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[ カテゴリー » Topics ]

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花粉症について その4

前回の続きですが、
花粉症による鼻水やなみだ目のような症状は、
体内の冷えによって水の巡りが滞ることで起こります。
一方で、鼻炎や目の充血のような症状は、
体内の熱によって水の巡りが滞ることで起こります。

このような一連の症状は
アレルギー物質である花粉を身体に取り込むことが
一つの出発点になっていますが、
それによって
 ・どのような症状が引き起こされるのか
 ・どの程度起きるのか
というのは、その人の素養に大きく関わってきます。
先で述べましたように
身体が虚して冷えている人は、症状も冷えを連想させるものが出やすく、
身体が実して熱を帯びている人は、症状も熱を連想させるものが出やすい
といった側面がありますから。
ちなみにこの素養は、漢方ではしばしば『未病』と呼ばれます。

『花粉症』という素養(未病)を持つだけでは
それに伴う諸症状は、基本的には引き起こされません。
対して身体に冷えが内在している(冷えという未病をもつ)だけでも、
鼻水や涙目のような症状は引き起こされません。
けれどもこの二つが結びつくことで、鼻水や涙目といった症状が『合成』されます。

ここからさらに話が長くなりますので,、今日はここまで。

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冬の養生について。

冬の時期を閉蔵といいます。
万物が静かに沈み消極的になる時期です。
この時期の養生は、寒さより身を守り静かに過ごすことが大切です。
では、運動して汗を沢山かくのはどうでしょうか?
汗をかくと、「気随液脱」と言って
汗と一緒に身体から気も出ていってしまいます。
そのために、陽気を外に発散し続けると、寒さに熱を奪われて
生命力を消耗してしまうのです。
ですので、冬は適度に運動するのはいいですが、汗を沢山かくのはダメです。
入浴にも同じことが言えます。
寒い冬は湯船にゆっくり浸かるほうが良いですが、ずっくり汗をかくまで
入ってしまうと、陽気が出て行ってしまうので汗をかく手前で上がるほうが良いです。

暖房も、暖かくしすぎると、皮膚の表面が開きすぎて、陽気の発散を強めてしまいます。
ですので暖房の温度は適温にして、
沢山着こむなどして温度調節した方がいいです。
冬に無理をせずエネルギーを溜め込み、
春や夏がきたら沢山汗をかき、発散させましょう。

スギ花粉による花粉症の季節が近くなって来ました。
今回は花粉症及びアレルギー性鼻炎と食事の注意点について。

甘いものは、水毒に繋がり症状を悪化させます。
鼻水やくしゃみは漢方では水が身体に偏在していると状態と考えます。
したがって、甘いものは控えなければなりません。

そして、洋菓子よりも和菓子のほうがいいと思います。
洋菓子は、乳製品を使用していることが多く
よりカロリーが過剰である場合が多いからです。
高カロリーがすぐに花粉症につながるわけではないですが
日常化して続けているとアレルギーの原因になると指摘されています。

また、アルコールも控えめにしたほうがいいです。
鼻粘膜の毛細血管を充血させ鼻づまりにつながります。

したがって
『甘いものを控える』
『和食中心にしてカロリー控えめに』
『水分を控える』
の3点を気をつけていただくと少しは楽になるのではないでしょうか。

花粉症についてその3

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きのうの続きになりますが、
花粉に過敏になる花粉症は、
現代医学ではひとつの免疫代謝異常と捉えています。
簡単に言えば、免疫を司る白血球が
外から侵入する花粉という刺激に対し過敏に反応する状態。

一方で漢方においては
花粉症の一連の不快な症状には
気血水の巡りを妨げる要因が見え隠れしています。

例えば、鼻水やなみだ目のような症状。
気血水の中でも、特に水の巡りが滞ることによっておきる症状です。
体内の冷えが原因で、水が鼻や目の周辺で貯留する(いわゆる水毒)。
冷えによって水の巡りが滞るわけです。
するとそこで溢れ出た水が体外へ出やすくなる。だから鼻水やなみだ目がでやすくなる。

逆に鼻炎や目の充血のような症状。
これも同じく、水の巡りが滞ることによっておきる症状です。
体内の熱が原因で、水が鼻や目の周辺で不足する。
熱によって局部の水の巡りが不足するわけです。
すると、潤し冷やす水が不足する。だから熱を帯びて熱証をおこす。

というようになります。

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花粉症について その2

西洋医学で考える免疫力は
つきつめると免疫細胞にいきつきます。
つまりは白血球。リンパ球(NK細胞やT細胞、B細胞)や
顆粒球、マクロファージがこれに当たります。
免疫力の発揮は免疫細胞の活性に左右されるわけです。
ですからある個人の免疫力を議論する場合は
『この免疫細胞の活性を上げる(整える)にはどうすれば良いか』
という点に注目します。

東洋医学で考える免疫力は
つきつめると五臓と気血水にいきつきます。
からだが持つさまざまな機能を司るのは
主として気血水の適切な循環によるものです。
そして、それは五臓六腑に因るところが大きい。
ですから免疫力を議論する場合には
『気血水の巡りを上げる(整える)にはどうすれば良いか』
という点に着目します。

そしてこの気血水の巡りを妨げる原因は人ぞれぞれで大きく異なります。
簡単になりますが
気のトラブルであれば、肝脾肺に、
血のトラブルであれば、肝心肺に
水のトラブルであれば、脾肺腎に
何らかの問題を抱える場合が多いです。

例えば身体を外的ストレスから衛る気、つまり衛気やそれを支える物質としての血は
花粉や寒冷などの外部刺激に対する抵抗力の源です。
一方で血の巡りは身体に入り込んだ刺激、その原因となる物質を運搬し、
最終的には体外へ排出する役割(いわゆる解毒作用)を担っています。
また水は血と共に全身を巡り、体内の免疫力を司るものと考えられています。
そして花粉症の増悪には、このいずれかが、場合によっては複合的に関わっているわけです。


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