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 秋の七草は、山上億良が万葉集で詠んだ2種類の詩がその由来とされていますが春の七草のように粥にして食べるなどの風習がなく、鑑賞するためのものされてきました。オミナエシ、フジバカマ、キキョウ、ナデシコ、クズ、オバナ(すすき)、ハギの7種類のうち6種類が生薬あるいは民間薬(昔から経験的に使われてきた1種類の薬草からなるもの)として使用されます。本日は、3回シリーズの1回目。オミナエシとフジバカマについて触れたいと思います。オミナエシは、根を敗醤と言い鎮静、抗菌、消炎、浄血などの作用があります。オミナエシ科の植物で日当たりの良い山野に自生し、丈高く伸びた先に黄色い花をたくさんつけますが自生種は減少しています。フジバカマは全草を蘭草といい血糖効果、利尿効果があるとされています。キク科の植物で河原の土手などで昔は良く見られていましたが、護岸工事の影響で生息地が激減し絶滅が危惧されています。

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 東洋医学の世界では食物や生薬の味は酸・苦・甘・辛・鹹の五種類に分類されます。酸は酸っぱい味を指します。引き締めたり固める働きがあり、汗を抑えたり、下痢を止めたりする作用があるとされています。苦は苦い味ののことです。熱の邪を取り除いたり、湿の邪を取り除く働きがあります。甘は甘い味のこと。補う、潤す、調和させるなどの効果があります。辛はピリ辛い味で発散させたり、体の気や血を巡らせる働きがあります。鹹は塩辛い味を指します。下す、しこりを和らげる作用があります。
 この五味やまた五性(からだを温める食材か、冷やす食材かという分類)を考慮して、不調や体質改善へ効果が期待される食材を多く取り入れた食事を食療と呼びます。医療と食療・・・、この辺りが医食同源を体現していると感じます。
 ちなみに、伝統的には五味と言いますが、実際には淡味を加えて六味あります。淡味はからだの湿を取り除いたり、碑(脾臓)の働きを促進、食欲を誘うといった働きがあります。代表的な食べ物にはハトムギや冬瓜、白菜などがあります。

 
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 秋口は特に、体を冷やす食べ物の摂取を注意しましょう。体を冷やす食べ物は東洋医学の世界では冷性の食べ物と呼ばれています。この種の食べ物を普段から多く摂りがちな方は、冷えとともに余分な水分が貯まりやすくなります。また血液の流れが滞り便秘や肌荒れが起こりやすくなり、免疫力も低下しやすくなります。特に野菜の場合、地上に出ている部分(葉や茎、果実など)は体を冷やすと言われていますから、これからの季節では注意が必要です。
 一方で、地下に育つ根菜類(だいこんやごぼう、にんじん、さつまいもなど)は体を温める作用があります。体を温める事は、体内のあらゆる代謝を向上させます。すなわち、体を温めることで免疫力の向上、血流の促進、便秘の解消などなど・・・。
 また秋口に備えて夏の疲れを解消しましょう。夏から秋の季節の移り変わりで自律神経が乱れやすいところに夏の疲れが重なると、体調を崩しやすくなります。季節の変わり目に風邪を引きやすい方はこれに当てはまると考えられます。規則正しい生活を心がけて、自律神経をケアするとともに、体を温めて邪気を吹き飛ばしましょう。

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 まだまだ残暑厳しいですね。。いっとき雨で涼しくなったのに最近また、暑さがぶり返してきました。さて、、雨が降ったり天気が悪くなるといつもより体がシャキっとしない、体が重くて気分がどんよりしている、なんてことありませんか?こういう人は体の水分循環が悪くなって、余分な水分が体に停滞しているサインです。
 湿気は、体の色んな場所に水を溜まらせて停滞させます。普段から、汗やお小水でしっかり余分な水分が出せている人なら湿気がきても問題ないのですが、もともと体に水が溜まっている人は、湿気が溜まると、例えるなら、コップになみなみ一杯入っている水にさらに無理やり水が入ってくるようなものです。こうなってくると、様々な部位にむくみを生じ、ひどくなると頭痛や関節痛などの痛みも出てきます。
 また、むくみは、湿気だけではなく、冷えからも出てきやすくなります。

体が冷える⇒収縮する⇒血流悪くなる⇒水分循環悪くなる⇒むくむ

冷えはこのような悪い流れをつくってしまうので、体を冷やさないことがとても大切です。夏場なんかは、クーラーが効いた部屋に居たり、短いスカートを履く機会が多いので要注意ですね。夜はお風呂に浸かって、冷えた体をしっかり温めましょう。温めることで血流が改善され、水分循環もよくなるので、むくみもましになりやすいですね。食べ物では、小豆、黒豆、はと麦、海草、きのこ、きゅうり、スイカなんかは、余分な水分を排出してくれます。ただ、きゅうりやスイカは体を冷やすのできをつけてください。

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 関節の軟骨を形成している成分はグルコサミンとコンドロイチン(二つは合わさってプロテオグリカンという成分を形成します)とコラーゲンとヒアルロン酸(水)です。つまりプロテオグリカンとコラーゲンで軟骨の柔軟さや密度が決まり、ヒアルロン酸で軟骨内に保持される水分量が決まると言えます。ここで注目したいのがプロテオグリカンとコラーゲンの大きさの違いです。というのも、プロテオグリカンに比べてコラーゲンははるかに大きいです。コラーゲンは軟骨の骨組みを形成しており、プロテオグリカンはその隙間を埋めるとともに軟骨内に水分を保持します(プロテオグリカンを構成するコンドロイチンは水分保持に優れた成分です)。木に例えるとわかりやすいと思います。一本の木の幹や枝をコラーゲンやヒアルロン酸が形成し、プロテオグリカンがその枝についている葉を形成しています。
 ちなみに肌の深い部分の層(真皮層)もプロテオグリカンとコラーゲンとヒアルロン酸(水)からできています。これは軟骨を形成している成分と全く同じですね。厳密に言えば、肌を構成するコラーゲンはⅠ型、軟骨を形成するコラーゲンはⅡ型とされています。
 口からこれらの成分を摂取した場合、成分は散骨にも、肌にも使われます。なので軟骨を養うことは肌を養うことと同じと言えるわけです。


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