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昨日のお話の続きですが、
気の巡りには、五臓の肺や肝の作用が深く関わっている。
肺は、呼吸活動を司る部分。
肝は、自律神経を調節する部分。

自律神経はからだの特定の部位ではなく、全身に張り巡らされているもの。
ですから、これを司るというのは
身体全体の生理機能を司るということに他なりません。
即ち五臓の肝は、からだの生理機能や気血の巡りの調節役です。
自動車に例えるなら、アクセルの調節。
アクセルを踏み込むほどに
エンジンの回転数は上がっていきますが、
アクセルはその踏み込み度合いによってエンジンの出力を調節しているだけ。
エンジンの性能を変えているわけではありませんよね。

自律神経は交感神経と副交感神経に二分されます。
交感神経はアクセルを踏み込む部分を担い
副交感神経はアクセルを緩める部分を担う。
当然、両方とも必要だからこそ体に備わっています。
そしてこのアクセルの踏み込み加減を調節するのが肝の働きの中身です。

ちなみにアクセルの踏み込みは精神状態にも左右されます。
考えてみてください。
日中に良く知った道を走る場合の踏み加減と
夜分にぜんぜん知らない道を走る場合の踏み加減。
これは明らかに違いますよね。
これ以上は危ないという理性が働くわけです。
同じように肝の働きもこの精神状態や理性によって影響されます。
この辺りは人間であるがゆえだと言えますね。

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以前にお話したように、漢方では『気は血の帥』とされ
気の充実は良好な血の流れに必要不可欠です。
この考えによれば
かーっとすると頭に血が昇り、顔が赤くなるという
生理現象もわかりやすいです。
つまり、かーっとする部分、特に頭部に気が溜まる。
するとそこで血が溜まる。だから血が昇る。
文字通り、病(身体の不調)は気からなんです。

また漢方では、気の巡りには
肺や肝が深く関係しているとされています。
肺は、呼吸活動を司る部分
肝は、最近耳にすることの多い自律神経を調節する部分
と考えていただければ結構です。
肺は気を身体のすみずみまで巡らせる部分を担い、
肝はそれを調節する部分を担っています。

肺が気の巡りにおいて、きわめて重要な役割を果たしているというのは
呼吸法が武術や気功で大切にされていると点からも明らかです。
『ため息ばかりつくと気が滅入ってくる』ように
呼吸の乱れは即、気の不調や乱れにつながります。

そして乱れは全て呼吸が浅くなることによって引き起こされます。
呼吸が深ければ深いほど、肺は鍛えられ、呼気、吸気の巡りも良くなる。
だから深呼吸は大切なんです。

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代謝は身体のさまざまな生理反応や活動を支えるもの。
代謝が良い状態の下では
『分泌が盛んで、良く巡り、排泄も良好』
そのようにして、身体に備わった
『ものを動かす力』に作用する面も持っています。

身体を流れる血は、全身に栄養を与え滋養するもの。
心臓によって送り出された血は
規則正しく、力強く脈打つ脈の力によって
滞ることなくすみずみまで巡ります。

脈は『血を動かす力』。
血脈の衰えは身体の衰えにつながります。
血の流れは、この脈の働きに支えられ、日々の健康を養うのです。

薬用人参は気を補い、気の巡りを良くする生薬。
気を補うことにより脈を養い、血行を良くする。
遥か昔の中国では
生命を養う不老長寿の薬として重用され、
今日もたくさんの方の健康にそっと寄り添っています。

日々の代謝、日々の健康を支える薬用人参。
このすばらしい効能を皆さまにも体験していただければ幸いです。

 漢方では、水は気の働きにより体内をめぐり、五臓六腑を潤し、生命を維持しているものと考えています。ところが、水の体内循環が滞ったり体内のどこかに集中して存在していると病気の原因となります。これを「水毒」あるいは「痰飲」と言います。
 これは、慢性病を含む様々な症状を引き起こします。むくみや頻尿だけでなく、咳き込みやゼイゼイと息をしたり、めまい、耳鳴り、頭痛、身体が重くだるい、関節痛や筋肉の痛みやこわばりまでもが水毒に関係しているとみています。そのような時には、五苓散や二陳湯などの水を捌く処方で水毒を解消します。また、水が不足すると、肌の乾燥や便秘、粘膜の乾燥などをきたします。

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薬用人参は代謝を良好な状態に調節します。
低くなっているものは上げる、行き過ぎたものは調節する、という具合に。
つまりは、○○しやすくする(体に好ましいものの場合)。
あるいは、○○しにくくする(体に好ましくないものの場合)。

悪い状態を改善する。同時に良い状態を維持する。
難しい表現ですが、『恒常性(ホメオスタシス)』を保つという事です。
だから、良好とされる状態が、さらに右肩上がりに良くなるというものではありません。
「薬用人参を服用してもあまり何も感じないが
服用をやめると何か体調がよろしくない」と言われるのは
この辺りが関係していると言えますね。
「良くして保つ」です。

身体を流れる血に限って言えば、薬用人参には
益血復脈 : 血液の生理的機能を改善し、血行を良くする
つまりは、血を巡りやすくする。または、血を滞りにくくする。
という働きがあると言われています。

・薬用人参は造血を助ける

血液の中身は
口から取り込んだタンパク質や各種ミネラルを材料にして
骨髄細胞によって作られます。
骨髄細胞は造血のエンジン(=代謝)です。
薬用人参は『エンジンの馬力を上げる』いう面で作用します。

・薬用人参は血の巡りを良くする

血液の巡りは心臓のポンプ作用によるところが大きいですが
それだけですみまで巡るものでもありません。
それを補うのは血管の力、つまり脈の力。
漢方には、「気は血の帥」という表現があります。
血を巡らせるには、気の作用が不可欠で、
気の充実がないと血の巡りは滞るという教えです。
薬用人参の作用は補気ですから、少なからずこの点で作用します。

ちなみに浮脈や沈脈という状態と、気の充実度は
漢方医による診断でも基本的かつ重要な部分だとされています。


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