スギ花粉による花粉症の季節が近くなって来ました。
今回は花粉症及びアレルギー性鼻炎と食事の注意点について。
甘いものは、水毒に繋がり症状を悪化させます。
鼻水やくしゃみは漢方では水が身体に偏在していると状態と考えます。
したがって、甘いものは控えなければなりません。
そして、洋菓子よりも和菓子のほうがいいと思います。
洋菓子は、乳製品を使用していることが多く
よりカロリーが過剰である場合が多いからです。
高カロリーがすぐに花粉症につながるわけではないですが
日常化して続けているとアレルギーの原因になると指摘されています。
また、アルコールも控えめにしたほうがいいです。
鼻粘膜の毛細血管を充血させ鼻づまりにつながります。
したがって
『甘いものを控える』
『和食中心にしてカロリー控えめに』
『水分を控える』
の3点を気をつけていただくと少しは楽になるのではないでしょうか。
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更新日: 2014/01/23 |
花粉症についてその3
![]() きのうの続きになりますが、 花粉に過敏になる花粉症は、 現代医学ではひとつの免疫代謝異常と捉えています。 簡単に言えば、免疫を司る白血球が 外から侵入する花粉という刺激に対し過敏に反応する状態。 一方で漢方においては 花粉症の一連の不快な症状には 気血水の巡りを妨げる要因が見え隠れしています。 例えば、鼻水やなみだ目のような症状。 気血水の中でも、特に水の巡りが滞ることによっておきる症状です。 体内の冷えが原因で、水が鼻や目の周辺で貯留する(いわゆる水毒)。 冷えによって水の巡りが滞るわけです。 するとそこで溢れ出た水が体外へ出やすくなる。だから鼻水やなみだ目がでやすくなる。 逆に鼻炎や目の充血のような症状。 これも同じく、水の巡りが滞ることによっておきる症状です。 体内の熱が原因で、水が鼻や目の周辺で不足する。 熱によって局部の水の巡りが不足するわけです。 すると、潤し冷やす水が不足する。だから熱を帯びて熱証をおこす。 というようになります。 |
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更新日: 2014/01/22 |
![]() 花粉症について その2 西洋医学で考える免疫力は つきつめると免疫細胞にいきつきます。 つまりは白血球。リンパ球(NK細胞やT細胞、B細胞)や 顆粒球、マクロファージがこれに当たります。 免疫力の発揮は免疫細胞の活性に左右されるわけです。 ですからある個人の免疫力を議論する場合は 『この免疫細胞の活性を上げる(整える)にはどうすれば良いか』 という点に注目します。 東洋医学で考える免疫力は つきつめると五臓と気血水にいきつきます。 からだが持つさまざまな機能を司るのは 主として気血水の適切な循環によるものです。 そして、それは五臓六腑に因るところが大きい。 ですから免疫力を議論する場合には 『気血水の巡りを上げる(整える)にはどうすれば良いか』 という点に着目します。 そしてこの気血水の巡りを妨げる原因は人ぞれぞれで大きく異なります。 簡単になりますが 気のトラブルであれば、肝脾肺に、 血のトラブルであれば、肝心肺に 水のトラブルであれば、脾肺腎に 何らかの問題を抱える場合が多いです。 例えば身体を外的ストレスから衛る気、つまり衛気やそれを支える物質としての血は 花粉や寒冷などの外部刺激に対する抵抗力の源です。 一方で血の巡りは身体に入り込んだ刺激、その原因となる物質を運搬し、 最終的には体外へ排出する役割(いわゆる解毒作用)を担っています。 また水は血と共に全身を巡り、体内の免疫力を司るものと考えられています。 そして花粉症の増悪には、このいずれかが、場合によっては複合的に関わっているわけです。 |
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更新日: 2014/01/21 |
![]() 霜焼けについて 子供の頃、よく手足が霜焼けになった経験のある方は 多いのではないでしょうか?外で元気よく遊んで帰ってきて こたつに入ると、霜焼けのところが痒くて仕方ない経験はあると思います。 霜焼けが起こるのは 身体が冷える→末端に血が行かない→静脈の血管が弛緩しうっ血する →血が滞る→後から血が流れるためその周囲に血が漏れる→浮腫になる このように、霜焼けの大元の原因は、末端まで血が行き届かず、身体が 冷えていることで発生します。 中医学的には、霜焼けは、『温経散寒』、『活血化瘀』で治療していくのが 良いです。温経散寒の漢方は、温経湯や当帰四逆加呉茱萸生姜湯や 婦宝当帰膠などがあります。 活血化瘀は、冠丹元などを使います。合わせて、塗り薬としては、 紫雲膏を塗ると早く治ります。 毎年、冬になると霜焼けに悩まされている方は、是非、普段から 漢方薬で、霜焼け対策をしましょう。 また、薄着をしない、普段から身体の冷えるものを控え、身体の温まるものを 食べるようにすること、水で手洗いした後は、しっかり水分をふき取ることなどを 心がけて、冷えないようにしてください。 |
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更新日: 2014/01/20 |
![]() 五臓と六腑は表と裏の関係にあり、お互いに相互作用を及ぼしています。 (肝は胆と、心は小腸と、脾は胃と、肺は大腸と、腎は膀胱と) ちなみに『表と裏』という考え方は 身体を流れる経絡を介して臓と腑が影響し合う関係を指しています。 ちなみに漢方の陰陽では陰は裏を、陽は表を司ります。 ですから臓は陰であり、腑は陽に属すると解釈されますね。 例えば、胃と脾の関係を見ていきましょう。 胃は受納、脾は運化を司るとされています。 (イメージとしては口から取り込んだものは 胃で受納されて消化され碑に運ばれ そこで吸収された栄養素が全身へ運ばれる といったところでしょうか・・・) 脾はその性格上、湿による影響を受けやすく それによって運化の不調を引き起こします。 運化の不調は消化吸収における『出口の痞え』ですから 口から取り込んだものを受納する入り口 としての胃には負荷がかかってきます。 ちなみに脾は口に開窮するといいます。 胃と脾による消化機能が失調すると口に症状が出たりします。 具体的には口内炎や口臭など。 また、湿に因る影響をうけ風邪で咳が出ると ゴホゴホした咳が出ることがあります。 こういった時には、二陳湯というお薬をベースにした 温胆湯類が有効であったりします。 咳と言っても様々な種類があります。お困りの時にはぜひご相談下さい。 |
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更新日: 2014/01/17 |