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 最近の暑さは特に厳しいですね。夏真っ盛りという感じです。『夏ばてかなぁ・・・』と相談に来られる方もおられます。特に体が熱い、体に熱がこもっている、体がだるい、日中屋外に出ることが多いという症状を訴える方には牛黄製剤をオススメしています。
 牛黄は以前の今日の一言(7月9日)にも書きましたように、体に溜まった熱を清めるのに適した生薬です。また強心作用もあり、夏の体液循環で疲れがちな心臓の機能も補助してくれます。水戸のご老公の印籠にも入れられていたという牛黄。現代人も熱中症のお守りとして、そっと懐に忍ばせておきましょう。
 また熱中症対策として、より効果的な水分補給を行うには生脈酸もオススメです。生脈散には、心臓がばてた為に弱ってしまった脈を回復する作用(人参)、補給した水分をうまく行き渡らせる作用(麦門湯)そして過度な発汗を控える作用(五味子)があります。特に予防としてスポーツドリンクに溶かして一緒に飲むと効果的ですよ。

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 古来のお医者様は、問診や触診、舌診などに加えて、体から排出される汗・尿・便といった排泄物の様子を診る事も大切にしてきました。たしかに、食べたものが正常に排出されているか、体の代謝は正常に働いているのかを確認するには、そこを通って出てきた排泄物を見て判断するのが一番わかりやすいです。便について考えると(ちょっと汚い話ですが、まぁ自分の体から出てきたものですから・・・)、良い便と悪い便があります。良い便の特徴は、臭いがひどいわけでなく、色がこげ茶色で、決して太くなく、ほっそりとしているものです。この便が毎日出ていると、胃腸も正常に働いている=胃腸力が備わっていると判断できます。要するに胃腸力は、『良い便が出ているか』です。胃腸力を鍛える事は良い便を出すように心掛けることと同じです。
 では良い便を出すにはどうすればよいか。ポイントは『○○しすぎない』です。食べ過ぎない。間食しすぎない。冷やしすぎない、飲みすぎない、などなど・・・。『○○しない』ではなくて、『○○しすぎない』。しすぎないように努めると胃腸力は自然と備わってきます。(これぞまさに養生です。一日二日で何とかすることは本当の養生とは呼ばないというのが自論です。)すると一度や二度、胃腸に負担になるような事をしても、持ち前の胃腸力で克服できます。ですが『しすぎる』と胃腸もばてたり、弱ってきます。この状態だと十分な胃腸力は得らません。

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 先週の夕方に放映された情報番組(すいません、番組名はわかりません・・・)で、自律神経に関する特集がありました。大阪の産学協同プロジェクトの一環で、専用の計測機器を使って(機器に両手の人差し指を入れるだけの小型・簡便なものです)、脈拍の強さや頻度などから、自律神経の活動度とバランスを測定、そして『自律神経に関する諸々のデータから疲れを数値化する』というのが最大の特徴でした。疲れは年齢の形で数値化され、例えば20歳の方が測定して、自律神経の働きが実年齢よりも高く(例えば30歳)表示されると、『あぁ、実は疲れているんだ』と、当人は認識しやすくなります。
 疲れには自分自身が感じている疲れと、そうではないのに実は体に溜まっている疲れがあります。番組で特集された機器は、この後者の疲れを目に見える形にします。感覚的なものではなくて、数値的なものできっちりと提示されることで、これから先の対策も具体的にどうしていけばよいのかを考えやすくなります。
 自律神経はいわば体全体のアクセルとブレーキ。この二つがきっちりと利いていることで体のメリハリ、生活のメリハリがつきます。逆にこの二つのどちらか(あるいは両方の)利きが悪いと、メリハリがない、あるいは度が過ぎた状態になります。そういう状態では朝起きても眠い、集中力が続かない、意欲がわかない、夜眠れないといった症状が出やすくなります。このように体の舵取りを行う自律神経は個人の意志とは無関係に働くところがネックですが、自律神経を整えるには活動と休息が半々で、規則正しい生活を送る事が望ましいと言われています。
 若甦は自律神経の活動が弱くなっている、あるいは乱れている方に、ぜひお試しいただきたい医薬品です。人間の体内の胃の裏側には自律神経が集中して網の目状になったものがあります。この部位のことを太陽神経そうといいますが、胃を温めるものを飲むとこの部位も同じく温めることができ、温められた自律神経は本来の働きを取り戻したり、さらに活発になったりするわけです。
 若甦のお湯割を飲まれたお客様はよく『ほっこりする』といわれますが、そのときからだの中では自律神経の活動がぐんと上がっているんですね。

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・・・またです。

・・・また書いた内容が、すっきり、きれいに

・・・消えました。

・・・はぁ。

・・・内容は週明けに更新します。

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 今日から8月、夏本番ですね。ここ最近の京都市内は雨天が多いので、湿度も高く蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
このような蒸し暑い季節、特に気を配っていただきたいのが『胃腸力』。夏場になると何となく食欲が出ない方や便通が乱れてしまう方、ひょうっとしたらそれは胃腸力が衰退しているからかもしれませんよ。
 昨日お話ししたように、胃腸力は本来の胃腸に備わっているポテンシャル、能力のことです。健全な胃腸には健全な食欲、健全な消化、健全な蠕動運動が備わっています。これらを総称して私は胃腸力と呼ぶことにしています。もちろん年齢を重ねると生理的に衰えてしまう部分もありますが、胃腸力は蒸し暑さや胃腸の冷やしすぎでも急激に衰退してしまいます。胃もたれや食欲不振で胃腸薬に頼る方はたくさんいますが、胃腸薬にはとりあえず消化を補助するような対症療法的なものもあれば、胃腸の状態を本来あるべき姿に戻して、胃腸力の養生・回復を図るものもあります。前者は効き目はシャープですが、本来の胃腸力を養生する効果はさほどありません。(胃腸にかかる負担を減らすことで、自発的に胃腸力が養生される場合もあります)一方で後者の胃腸薬は、今まさに抱えている症状を抑えるのは不得意だと思われます。
 また胃腸力が衰退しているときは、食事の内容にも気を配っていただきたいです。胃腸薬の力を借りて負担を軽減しているのに、そこへ負担になりやすい難消化性の肉類や、食物繊維の多い生野菜などを入れてしまうと、結局は負担が増え、胃腸力の回復も滞ってしまいます。
 一方、胃腸力は鍛えることもできます。これについてはまた明日にお話しますね。


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