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だいぶ間があきましたが、前回の続きです。

前回は漢方ならではの花粉症予防として
症状を抑える漢方薬を予防的に服用する以外に
衛気の補給が挙げられる、というお話でした。

漢方の考え方の一つ(漢方一貫堂医学)では、
病気は体質面からみて大きく3つに分類することができるとされています。
この三大体質とはそれぞれ

 ・解毒証体質
 ・臓毒証体質
 ・お血証体質

のことを指しています。
このうち解毒証体質というのは文字通り、
解毒剤と呼ばれる漢方薬(四物湯や黄連解毒湯など)
によって治療にあたる体質をいい、現代の解釈では、
アレルギー疾患など外界からの刺激に反応しやすく
容易に炎症などの症状を起こす体質とされています。

花粉アレルギーによってもたらされる症状のおよそ半分、
腫れや炎症様症状は、この解毒証体質によるものであると考えられます。
(残り半分には水毒症状が含まれます)
ちなみに花粉はこの場合の『毒』に当てはまるかということですが、
漢方で毒というのは、体毒=体内で作られるもののことです。
ですからこの場合、花粉は外からやってくるよこしまなもの=外邪と考えられるでしょう。
ちなみに解毒証体質における毒は、肝臓によって解毒される毒です。

邪によって毒を成す。
邪による影響を受けにくくする、体内に取り入れないようにするために
衛気を補うという手法が選択され、
体内で生じる毒を速やかに解毒する、毒をためないようにするために
解毒証体質を改善する(解毒代謝を上げておく=肝を清めておく)という手法が選択されます。
もちろんこの二つを合わせれば、より効果的とも言えますね。

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生理時に痛みが出てくるものだと思っている人は多いのでは
ないでしょうか?生理が来るたびに、鎮痛剤を飲むのが
当たり前になっている人が多いように思います。
若い女性も生理痛に悩まされ、日常生活に支障をきたすのは
大変辛いです。
鎮痛剤を服用すると、その時は痛みがとれてもまたすぐに
痛みが出てきてしまいます。
しかも西洋の鎮痛剤は、解熱鎮痛ですから、これを毎日続けて
連用すると、体温をどんどん下げていってしまいます。
体温が下がるということは痛みは出やすくなるということですよね。
生理痛の原因の一つに、身体の冷えは大きく関連してきます。
もし、西洋薬の解熱鎮痛薬を使う場合は、漢方で身体を温める
効果のある温経湯や桂枝加苓朮附湯と一緒に服用することが
オススメです。そうする事で、身体が冷えるのを和らげ、
鎮痛効果もあるので、西洋薬の鎮痛剤の服用を除々に
減らしてゆけばいいのです。

 薬草には、辛、酸、甘、苦、鹹(塩からい)の五味と
淡という味のしないものがあります。
淡は適合する効能がないのでここでは、五味について取り上げてみます。
辛は、香辛料の辛で「辛い」という意味があります。
漢方的には、気を発散する・気を巡らす作用があります。
つまり、精神的な気の鬱滞、すなわち躁鬱状態に効き目があるとされています。
そして、気を動かすということは、血や水は気のコントロール下で動くので、
血や水の流れも良くなるということになります。

また、かぜなどの時、外気の寒邪が体表面を冒したため発症すると考えていますが、
体表面に存在する寒の邪気を追い払う効果もあります。
辛に属する生薬は、「桂皮」、「生姜」、「紫蘇」、「薄荷」、「丁子」、「鬱金」などがあり
いずれも食生活で身近な食材が多いのが特徴です。
五行論では、「辛」は肺と親和性があり、肺の病的状態を改善するとされています。

低血圧の方は朝起きにくく、スタミナに欠けて疲れやすく、胃腸が弱く
手足は冷え、からだのいろいろの不調を訴えて医者にかかる事が多くなります。
もちろん低血圧の方でも元気で活発に活動されている場合もありますが、
おおくはやはり不活発でスタミナ不足状態といえますね。

低血圧を漢方から見れば虚労(きょろう)という状態に属します。
虚労はからだの機能が衰えて、疲労や倦怠感の伴う状態を指しています。

漢方では、この虚労は脾胃(消化機能)の低下が大きな原因になっていると考えます。
すなわち、脾胃の失調が肺や心臓、腎臓などの機能低下をもたらすことにより、
息切れや疲れ、冷え、スタミナ不足を起こすと考えるのです。
ですからそのような場合には、まず第一に脾胃の弱りを改善する。
この場合、有名な御種人参や朝鮮人参が治療の主体になり、
オウギ、ブクリョウ、ビャクジュツ、カンゾウといった
からだや消化器官に元気をつけたり、脾胃が嫌う湿邪を取り除く生薬が用いられます。

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生理後の頭痛

生理が終了してから、おこる頭痛があります。
前回、生理の前に起こるPMSについてお話しましたが
今回は生理に伴う頭痛についてです。
やっと生理が終了したのに、また頭痛などの症状が
出てくる経験をした方はいると思います。

これは、生理で大量の血が出てしまったので
血虚の状態になっているからです。
血が不足して、十分に脳髄を補養できていないのです。
これは、立ちくらみや眩暈を伴うことが多いです。
血が不足しているわけですから、漢方では、血を補ってゆく
ことが大切です。
食事でも、しっかりたんぱく質を摂って、血を作りましょう。

一方、生理前や生理中の頭痛は肝陽上亢によるものが多いです。
しばしば、イライラしたり、怒りっぽいなどの症状を伴います。
ゆったりした気持ちでリラックスして過ごしましょう。
漢方をうまく使いながら、生理に伴う症状を乗り切りましょう。


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