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眠気にはやはり、健全な眠気と病的な眠気があります。

ダイエットを理由に十分な糖質を摂取せず、
午前中から眠気に襲われている学生さん。
京大でも目立つらしいですよ。
この眠気は病的なものではないでしょうか?

健全な眠気(睡眠欲)は、これ単体では決して成立しません。
例えば、睡眠にはいろいろな働きがあり、
その一つとして疲労回復が挙げられます。
ただ、厳密には単なる睡眠だけでは回復しません。
起きている間に摂取した栄養を、
睡眠中に駆使することではじめて回復できるわけですから。

では、食っちゃ寝、食っちゃ寝を繰り返していたら・・・、
これは、疲労をもたらすはずの活動が抜けていますよね。

現代人の多くは、この「活動」がとても少ないことが大きな問題になっています。
日本の少子化も、さまざまな事情を抱えていることは承知していますが
夫婦の営みが世界的に見てかなり少ないことも、
少なからず影響しているのではないでしょうか?
そして、日本人の多くがそういう状況に落ち着いているでしょ。

草食動物は、走り回って草を食むことはしません。
ゆっくり移動しながら、目に入る草を気ままに食していく。
その点では、肉食動物よりもはるかに活動量が少ない(効率が良い)。
そういう意味では、現代人はやはり「草食系」かも・・・。

活動が少なくて、それに合わせて食事を制限して・・・、
当然、その影響は睡眠にも現れ、その質にも影響してくるでしょう。
このように考えたとき、私は現代の睡眠トラブルは、
睡眠そのものの問題ではなくて、
その睡眠が置かれた状況の問題と思えてなりません。

人の三大欲求の一つに性欲がありますが、
これは要するに、どれだけ「活動性:アクティビティ」に富むか
ということだと思います。
ですから三大欲求の一つの性欲を高めましょうといっても、
四六時中、異性の事を考えて盛りましょうということではありません。

血圧を下げるのと、血圧が下がるのはやはり違うのではないでしょうか?

血圧が下がるというのは、
単に数値として下がるということだけではなく、
上がらない、上がりにくいということもいい含むと思うのです。
つまり血圧が高くなりにくい、高血圧になりにくいことを意味しています。
そこには、慢性的な高血圧状態のみならず、
瞬間的な高血圧症状が現れにくくすることも含んでいるはず。
単に血圧を下げるだけでは、瞬間的な高血圧まではなかなか解消できず、
この点に悩む方も少なくありません。

そういう場面で見つめ直されるのが、さしずめ血圧を下げる力ではないでしょうか。
早い話が、これを養いましょうということ。
もっとも、血圧を下げる力というより、
血圧を(過度に)上がりにくくする力という呼ぶのが的を得ているかと。

からだには、血圧を上げる力、下げる力が備わり、
この二つの力の足し算によって、血圧が決まります。
ご存じの通り、イライラしたり、興奮したりすると血圧が高くなる。
そのとき、血液循環には血圧を上げる力が優位に働いています。
対して、リラックスしたり、就寝するときには、血圧が低くなる。
そのとき、血液循環には血圧を下げる力が優位に働いています。

またそんな血流にかかる力の土台として、
血液の流れやすさ、流れにくさというものがあります。
血液の流れにくさが高まると、血流には血圧を上げる力は働きやすくなる。
逆に、流れやすさを養っていけば、血圧を下げる力が働きやすくなる

降圧剤が悪いというのではありません。
ただ降圧剤で下がった後はどうするか?
服み続けると果たして上がりにくくなるのか。流れやすくなるのか。
その通りであれば廃薬できるはず・・・と思うのは私だけでしょうか?

食生活の変化によって、培われた流れにくさもあるでしょう。
生活習慣の変化によって、培われた流れにくさもあるでしょう。
加齢によって、培われた流れにくさも、もちろんあるでしょう。
流れにくさは十人十色ですが、いずれの場合も
血圧が高いというのは因果応報でしかありません。
血圧だけを調整しても、それに血圧を下げる力、
血液の流れやすさが伴わなければ、そこから何も進展しないでしょう。

今夏より、近所の空地にて工事が始まっています。
高さのあるマンション、それに併設した幼稚園ができるらしく、
クレーン車も出張っています。

クレーン車は天高く、はるか遠くまでクレーンアームを伸ばしますが、
土台の安定性によって、決してバランスを崩すことはありません。
果たして、健康にも同じ事がいえるのではないでしょうか?

どれだけ健康を増進できるか、
どれだけ気力、体力、精力を高められるか、
どれだけ抵抗力や免疫力、治癒力を伸長できるかというのは
土台となる心身の状態にかかっています。

加齢に伴い、生活習慣に伴い、忙しさに伴い、土台が疎かになる。
そうすれば当然、土台に見合った分しかアームは伸ばせません

無理に伸ばせばバランスは崩れて、下手をすれば土台もろとも転倒してしまう。
そしていわば転倒してしまった状態が、
生活習慣病であり、ストレスに伴う疾患であったり、
不妊であったり、免疫異常であったりだと思います。

そして、バランスには綱渡りのような脆弱性ではなく、
強風が吹いてもぶれることのない堅牢さを養うことが必需ですよね。
それもまた土台の大きさによると思います。

健康の土台固め、足元固め。
冬に向けて、今の時期にこそ見直してみましょう。

暑い時期には、いろいろな方法を用いて、
体の外側を冷ましてやるのが効果的ですが、
同様にして寒い時期には温めてやるのが効果的です。

ではどこを温めると良いでしょう?
暑い時期が体の外側であるならば、その逆に寒い時期は体の内側

このような考え方、実に理にかなっていると思いませんか?

人のからだには、治癒力や抵抗力と同じようなニュアンスの
「温まる力」や「冷ます力」が備わっています。
そして不思議なことに、この二つは打ち消しあうことなく機能しています
温まりやすくて、けれど暑さに強い。
冷めやすくて、けれど寒さに強い。
陰陽相容の妙とは、正しくこの事だと思います。

冷たいものを摂っても、からだの「冷ます力」は高まらないように、
からだの「温める力」を高める事と、
温かいものを口にする事は、本質的には異なります。
熱を外から取り入れるのではなくて、
からだの中で熱を自発する部分というか、
そういうものを活かしていくことが大切なわけです。

そして俗にいう「健康的」とは、このような「温まる力」や「冷ます力」など、
そもそもからだに備わった能力を増進していくことを指すのではないかと思います。

処暑の後の9月。
秋雨が続くこともあって、残暑はどこへやらという感じです。
このように、気候の急な変わり目に対応できずに、
体調を崩し、終いにはかぜを引く人。皆さんの周りにもおいでになるかと思います。

さて、みなさんはかぜを引いたとき、
どうしてかぜを引いてしまったか。
と熟慮することはありますか。

かぜには二通りあります。
すなわち、本来の感染症としてのかぜと、抵抗力低下によるかぜ。

かぜが流行している時期(冬かぜが流行する真冬の乾燥した屋外)に
かぜが流行している場所(看病を通じて罹患者と同じ空間にいる)に
身を置けば、かぜは引きやすくなります。
そういうことを通じて、かぜの感染力が高まるからです。

またその一方で
体力・気力が衰えている時期に、体調を乱したり崩す事が重なることでも
かぜは引きやすくなります。
そういうことを通じて、かぜへの抵抗力(免疫力)が低下するからです。

かぜのウイルスは年中、大気中に存在していますが、
季節の変わり目に引いてしまうかぜでは、その感染力は弱い。
たしかに、秋に「家族のかぜが染りまして・・・」とは耳にしませんよね。
そういうことの多くは、真冬にしか聞きません。

季節の変わり目になるとかぜを引くからとして、かぜ薬を備えておく方。
かぜ薬をいくら服用しても、かぜは引きにくくなりません。
そして、そのかぜ薬の出番を減らすため、
漢方薬局としてお手伝いできることがあります。


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