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[ カテゴリー » Topics ]

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漢方の中心的な考えである五行説に
五季五方というのがあります。
季は季節、方は方位を指します。

自然界に起こり、存在する諸々の物事を
五つの要素(木・火・土・金・水)
に分けて当てはめた分類法です。

この分類法によれば

木 : 春・東
火 : 夏・南
土 : 土用・中央
金 : 秋・西
水 : 冬・北

となります。

一方で古代中国では
方角に四神と呼ばれる聖獣を対応させるという習慣を持っていました。
東は青竜、西は白虎、北は玄武、南は朱雀。
青、白、玄(黒)、朱(赤)という色も五行説に基いて対応する色が当てられています。
ちなみに四神ですから五行説よりも一つ少ないですが
残り一つは麒麟(黄竜:おうりゅう)が当てられます。

漢方処方の有名なものに小青竜湯や白虎湯があります。
なぜ小青竜湯と呼ぶかと言えば、春に起こりやすい症状に頻用する漢方だから。
なぜ白虎湯と呼ぶかと言えば、同じく秋に起こりやすい症状に頻用する漢方だから。
・・・という説があります。

玄武湯や朱雀湯、黄竜湯と呼ばれる処方も実は存在します。
中でも玄武湯は今でも真武湯に名前を変えて良く用いられます。

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寒さが厳しくなる時期を迎えると、
毎年風邪をひかれる方が多くなりますが
今年は喉の不快感や痛みを訴える方が特に多いように感じます。

喉奥に位置する扁桃腺は、病原菌に対する関所のような所。
普段はここで、侵入してきた病原菌を食い止めて防ぐわけですが
免疫力が十分に発揮されない状態や
強力な病原菌、繰り返し感染が起こる状態では
抵抗しきれずに、炎症をおこして赤く腫れてしまいます。

現在では医師の処方の下強力な抗生物質によって
病原菌を殺すことは可能です。
ですが抗生物質の強い作用がからだに合わない方や
繰り返し感染、発病して喉が腫れてしまう方には
身体のアンバランスな状態を是正したり、
自己免疫力を向上させる治療改善が効果的です。
漢方はその代表といえますね。

普段健康な人がたまたまひく風邪は熱や寒などの外邪に原因があります。
ですから、注目されるべきは体の状態より外邪の性質です。
寒であれば温め、熱であれば冷やすという具合に。
ちなみに漢方では腫れは『熱』と捉えます。

一方で、普段から健康に不安を抱える方がしばしば引いてしまう風邪は
外邪よりもむしろ内邪に原因があります。
この場合、注目されるべきは体の状態です。
他の人は風邪を引かないのに、自分だけよく風邪を引くといった場合には
病原菌や外邪云々よりも、自分の身体に問題があると考えられるからです。
風邪がなかなか治らない方もこれに当てはまり
西洋医学でいう免疫力も、ここに当てはまる話です。

前述の扁桃腺に話を戻すと
たまたま腫れてしまったものは
そこが『熱』を帯びているだけなので、
熱を冷ますのに必要なものを服す。

けれど何度も腫れてしまうものは
腫れやすい(熱を帯びやすい)状態にあるので、
それを脱するために身体が必要としているものを補う。

という方法が選択されます。

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新年明けましておめでとう御座います。
本年もよろしくお願い致します。

さて年始めの今日の一言はお正月のおせちについて。
おせちは、薬膳の観点からみても
この時期に食べるのはとても理にかなっています。

冬は五臓でいうと、腎に属します。腎は、生命エネルギーを
蓄えるところで、寒さを嫌う臓器です。ですので、特に冬は、腎を
冷やしてはなりません。腎を補い温めることで、春にむけての
生命エネルギーを蓄えるのです。
この腎を補う食べ物は、おせちには、沢山入っています。

黒豆…効能→去風、利水、滋陰、補血、
    帰経→脾、腎

海老…効能→補腎、壮陽
    帰経→腎、肝、脾、肺

栗… 効能→補脾、止寫、補腎強筋、活血、止血
    帰経→脾、胃、腎

こんぶ…効能→消痰、軟堅、行水、消腫
     帰経→肝、胃、腎

この他、腎に良い食べ物として、胡桃、いわし、にんにく、アナゴ、
海苔、ひじき、アサリ、シジミ、鮑などがあります。
積極的に腎に良い食材を食べ、暖かい春に向けてエネルギーを
蓄えましょう。

今年の営業は今日で終わりです。
来年は1月6日から通常営業となります。
皆様、ありがとうございました。
これからも柿ノ木薬局をどうぞ宜しくお願いします。
良いお年を。

ウィルスが猛威をふるう季節になってきました。
冬に流行るウィルスは、インフルエンザのほかに
ノロウィルスやロタウィルスなどの胃腸風邪タイプのウィルスも蔓延します。

今日は、胃腸風邪と漢方について。
ノロやロタウィルスに代表される胃腸風邪の場合は
症状が激しく嘔吐や下痢を繰り返します。
しかも、全く形になっていない水性の場合がほとんどです。
そのような水逆性の嘔吐下痢には「五苓散」が有効な場合が多いです。
ただし、お湯に溶かしたりそのまま服用すると
薬が吸収される前に吐いてしまうと思われますので
かたくり粉や葛湯のようなネバッとしたもので溶かして
スプーンでゆっくり服用するのがポイントです。
たいていの場合、一服飲めば改善が見られると思います。
また「五苓散」は、天気が崩れる前の頭痛や二日酔い等にも有効です。
常備していただくと便利ですね。


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