• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

お久しぶりです。
京都市内は今日、明日と一段と冷え込むそうで、出勤時はかなり寒く感じます。
日差しはでていますが、風が冷たくて気温の上がる気配はぜんぜんありません。

11月に入り、かぜ症状を患う方が本格的に増えています。
どうも例年に比べて大気の乾燥が進んでいるようで、
多くの方が喉荒れや咳などの気管支症状やかぜ症状に悩まれているようです。
そして中には病院や医院からの処方薬や市販の内服薬を服んでいるが、
なかなか良くならないという方も見られます。

西洋のかぜ薬はそもそも、かぜ症状にあわせて処方されていきます。
けれど、例え同じ症状を抱えていても、
処方薬がすんなり効く場合もあれば、なかなか効いて効いてくれない場合もあります。

かぜをひいても熱が上がらない。
そのせいか、いつまでたってもさっぱりしない。症状が残る感じがする。
よく耳にする話だと思います。

これは熱が上がらないかぜ症状ではなくて、
熱が上がらないからだの状態、体調と考える方が理に適っています。
そして人間のからだは年を重ねるごとにそういう体調に変わっていきます。

こういう場合には、症状を治めるお薬を服むからだの状態、
即ち体調を整えていくことが有効です。
漢方ではおのおのの症状とともに、全身の状態や体調を考慮しつつお薬を処方していきます。

いつものかぜ薬にプラス1でこのようなお薬をもってくることで、
かぜ薬本来の効きを良くするとともに、より早く快方へ向かうことができるでしょう。

もう10月も終わりですね。
近畿も先日、木枯らし1号が吹いて、
いよいよ冬支度に備えなくては、と心に思うばかりです。
特に朝の冷え込みがからだに応えますね。

そして寒い季節が訪れるたびに
朝一番に口にするもの
と、一日の終わりに口にするもの。
これら二つの大切さを思い返します。

特に朝一番は「空いた胃に何を入れるか」というところで、
これからの季節はからだをいち早く温めてくれるものが相応しい。
そして五臓六腑をいち早く立ち上げていく。
落ち込んだ代謝を引き上げていく。

さしずめ、エンジンを温めておくようなイメージでしょうか。
前触れもなくアクセルを全開にして、冷えたエンジンへ無理を強いるより、
あらかじめ温まったエンジンの方がスピードの伸びも良く、負担も少ないはずです。

人のからだも、五臓六腑も然りです。
睡眠を経て低下した体温を引き上げていくには、
熱に変わる食事をしっかり摂取する必要がありますが、
それを目覚めて間もない臓腑に強いるのはやはり酷というもの。
そんなことを繰り返せば結局、胃腸は参ってしまうでしょう。
ですからエンジンを吹かすように、先んじて眠っていた胃腸を起こしてあげる
それには朝のウォーキングなど軽い運動に加えて、
直接温めてくれるしょうが湯や温く作用に秀でた漢方薬などを嗜むのが良いでしょう。

漢方での冷え症体質を改善する方法は、
同じくして、寒い季節におこりやすい体調としての冷え性(一過性の冷え)の改善にも
気軽に用いることができる。
これは万人にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

秋も深まると、日中が暖かく朝方や夜半が冷え込むという、
気温差の激しい日々を経験することが良くあります。
放射冷却が影響していて、
夏のように暑さが際立つ時期は気づきにくいのですが、
夏の終わりと共に体感しやすくなってきます。

放射冷却は日中が暖かいほどに、体感しやすくなる性質があり、
地表と大気の温度差がひとつのキーポイントです。
即ち地表と大気の温度勾配に比例して、冷却は盛んになるというわけです。

さて、自然界がそうであるように、私たちのからだにも放射冷却は備わっています。
即ちです。夏にピークを迎える発汗は、この放射冷却によるところが大きい。

実際は、
からだに熱が生じる
⇒それに伴って汗が生じる
⇒、汗が蒸発するときに熱を奪っていく。

古都の京都で行われる水撒きも、この効果を含んでいます。
実際は商店が開店前に行うことが多いから、
風習や儀式としての側面が強いですが・・・。

逆にいえば、汗をかくとそれだけからだは冷えてしまうということ。
この事を忘れ、辛いものを好んで食してばかりでは、
からだが過度に冷えてしまいます。
汗をかいたら、からだには度が過ぎていると考えるともひとつの手でしょうね。
もちろん、デトックスや新陳代謝の向上を目的に辛味を活用する方もいます。
ですが、そういう方はそもそも汗をかくことを目的としている訳であって。
辛味による発散に耐えうるだけの体躯を備えている訳であって。
かぜの漢方薬では虚実を重んじるように、
体力がないものでは辛味に負ける可能性も多分に含んでいます。
年を重ねるとかぜをひいても汗をかかなくなるのも、
からだへの負担を抑える自衛作用が働くためと考えられます。

そういう場合には辛味を単独では扱わずに、際立たせず、
甘味を利用したり、はたまた温性の食材で補いながら、
円やかに整えていく方が良いでしょう。

漢方薬を継続的に服用する方が

「この漢方薬は、いつまで服み続けたら良いのでしょうか?」

と質問されることがときどきあります。

確かにゴールや目的がはっきりしないで、漠然と続けるのは良くはないでしょうね。

そういう方には次のような説明をしています。

漢方薬でよく「体質改善」と言いますが、
体質改善とはからだの(そしてこころの)バランスを整えることを意味します。
簡単に言えば「リセット」することです。
ですが一旦リセットしたもの、整えられたものがそのまま継続していくかといえば、
必ずしもそうではありません。
時間をかけて緩やかにバランスが崩れていくことも当然あり得ます。
その程度(急なのか緩やかなのか)は、その方の日々の営みが反映されます。
不摂生な生活をしている人ほど、バランスは崩しやすい。

そしてそのような場合には、体質に先んじてまず体調が崩れていく。
だから体質改善ならぬ、体調改善という形で漢方薬を活用していく形もあって、
それはつまり日々漢方薬を嗜んで、日々整えていくことに他ならないんですよ。

体調改善と体質改善は簡単に言えば程度の違いでしょうか。
つまり 体調改善 ≦ 体質改善。
年齢を重ねるほどに、体調改善と体質改善は同等のものになっていくと考えられます。

昨日、10月15日は「キノコの日」だったらしいです。

10月はきのこが最も多く取り扱われる月であり、天然のきのこも多く採れる月で、きのこ狩り、紅葉狩りなど山の幸を実感できる月でもあります。
また、10月はスーパーなどの店頭できのこコーナーが拡充される月であり、冬場の鍋需要を前に、消費拡大のためのイベント等の実施に最も適した月でもあります。15日は一般に月の中日で慌ただしくなく消費者に対してきのこの良さをアピールするのに適していると思われます。

よって10月15日を”きのこの日”と定めることを提唱し、制定に至りました。
(日本特用林産振興会参照)

秋の味覚は山の幸、山の幸といえばキノコ。言われるとそうかもしれません。

漢方処方でもキノコは利用されています。
代表的なものに猪苓(チョレイ)や茯苓(ブクリョウ)。

猪苓はサルノコシカケ科チョレイマイタケの菌核(菌核:植物組織内や土壌中に菌糸が集まってできる硬い塊のこと)で、
ブナやカエデの根に寄生しやすいのが特徴です。 
解熱や利尿の作用があり、口の渇きも改善したりします。

茯苓はサルノコシカケ科マツホドの菌核で、伐採後のマツの根に寄生しやすい性質を持ちます。
鎮静や利尿の作用があります。

ちなみ菌核の形成は、きのこの生存本能の産物です。簡単に言えば。
ですから日本のように多湿な環境ではなく、中国内陸のような乾燥した地域の方が、生育には向いているらしいです。
そして、菌糸は根の導管(水や栄養分の通り道)に沿って伸びていく(そしてそこから水分や栄養分を吸収して菌核へもたらす)という性質があります。
即ち、水分(栄養分)の通り道の確保・拡充
これが人体においては水分の通りを良くする、目詰まりを改善して水分代謝を正常にするという働きに結びつき、利尿や健胃の作用をもたらすと考えられます。人体における主だった水分の通り道は、吸収口である消化官と、排出口である腎臓(腎小体)。

ですから「利尿」といいますが、あくまで本来の状態に戻したり、正常化するということで、服んだもの皆の尿の出が良くなるわけではなくて、むしろ「利水滲湿」と表現されるのが正しいようですね。


Copyright© 漢方 柿ノ木薬局 All Rights Reserved.