは、汚れを落とすために人工的に作られたものですから、 当然、刺激は強いです。 病院ではステロイドを処方されますが、ステロイドを長く使い続けると 皮膚自体が薄くなり、肌の色が変色してきます。 一時的には、すごく有効なのですが、長い目で見ると、脱ステロイドは 難しいかもしれません。 東洋の考え方では、主婦湿疹は血虚、オ血によるものが多いです。 四物湯ベースで、温清飲や温経湯などを使いながら桂枝ブクリョウ丸 などを使っていきます。 漢方薬を服用すると驚くほどよくなる方がおられます。 やはり、外からのケアも必要ですが、中からのケアがすごく大切です。 |
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更新日: 2014/03/17 |
五行論では、「肺は皮毛を主る」といいます。
皮毛とは、皮膚・毛穴のことをさします。 そして、肺は呼吸器官ですので皮膚は呼吸器系の一部であると考えています。 皮膚疾患は西洋医学の場合外部から治すものとの考えが主流です。 しかし東洋医学の場合、五行論にそって 肺や肺に関係のある他の臓器(肝、心、脾、腎) の機能を立て直す考えで治療を進めていきます。 風邪を引かないように「乾布摩擦」とよくいいます。 これは、乾いたタオルで擦ることにより、体の表面を流れている衛気 (外部の邪気から身を守る気)を活性化しているのです。 つまり、皮膚機能を高めることが 風邪を引いたりしない丈夫な体を作ると考えています。 |
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更新日: 2014/03/14 |
昨日の続きです。
五臓の肝に限った話でもなく、東洋医学に限った話でもありませんが 養生の上で、メリハリというのは大変に重要です。 昨日のお話ではONとOFFの切換ですね。 これを上手にする方。ストレスの出し入れをうまくする方。 そのような方は総じて、病気になりにくいと言えます。 そしてメリハリというものには必ず、一定のリズムがあります。 個人のバイオリズムによるものもあれば 一年の四季や一日の朝晩によるものもあります。 後者が漢方における養生訓だと考えられます。 健康は『リズム』ですよ。 メリハリをつける。そのメリハリにはリズムをつける。 ONとOFFの切換を適切に行わない方や、 負荷・ストレスがかかり続けている方、逆に全くかかっていない方は 病気になりやすいといえます。 良くも悪くも打たれ弱い。健康におけるリズムが悪い。 負担がかかり続けると、疲弊して倒れしやすくなりますし、 負担がかからないと、鍛えられずにこれまた倒れやすくなる。 極端なダイエットが失敗に終わるのも、この辺りを反映しているんだなぁと思います。 |
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更新日: 2014/03/11 |