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 最近は暑くなったり涼しくなったりと、気候の変動に身体がついてゆくのが大変ですよね…。何かと体調を崩しやすいです。
今日は下痢についてお話します。
 下痢には、あまり知られていませんが、大きく分けて寒性の下痢、熱性の下痢があり、下痢の対処法も変わってきます。例えば、熱性の下痢なのに寒性下痢の対処をしていたら、どんどん悪化してしまいます。下痢になったらすぐに下痢止めを使うのではなく、下痢の種類を見極めてから、対処しましょう。

寒性下痢の特徴→冷えが原因で脾胃機能の低下が原因でおこっている下痢
            下痢が水っぽく、お腹がゴロゴロ鳴る、便は無臭、悪寒、
            肛門の灼熱感なし
熱性下痢の特徴→辛いものやお酒の過剰摂取、ウイルスが原因でおこる下痢
            便は黄褐色で臭い、口渇がある、尿が黄色い、
            肛門の灼熱間あり

 対処法として、寒性の下痢は、お腹を温めると同時に下痢止めや整腸剤を使用します。または、お腹を温める人参湯や附子理中湯などの漢方を服用しても良いです。熱性の下痢は、身体を冷やして、ウイルスや未消化物を体外に出さなければならないので、整腸剤は使っても良いですが下痢止めは使いません。下痢止めを使ってしまうと、逆にウイルスなどが体内に残り悪化する恐れがあるので、ウイルス性のものは抗生物質を使います。
漢方では、黄連解毒湯や五苓散で、余分な熱や水分をとります。

下痢になったら、是非、熱性が寒性かを見極めてみてください。

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秋の七草は、オミナエシ・フジバカマ・オバナ(ススキ)・キキョウ・ナデシコ・クズ・ハギですが、この7種類のうち6種類は生薬あるいは民間薬となります。先週は、オミナエシとフジバカマ。今週はキキョウとクズを取り上げてみます。キキョウは、園芸種で普通に見られますが自生しているのは減少の一途をたどっており絶滅が危惧されています。生薬名は桔梗で根を用います。鎮咳や去痰を目的に風邪薬などに配合されることが多い比較的使用頻度が高い生薬です。クズは、マメ科の植物で雑草として普通に見られます。繁殖力が強いのでアメリカでは帰化したクズが厄介者としてはびこっています。クズも比較的汎用性の高い生薬で、根を葛根と言い、発汗・解熱・鎮痙を目的として風邪薬などに配合されています。葛根湯はその代表的な処方ですね。来週は、オバナ、ナデシコ、ハギについて取り上げてみようと思います。

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 動物生薬が配合されている医薬品で有名なものと言えば救心や牛黄清心丸。これらに共通する作用といえば滋養・強壮,強心・強精,鎮静・解熱などですね。動物生薬には心と身体のストレスに対する抵抗力を高める働きがあるとされています。
 牛黄と熊胆を1:4の割合で服用すると救心や六神丸にみられるように動悸・息切れ・気つけに対する作用(強心作用)に始まり、その他様々な病気や身体の不調を治める作用を持ち、『命を救う』とまで言われています。(現在の医薬品表記では,特定の効能しか明記されませんでしたが、昔は万能薬として重宝されていたという話も耳にします。)特に牛黄は小学生が急に高熱を出したときなど、風邪薬と合わせて服用することで翌日には平熱まで下がり、病状も落ち着くようになると言われています。
 ハブやマムシは1ヶ月は何も食せずとも生き永らえます。その精を摂る(生薬としては黒焼きが有名ですね。)と滋養強壮薬とし働き、身体の抵抗力を高めてくれます。
 牛の肉を食す事と、牛の胆石である牛黄を服す事。成分分析など高度な技術がない古来、この牛肉と牛黄の違いはせいぜい『身体に取り入れる部位の違い』と『その貴重さの違い』だけだと思われます。このあたりがまさに医食同源です。

 

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9月に入り、過ごしやすくなりました。
さて、今日は秋によく起こる疾患についてです。秋は空気が乾燥してきて
中医学で言う燥邪というものが身体にダメージを与えます。
燥邪は、肺系に影響を及ぼしやすく、様々な症状を引き起こすのです。
例えば…
喉のトラブル⇒イガイガする、乾燥して痛い、炎症して腫れる
呼吸器のトラブル⇒咳が出る、喘息、呼吸困難
粘膜のトラブル⇒目が乾く、鼻粘膜の乾燥
皮膚のトラブル⇒乾燥肌、くすみ、シワ
腸のトラブル⇒乾燥して便が出にくい

このように、燥邪は普段から肺系が弱っている人には要注意の時期です。
そこで、足りなくなった「水」を潤す必要があるます。また、「水」以外でも
体内の潤いには欠かせない重要なものがあり、それは、「血」です。
血は、人間の体内のあらゆる臓器に潤いを与える作用がありますので
「水」だけではなく「血」も補っていくように心がけましょう。
特に女性は生理があるので、この時期にたくさんの血が体内から失われて
しまいますので、貧血にもなりやすいので、注意してください。

血を補う食べ物は、赤い色のものです
ナツメ、クコの実、まぐろ、かつお、にんじんなど

水を補う食べ物は白い色のものです
ゆりね、白きくらげ、レンコン、梨、豆腐、豆乳、イカ、白ゴマなど

普段の食事に是非意識して摂るようにして下さい。

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食材や生薬にはいずれも身体を温めるものと冷やすものがあります。それぞれ温める、あるいは冷やす度合いによって熱性・温性・涼性・寒性に分けられます。さらに冷やす、温める作用がない平性を加えて五性に分類されます。
 温性と熱性の食べ物は、身体を温める、痛みを止める、気と血の巡りを促したり、上昇・発散の性質をもち、精神を陽気にしたり、風邪や寒気を取り除くといった作用もあります。
 また寒性や涼性の食べ物は、身体を冷やすほか、毒を排除したり、身体を潤す作用があります。また下降・排泄の傾向も持ち合わせ、熱を取る、咳を止める、精神を安定させるといった作用もあります。
 今日の一言(9月4日)でも少し触れましたが、この五性と五味を考慮して、疾病を治療したり治療の補佐を目的とした食事を食療と言います。また、この五味五性に季節や体質を考慮して、美肌やダイエット、老化防止などの面から身体を養うことを目的としたものを食養と呼びます。中医学の本来の目的は健康と長寿であり、病気の治療より予防する事が重要だとされています。この点からすれば、食養はやはり日常的に行うべきだと思いますね。


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