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暑い時期は、からだのさまざまな活動が活発になりますが、
一方でそれを支える部分は徐々に消耗していきます。
自分でエネルギーを作ることができる人間にとって、
暑さは活動を活発にするきっかけに過ぎません。
むしろ、その活発さを継続して支える存在が大切になります。

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漢方ではからだの活発さを 陽気、それを支える部分を 陰気 と喩えます。
夏はその暑さを通じて、からだの陽気が高まるときですが、
同時にからだの陰気が消耗していく時期でもあるという訳です。

これとよく似た状態に、オーバーワークによる慢性疲労があります。
若さや頑張りに任せたオーバーワークは、漢方では 労傷 と呼ばれますが、
之によって傷つくのもまた陰気。
陰気はからだの活発さを支える一方で、
からだを適度にクールダウンする役割も持つため、
陰気を消耗し続けると、熱中した陽気で
からだが熱を帯びやすくなるのも、特徴の一つです。

婦人病や女性特有の症状は、漢方の世界では
血と縁深い点から、血の道症 と呼ばれます。
ですが、実際はこれ以外に 気の道症 というのがあります。

血の道(血の巡り)が悪くなり現れるのが血の道症。
同様にして、気の道が滞って現れるのが気の道症です。
病は気からといわれますが、
気の道はとても身近な存在で、何かと乱れやすいものでもあります。
それこそ、呼吸一つで乱れてしまいます。
日々の体調も気の道によるところが大きく、
これを整えていくことはとても大切な意味を持っています。

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お盆明け、そしていずれやってくる夏休み明け。
休暇を通じて不規則・不摂生な生活を繰り返すほど、
からだのリズム、そして気の道は乱れやすくなります。
そうして休暇明けのからだは、それこそ気だるさを伴いやすくなる。

気の道を整えるには色々な方法がありますが、
基本的には気を動かすということが大切です。
休暇の中にあっても規則正しい生活を送ることも、一つの方法です。
気というのはまさに生き物ですから、
適切にコントロールしていかなければなりません。

休暇で静養できたなら、理気薬 で弾みをつけてあげる。
逆に家族サービスでちょっと疲れがちなら、補気薬 で気疲れをとってあげる。
休暇明けの気だるさも、漢方でお手当てできますよ。

今年の夏は暑さも然ることながら、カゼを引いている人が目立ちます。

このカゼは、その流行よりもむしろ、
暑さによる体力低下(虚労)や、冷房での冷やし過ぎによるところが大きい。
実際、その暑さから、暑さ負けや夏バテに陥る人が増えています。

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一年でもっとも消耗しやすい夏季。
この時期にカゼを引いてしまうということは、
それだけ 貴方のからだが弱っている標(しるし) でもあります。
元をたどれば、それには夏の過ご方・暑さへの対処法が関わってきます。

カゼにはカゼ薬を。たしかにそれも大切です。
けれど重要なのは、
どうしてこの時期にカゼを引いてしまったか という点です。

夏の暑さで疲れていませんか?
食欲が落ちていませんか?
冷房の寒気に悲鳴をあげていませんか?

夏カゼを引きやすい方、引いてしまった方は、
夏の過ごし方を今一度、見つめ直してみましょう。

暑い季節に汗をかくのは、道理。
たしかにその通りですが、
実際は 汗をかく と一口に言っても、いろいろな形があります。

じっとしていても、汗をかく。
緊張すると、汗をかく。
からだを動かすと、汗をかく。
からだが温まると、汗をかく。

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からだは、いろいろな理由で汗をかきますが、
その一方で、汗をかくことは 体調を整える ことにも通じます。
実際、体調や体質が乱れると、からだはいつもと違う汗のかき方をします。
その一方で、汗のかき方が上手だと、体調は整いやすくなります。

最初に述べたように、暑い季節に汗をかくのは、道理です。
ですがそれは、「炎天下で汗をかきましょう」ということではありません。
その汗は、暑いためにかく汗。
そういう汗をかき続けると、からだはかえって疲弊してしまいます。

今の時期にかくべきは、暑さによらない汗。
からだを動かすことで自発的にかく汗であり、いわば かきに行く汗 です。
暑い季節は基本的に、からだを動かすのに向いており、
同様に、からだを動かしてかく汗にも適しています。

暑いときのからだは、浅い部分から汗をかいていません。
けれど動かしているときのからだは、深い部分から汗をかく ことができます。
深い部分から汗をかくことで、からだに溜まった悪いものを追い出すことができます。

今年の夏は、例年になく暑くなりつつあります。
こういう時期、日中にからだを動かすのは、やはりお勧めできません。
からだを動かす以前に、暑さで汗をすぐにかいてしまいます。
このようなときは、朝明けや夕刻の過ごしやすいときに、
ゆっくりと汗をかく のが良いと思います。
あるいはぬるめのお風呂に浸かって、ゆっくりと汗をかく。
いずれの場合も、ゆっくりと時間かけて汗をかいた方が、
体力面や健康面で良いかと思います。

8月に入り、夏の暑さも、セミの鳴き声も本格的になってきました。
夏は一年の中で、身体がもっとも消耗するとき。即ち、体力勝負のときです。
体力勝負のときに最も大切なのが、内臓の働きです。

「体力勝負」は内臓が命。

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夏の体育授業の後は食欲が減退するように。
学生時代のマラソン大会後は、何も食べたくなくなるように。
身体が疲弊していくと、からだ(肉体)だけなく、内臓も働きが悪くなっていきます。
ですから、一年の中で、からだがもっとも消耗するのが夏ならば、
内臓の負担がもっとも多えるのも、また夏といえるでしょう。
加えて、夏の乱れがちな食生活や過剰な水分摂取で、
最近の内臓は、負担がかかり易くなっています。

夏の暑さで汗をかくからだ(肉体)は、否が応でも消耗します。
けれど、からだ(肉体)にはそれを支える内臓の働きがあります。
反面、内臓は消耗すると、それを支えるものがありません。
互いに支えあい、助け合う のが内臓ですから。

体力勝負のときには、体力を増やすことも大切ですが、
内臓の負担を減らすことはそれ以上に重要です。
そして、内臓の負担を減らすだけでなく、
その 働きを強くする というのは、漢方ならではの視点です。


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