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花粉症について その8

漢方ならではの花粉症予防、正しくは
花粉症によって引き起こされる鼻水やくしゃみなどを治める方法として
症状を抑える漢方薬を予防的に服用する以外に
衛気の補給が挙げられます。
これは体表を巡る気のことで、
外の刺激から体の内側を守るバリア機能の基盤です。

春は気温が低い状態から高くなる季節であり、、
体表の血の巡りも良くなり、汗腺なども開きやすく、
からだの内側と外側を遮るこのバリア機能が疎かになりやすくなる。
花粉はこの疎かになった部分から体の内側に入り込むと考えられます。

刺激を受けやすい方というのは
この衛気が不足したり、うまく巡らない状態だと考えられます。
また、体表の排泄作用(吸い込んだ花粉粒子を体外へ追い出す)も
この衛気の充実度に左右されます。

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生理時の正しい過ごし方

生理は女性にとって憂鬱な時期ですよね。
毎月1回生理はやってきますし、この時期をどう乗り切るか
すごく大切になってきます。

生理というのは、いわば、体を大掃除する役目をもってます。
子宮内にある使わない内膜を外へ排出していきます。
この時、血を押し出す力が弱くて、子宮内にある血液を外へ
出し切れなかったら子宮内に内膜が残ってしまい、次の新しい
内膜が作りにくくなってしまいます。
こうなると、生理痛や、血行不良がおきてしまいます。
生理時は、特にお腹や腰、足を冷やさないようにして、血行不良に
ならないように心がけることが大切です。
食べ物は、冷たいもの、生のものは極力避け、ナツメやクコの実、
黒ゴマなどを摂ると良いです。
また、夜更かしや過労も良くないので、疲れすぎないようにし、
リラックスして過ごすと良いでしょう。
漢方でも、生理時に子宮内の内膜をきれいに外へ排出してくれる
ものがあります。
生理のことで、気になることがありましたら、是非ご相談下さい。

臓腑、つまり内臓などの体の内側の冷えを漢方では裏寒と言います。
冷えによって下痢をするとか腹痛をきたすとかの
症状の経験がどなたでも1回はあると思います。
そのような時には、甘草と乾姜(生姜を蒸してから乾燥したもの)
の組み合わせが有効です。
この組み合わせの漢方薬は以外に多く、
「人参湯」、「四逆湯」、「小青竜湯」、「苓甘姜味辛夏仁湯」などがあります。
いずれも、裏寒が背景にあり
下痢や腹痛、鼻水やくしゃみを目標に使用される漢方薬です。

花粉症には「小青竜湯」をお医者さんであるいは漢方薬局で
出されることがあると思いますが、
背景に内臓系統の冷えがある。
ということは、水分や冷たい食物の摂り過ぎに注意!の裏返しであると思います。

花粉症について その7

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前回お話したように、
花粉症のような素養を持つ方の気血水の巡りは
健全とされる状態からどこかしらの過不足が生じた状態です。
ですがその状態では目に見えて症状が現れず、本人も自覚がない。
けれどそこに輪をかける形で寒や熱、水毒や虚が入り込むことで
さらに気血水の巡りは過不足(アンバランス)が生じるわけです。

ですから花粉症の症状を抑えるためにまずは、
花粉症とくっつきやすいこれら(寒や熱、水毒、虚した常態)の改善に重きを置きます。
けれど同時に考えるのは、そのような寒や熱、水毒、虚した状態が
どこから来たのか、どこに由来するのかということ。

突発的な症状ならば、私たちは症状に基いてお薬を服用します。
その症状に、今置かれている体の状態が色濃く反映されていますから。
けれどたびたびおこるような症状ならば、私たちは症状に加えて
その症状のおこる原因が、からだのどの部分からやってくるのか
じっくりとからだを見つめて推察する必要があります。

例えば、鼻水やくしゃみといった症状が出る場合、
その症状が突発的なものなら、
小青竜湯のような温めて解表する漢方薬を服用するだけで治まります。
ですがその症状が頻発化するなら(これがまさに花粉症です)、
症状を引き起こすとされる寒(冷え)や水毒が、
からだのどこからやってくるのか推察します。

体温が低いのかもしれないし、
体温を運ぶ血の巡りが良くないのかもしれないし
体温を運ぶ血の量が足りないのかもしれないし、
水を取り過ぎなのかもしれないし
水の排泄がうまくいっていないのかもしれない。
などと、いろいろ考えるわけです。

花粉症について その6

前回の続きです。
花粉症のような素養を持つ方の気血水の巡りは
健全とされる状態からどこかしらの過不足があると考えられます。
ですがその状態では目に見えて症状が現れず、本人も自覚がない。
けれどそこに輪をかける形で寒や熱、水毒や虚が入り込むと
さらに気血水の巡りは過不足(アンバランス)が生じて
耐え切れなくなったからだは症状を外に発します。

春に花粉症が頻発化しやすいのはいろいろな理由が考えられます。
・寒い季節から暖かい季節への移り代わり(凝集から発散)
・花粉の飛ぶ季節(スギやヒノキ花粉症)

また花粉症を増悪させる点では、肝の作用も関係してきます。
中医学では五臓の肝は気血水の疎泄(よどみなく円滑にする)を司り、
春は肝が盛んになりやすい季節であるとされています。

西洋医学では自律神経がしばしば引き合いに出されますね。
春の暖かい季節は、分泌を盛んにする副交感神経を高める作用があります。
ですからなみだ目や鼻水といった症状の程度は、
輪をかけてひどくなる場合があります。
さしずめ肝の陰実といったところでしょうか。

物事は全て陰と陽のバランスで成り立っているというのが、
漢方の基礎的な考えです。
陰が盛んになれば陽は衰え、陽が盛んになれば、陰は衰える。 
春は基本的には陽が盛んになる季節です。春の陽気が外界に満ちますから。
すると自然の一部とされる人間の体内も自然と陽が満ちてくる。陽実です。
肝は陽実が過ぎると、肝陽上亢といわれるような症状にもなります。
すると目の充血や鼻づまりのような熱証は輪をかけてひどくなることでしょう。


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