
最近は暑くなったり涼しくなったりと、気候の変動に身体がついてゆくのが大変ですよね…。何かと体調を崩しやすいです。
今日は下痢についてお話します。
下痢には、あまり知られていませんが、大きく分けて寒性の下痢、熱性の下痢があり、下痢の対処法も変わってきます。例えば、熱性の下痢なのに寒性下痢の対処をしていたら、どんどん悪化してしまいます。下痢になったらすぐに下痢止めを使うのではなく、下痢の種類を見極めてから、対処しましょう。
寒性下痢の特徴→冷えが原因で脾胃機能の低下が原因でおこっている下痢
下痢が水っぽく、お腹がゴロゴロ鳴る、便は無臭、悪寒、
肛門の灼熱感なし
熱性下痢の特徴→辛いものやお酒の過剰摂取、ウイルスが原因でおこる下痢
便は黄褐色で臭い、口渇がある、尿が黄色い、
肛門の灼熱間あり
対処法として、寒性の下痢は、お腹を温めると同時に下痢止めや整腸剤を使用します。または、お腹を温める人参湯や附子理中湯などの漢方を服用しても良いです。熱性の下痢は、身体を冷やして、ウイルスや未消化物を体外に出さなければならないので、整腸剤は使っても良いですが下痢止めは使いません。下痢止めを使ってしまうと、逆にウイルスなどが体内に残り悪化する恐れがあるので、ウイルス性のものは抗生物質を使います。
漢方では、黄連解毒湯や五苓散で、余分な熱や水分をとります。
下痢になったら、是非、熱性が寒性かを見極めてみてください。