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[ カテゴリー » Topics ]

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 先週の夕方に放映された情報番組(すいません、番組名はわかりません・・・)で、自律神経に関する特集がありました。大阪の産学協同プロジェクトの一環で、専用の計測機器を使って(機器に両手の人差し指を入れるだけの小型・簡便なものです)、脈拍の強さや頻度などから、自律神経の活動度とバランスを測定、そして『自律神経に関する諸々のデータから疲れを数値化する』というのが最大の特徴でした。疲れは年齢の形で数値化され、例えば20歳の方が測定して、自律神経の働きが実年齢よりも高く(例えば30歳)表示されると、『あぁ、実は疲れているんだ』と、当人は認識しやすくなります。
 疲れには自分自身が感じている疲れと、そうではないのに実は体に溜まっている疲れがあります。番組で特集された機器は、この後者の疲れを目に見える形にします。感覚的なものではなくて、数値的なものできっちりと提示されることで、これから先の対策も具体的にどうしていけばよいのかを考えやすくなります。
 自律神経はいわば体全体のアクセルとブレーキ。この二つがきっちりと利いていることで体のメリハリ、生活のメリハリがつきます。逆にこの二つのどちらか(あるいは両方の)利きが悪いと、メリハリがない、あるいは度が過ぎた状態になります。そういう状態では朝起きても眠い、集中力が続かない、意欲がわかない、夜眠れないといった症状が出やすくなります。このように体の舵取りを行う自律神経は個人の意志とは無関係に働くところがネックですが、自律神経を整えるには活動と休息が半々で、規則正しい生活を送る事が望ましいと言われています。
 若甦は自律神経の活動が弱くなっている、あるいは乱れている方に、ぜひお試しいただきたい医薬品です。人間の体内の胃の裏側には自律神経が集中して網の目状になったものがあります。この部位のことを太陽神経そうといいますが、胃を温めるものを飲むとこの部位も同じく温めることができ、温められた自律神経は本来の働きを取り戻したり、さらに活発になったりするわけです。
 若甦のお湯割を飲まれたお客様はよく『ほっこりする』といわれますが、そのときからだの中では自律神経の活動がぐんと上がっているんですね。

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・・・またです。

・・・また書いた内容が、すっきり、きれいに

・・・消えました。

・・・はぁ。

・・・内容は週明けに更新します。

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 今日から8月、夏本番ですね。ここ最近の京都市内は雨天が多いので、湿度も高く蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
このような蒸し暑い季節、特に気を配っていただきたいのが『胃腸力』。夏場になると何となく食欲が出ない方や便通が乱れてしまう方、ひょうっとしたらそれは胃腸力が衰退しているからかもしれませんよ。
 昨日お話ししたように、胃腸力は本来の胃腸に備わっているポテンシャル、能力のことです。健全な胃腸には健全な食欲、健全な消化、健全な蠕動運動が備わっています。これらを総称して私は胃腸力と呼ぶことにしています。もちろん年齢を重ねると生理的に衰えてしまう部分もありますが、胃腸力は蒸し暑さや胃腸の冷やしすぎでも急激に衰退してしまいます。胃もたれや食欲不振で胃腸薬に頼る方はたくさんいますが、胃腸薬にはとりあえず消化を補助するような対症療法的なものもあれば、胃腸の状態を本来あるべき姿に戻して、胃腸力の養生・回復を図るものもあります。前者は効き目はシャープですが、本来の胃腸力を養生する効果はさほどありません。(胃腸にかかる負担を減らすことで、自発的に胃腸力が養生される場合もあります)一方で後者の胃腸薬は、今まさに抱えている症状を抑えるのは不得意だと思われます。
 また胃腸力が衰退しているときは、食事の内容にも気を配っていただきたいです。胃腸薬の力を借りて負担を軽減しているのに、そこへ負担になりやすい難消化性の肉類や、食物繊維の多い生野菜などを入れてしまうと、結局は負担が増え、胃腸力の回復も滞ってしまいます。
 一方、胃腸力は鍛えることもできます。これについてはまた明日にお話しますね。

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 『病は気から』と言われるように、気の不足や気の巡りの悪化は、体内へ病邪(病気を引き起こす原因のこと)が進入しやすい状況を作り出してしまいます。
前回の今日の一言(7月25日)リンク でもお話したように、気にはいくつかの種類があり(宗気、営気、衛気、原気)、それぞれの気はからだへの作用が異なります。気は『概念』なので、目には見えません。ですから私の場合、からだの各部分の能力(体力とか、肌力とか、胃腸力)を発揮させるものと捉えています。ではその気は、どこからやってくるのでしょうか。生まれたときから持っているものなのでしょうか。それとも外界から取り入れるものなのでしょうか。
 気は生まれながら持っているものでもあり、生きていく中で外界から取り入れるものでもあります。前述の問の答えは両方とも正解です。生まれながらに持っている気(両親から受け継いだ気と考えられています)を先天の精に由来する気、生きていくうえで欠かせない飲食物から生成された気を後天の精に由来する気といいます。精とは気の材料のようなものです。また呼吸によって生み出される気もあり、清気と呼びます。
 気が不足すると、からだの気が不足していると考えると体力が不十分、つまり疲れやすくなります。また胃腸の気が不足していると、胃腸力が不十分、つまり食欲がないとか、食べたものがいつまでも胃に残っているとか、便秘がちなどの症状があらわれやすくなります。ただし、胃腸力がないと先ほどの後天の精に由来した気の生成も滞ってしまう為、気の不足に追い討ちをかける事にもなりかねません。
 どこかの偉人が『生きるとは食べる事』と言われたように、食べるという行為は本当は、それはもう私たちが考えている以上に、大変に重要なことなんです。

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 かぜは一年中いつでもひく可能性がある病気であり、原因ウィルスは一年を通して存在しています。『かぜをひいたかな?』と思ったら、迷わずに葛根湯を服用する方が意外と多いですが、夏の暑い季節にひいてしまうかぜに、葛根湯はあまり向いていません。この向き、不向きは原因ウィルスの性質によって判断できます。冬場のかぜを引き起こすウィルスは冬の低温・乾燥の環境を好んでいます。一方、夏場のかぜを引き起こすウィルスは夏の高温・多湿の環境を好んでいます。
 葛根湯はからだを温める漢方薬です。からだを温めると発汗が促され、邪(かぜを引き起こすとされているもの)を追い出すのにも有効です。しかし夏かぜの場合、季節的にも汗をかきやすいので、さらに葛根湯を服用して発汗を促すと、体力をいちじるしく消耗する恐れがあります。また夏風邪ではウィルスの性質上、温めることがかえって悪化させることにもなり得ますから、からだを温めすぎるのは適切ではありません。
 夏かぜには藿香正気散という処方がしばしば用いられます。藿香はからだにとりついた暑さや湿気を発散させる働きをもつ生薬です。また正気にはからだの冷えや湿気で乱れた気を正すという意味があります。藿香正気散は適度にからだを温めるとともに、湿気を発散させたり、胃の中に溜まってた水分を取り去る生薬が組み合わされており、胃腸に湿気が溜まりやすい夏場のかぜに向いている処方といえます。


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