• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

[ カテゴリー » Topics ]

Scan0155



霜焼けについて

子供の頃、よく手足が霜焼けになった経験のある方は
多いのではないでしょうか?外で元気よく遊んで帰ってきて
こたつに入ると、霜焼けのところが痒くて仕方ない経験はあると思います。
霜焼けが起こるのは

身体が冷える→末端に血が行かない→静脈の血管が弛緩しうっ血する

→血が滞る→後から血が流れるためその周囲に血が漏れる→浮腫になる

このように、霜焼けの大元の原因は、末端まで血が行き届かず、身体が
冷えていることで発生します。
中医学的には、霜焼けは、『温経散寒』、『活血化瘀』で治療していくのが
良いです。温経散寒の漢方は、温経湯や当帰四逆加呉茱萸生姜湯や
婦宝当帰膠などがあります。
活血化瘀は、冠丹元などを使います。合わせて、塗り薬としては、
紫雲膏を塗ると早く治ります。
毎年、冬になると霜焼けに悩まされている方は、是非、普段から
漢方薬で、霜焼け対策をしましょう。
また、薄着をしない、普段から身体の冷えるものを控え、身体の温まるものを
食べるようにすること、水で手洗いした後は、しっかり水分をふき取ることなどを
心がけて、冷えないようにしてください。

Scan0152



五臓と六腑は表と裏の関係にあり、お互いに相互作用を及ぼしています。
(肝は胆と、心は小腸と、脾は胃と、肺は大腸と、腎は膀胱と)
ちなみに『表と裏』という考え方は
身体を流れる経絡を介して臓と腑が影響し合う関係を指しています。
ちなみに漢方の陰陽では陰は裏を、陽は表を司ります。
ですから臓は陰であり、腑は陽に属すると解釈されますね。

例えば、胃と脾の関係を見ていきましょう。
胃は受納、脾は運化を司るとされています。
(イメージとしては口から取り込んだものは
胃で受納されて消化され碑に運ばれ
そこで吸収された栄養素が全身へ運ばれる
といったところでしょうか・・・)

脾はその性格上、湿による影響を受けやすく
それによって運化の不調を引き起こします。
運化の不調は消化吸収における『出口の痞え』ですから
口から取り込んだものを受納する入り口
としての胃には負荷がかかってきます。

ちなみに脾は口に開窮するといいます。
胃と脾による消化機能が失調すると口に症状が出たりします。
具体的には口内炎や口臭など。

また、湿に因る影響をうけ風邪で咳が出ると
ゴホゴホした咳が出ることがあります。
こういった時には、二陳湯というお薬をベースにした
温胆湯類が有効であったりします。

咳と言っても様々な種類があります。お困りの時にはぜひご相談下さい。

最近の研究によって
腸内環境が花粉症に影響を及ぼすことが分かっています。
簡単に言えば
・花粉は、鼻や喉の粘膜以外にも腸管から吸収される
・腸管から吸収された花粉は腸管免疫系を刺激して症状を誘発する
ですから花粉症を予防する為(アレルギー体質の改善)には腸内環境を整えたり、
腸管免疫細胞の過敏な反応を抑えることが必要となってくるわけです。

漢方の世界では花粉症の諸症状は、肺におけるトラブルと解釈できます。
症状が現れる鼻や喉、肌などは肺に属するものであり、
免疫力に等しいとされる衛気を巡らせるのも肺がもつ作用の一つです。
そしてこれらがうまく機能しないという状態では、
五臓としての肺が抱えるトラブルに加えて
肺を養う脾(胃)、肺を抑制する心(小腸)に問題があると診立てます。

先に述べた腸管環境や腸管免疫を、漢方の考えに沿って解釈すると
腸管環境の不摂生(水分の取りすぎや消化不良、食滞、下痢や便秘)は
脾のトラブルとして位置づけられ、肺が持つ機能に対してマイナスに働きます。
この場合、症状は『水・冷』に関連するものが多いです。

また腸管免疫の過度な刺激によって誘発される症状は
小腸が属する心の高ぶりであると解釈されますから、
結果的に肺を傷つけるという形で作用し、やはりマイナスに働きます。
この場合、症状は『火・熱』に関連するものが多いです。
ちなみにアレルギー体質というのはこちら側に該当します。

Scan0153



緑茶について
寒い冬に温かい緑茶を沢山飲む方も多いのではないでしょうか?
中医学的にみると
緑茶には…清熱解毒、止渇、生津、安神、利目頭、除煩、殺菌
の作用があります。
意外と知られていないのですが、緑茶は身体を冷やして、
余分なものを取り除く作用をもっています。
温かくして飲んでも、身体が温まるのは、一瞬で、しばらくすると
冷えてしまいます。ですので、夏場に火照った身体を冷ますのには、
もってこいですが、冬場に、冷え症体質の方が緑茶を沢山飲むと
もっと身体が冷えてしまいます。
ただし、沢山飲まなければ、大丈夫です。緑茶には、殺菌作用なども
あり、良い面も多いので、考えて飲むようにすると良いと思います。
特に、冬場、緑茶でうがいをすると、殺菌作用や、喉を潤し、生津の
効果があるので、とても良いです。
一方、杜仲茶やほうじ茶、黒豆茶などは、身体を冷やさないので
冬場にたくさん飲んでも大丈夫です。
季節や身体の状態に合わせて、お茶を選んでみるのも楽しいですね。

Scan0151



「五臓六腑にしみわたる」といいますが
本来どのような意味があるのでしょうか?

日常生活では例えば美味しい物を食べた時に
腹の底心の中にまでしみわたる。
つまり、美味しいと言う思いを
全身で受け止めると言った意味で使われていると思います。

漢方的に言えば、どういった意味になるでしょう?
五臓とは、肝・心・脾・肺・腎の各臓器で中身が詰まっているもの。
六腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱の各臓腑で
中身が中空のものと定義されています。
働きを大まかに言えば、六腑で水穀(飲食物)の消化吸収を行い
五臓に水穀から取り出した気・血・水・精などを
貯蔵する役割があるとされています。
全身にいきわたるという表現を漢方の世界から
拝借してきたものであることがお分かりいただけると思います。


Copyright© 漢方 柿ノ木薬局 All Rights Reserved.