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夏の終わりから寝つきが悪くなった、睡眠の質が悪くなった。
その睡眠の兆候、実は夏疲れのサインかもしれません。
睡眠の乱れには、精神的 な側面がありますが、
同時に 疲れ としての側面もあります。

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「緊張の瞬間」とか「緊張の糸が切れた」というように、
人のからだは緊張が長く続くようにできていません。
異常に長い緊張や過緊張の状態が続くと、いつも以上に疲れてしまう。
ですがその逆もまた然りです。
疲れ過ぎたり、疲れが溜まった状態が続くと、
神経は無性に昂りやすくなります。

気が休まらないと、気疲れも起こりやすくなりますが、
そうして気疲れが増えると、気はさらに休まりにくくなります。

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日々の生活に、適度な刺激(ストレス)や緊張、疲労は必要ですが、
緊張が続く、疲れが溜まるといったことが繰り返されると、
かえってストレスに弱くなったり、疲れやすくなったりすることがあります。
いつも通りの方法でからだが休まらない 事もその一つ。
休息の質が変わってしまうのも疲れのサインですので、注意が必要です。

ちなみに、こういうとき漢方では「陰血」のお手当てをします。
陰血とは簡単にいえば、からだの活動と休息のバランスを整える働きのことです。
話し出すと長くなりますから、詳しい内容はぜひ店頭でお尋ねください。

夏にかぜを引く方も少なくありませんが、
最近は、そこから せき をこじらせる方も増えています。
せきが治らないのは煩わしく、ときにつらい症状でもありますが、
せきが止まないのはやはり それなりの理由 があります。

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せきやぜんそくは、呼吸器官に何らかの異常があるときに現れる症状ですが、
外気と直に接する気管は、実はとても デリケートな器官 でもあります。
せきが長引くと、気管もじょじょに荒れやすくなり、
荒れて熱を帯びていくと、そこを通る呼気も熱を帯びやすくなります。
そういうせきを繰り返すと、気管はさらに熱を帯びやすくなり、
症状も長引きやすくなります。
漢方では、呼吸器官の肺と消化器官の大腸は表裏の関係にあると言われますが、
腸内環境が重要な役割を果たすように、気道環境の整備もまた重要という訳です。

また呼吸は、発汗や排尿と同じく、
からだから不要なものを排出する反応の一つですが、
長引いているせきは、その不要なものが 停滞しているサイン でもあります。
ですから、止めてしまえば良いという訳ではありませんし、
せきがなかなか治まらないときは、からだがうまく出せなかったり、
出すべきものがなかなか途切れないといった状態も背景にあります。

せきで何を追い出そうとしているか。
どうすれば追い出そうとしているものが小さくなるか。
長引くせきを治めるときに、
そういった点から治療を行うのも漢方ならではの事と思います。

何事にも 余力 は必要です。
日々の健康にも、体力にも。

店頭相談では、この余力についてしばしば話をします。
貴方のからだは毎日、元気を作ってくれて、
その元気をつかって生活しています。
けれど、毎日の生活でこの元気を全て消費してしまう、
あるいはそれだけ負担を強いる生活を続けている、
そういう余力が全くない一杯一杯の生活では、
何事かイレギュラーなことが起きたときに立ち行かなくなります。
体調を崩したり、病気にかかることも、このイレギュラーなことの一つ。

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100の元気しかないのに、それを使い切ってしまうスタイルで、
かぜや病気の治癒にまわす元気をどうやって捻出するか。
ふつうは 休養 します。
例えば、元気を100%消費する生活から、60%消費する生活に変える。
そうして、即席で40%の余力を作り、これをかぜの治癒に当てるよう計らいます。
即ち、休養を通じて元気に余力を作り、これを 治癒力 に回す訳です。

もっとも、「その人がどうしてかぜを引いたか」という点に立ち戻ると、
生活に余力がなく、からだの元気を
抵抗力 に回すことができなかったという点も、その一因でしょう。

これは、かぜに限った話ではありません。
例えば、ある種の冷えは、からだを温める余力が少なくなることで、
またある種の不眠も、睡眠に当てる余力が少なくなることで起きやすくなります。
ちなみに、そういうときの漢方治療ではまず、この余力を作る ところから始めます。

自分のからだのことをいちばんよくわかっているのは、やっぱり自分です。
自分に余力があるかどうか、余力のある生活を送っているか、
ぜひ一度見直してしましょう。

陰気を養生する基本はずばり、睡眠 にあります。
漢方では、夜の時間帯は陰分に属するとされますが、
陰気を養うのに、同じく陰分のときを用いることは道理を得ています。
からだの陰気を養うには、夜に質の良い睡眠を心がけることが何よりも大切です。
その逆に、睡眠に関して何らかのトラブルを抱えているときは、
からだの陰気を傷つけたり、損耗させたりしていることがあります。
睡眠の質が悪い とは言いかえると、からだの陰気の働きが悪いということです。

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また最近では、冷飲食に偏った食生活や冷房に頼った生活習慣を通じて、
陰気だけでなく陽気も消耗していることが少なくありません。
陽気はからだを適温に保つのに必要なものですが、
冷たさや冷房といった寒気を通じてからだを冷やしすぎると、
からだを温め直そうとして、陽気をそれだけ損耗します。
陽気はからだの活発さを支えるものでもありますから、
それが損なわれると、からだの活動全体が緩慢になります。
そうして起こりやすくなるのが、夏場のだるさやむくみ です。

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そうはいっても、なかなかどうして暑い日が続きます。
からだの外は適度に冷やせども、内は冷やし過ぎぬように注意しましょう。
そして入浴は、ぬるめの湯船で構いませんから、しっかりと浸かりましょう。
陽気損耗の兆候は、秋冬の寒い季節になると、顕著に現れますから。

夏の終わりになると涼しくなり、過ごしやすい日々が増えていきますが、
この時期に合わせて、からだの消耗した 陰気 を補っておくことが大切です。

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陰気を消耗した状態を 陰虚 と呼びますが、
その状態が長引くと、からだに現れる症状もそれを反映したものに転じます。
陰虚の特徴の一つが、熱を帯びやすくなるという点。
からだに現れる症状も熱を帯びることで、
例えば咳だと、乾いたものなり、発作的に現れやすくなります。
また、今の時期に比べて秋冬は大気の乾燥も進みますから、
熱は助長され、一段と際立ちやすくなります。
そうならないためには、夏の終わりから秋口にかけて、
しっかりと陰気を補充することが大切になります。

からだの陰気は、血液や体液によって培われることから、
夏の終わりには 補陰薬 をよく用います。
ちなみに、あの薬用人参も補陰薬に属し、生津止渇という働きがあります。
補陰薬の代表といえば、ズバリ六味丸。
夏の暑さ疲れやオーバーヒート症状にも、六味丸がよく合います。


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