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疲れの裏に乱れあり。

季節外れともいえる、この時季の暑気による疲れ。
その対処法の一つとして、前回は
『からだの風通しを良くしておくこと』を述べました。

春風や春一番といわれるように、
春は他の時季と比べて風と関わりが深く、風が生じやすい季節です。
そして自然界に風が生じやすい季節では、
人の中にもやはり風が生じやすくなります。

内に吹くことから、しばしば「内風」と呼ばれるこの風。
風は目には見えませんが感じる事はできます。
そして風を心地良く感じる時もあれば、鬱陶しく感じる時もあります。
追い風、向かい風・・・。人の心と内に吹く風は、さながら波と風のような関係です。

そして暑気疲れに対して「風通しを良くしておく」というのは、
そういう波と風の関係を踏まえながら、
風の通り道を作りつつ、からだを閉めきらないよう心掛けるということです。
この辺りは抽象的な話なので、わかりにくいかもしれません。

風の通り道を設けるというのはすなわち、
風を遮らないようにしつつ、風が淀み乱れないようにすること。
これは「自然体」という言い回しが、的を得ているかもしれません。

そしてからだを閉め切らずに熱を逃がすとは
とどのつまり、風穴を「詰まらない」、「詰まらせない」ということ。
「根を詰めない」「集中しない」「窮(きゅう)しない」・・・。
しばしば「冷静になる」と表現しますが、まさしくその境地です。
冷静になる、リラックスした状態になる。
そういうものを通じて、硬いものは軟らかく、結んでいたものは綻びます。
そうして風穴が開いていくわけです。

以上をまとめますと、
①春の養生は「風」が一つのキーワード
②それは季節外れの暑気疲れに対しても同じ
③春に吹きやすい風を最大限に活用していく
④熱を溜めずに外へ逃がしつつ、からだの内には波風を立てないようにしていく
というように言えると思います。
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疲れの裏に乱れあり。

ゴールデンウィークはいかがでしたか。
春の陽気に誘われ遠出をする。
近郊でピクニックをして悠々と過ごす。
家族サービスに勤しむ。
十人十色の過ごし方があったかと思いますが、
その様な中、ゴールデンウィークの暑さはあいかわらず旺盛気味でした。
黄金週間で英気を養うつもりが、返って疲れて、体調を崩してしまう。
最近はそういうケースも少なくないと耳にします。
これをお読みの皆様はいかがでしょうか。

さて、前回の中で、
春季に旺盛な暑気による疲れの裏には、
暑さへの対応力が未熟なことが影響していると述べました。
「暑さへの対応力」とはすなわち、
①暑さに対してからだが自ずと速やかに反応すること
②反応する中で活発になる働きや旺盛になる機能のこと:例えば発汗
の組み合わせと考えられます。

そして暑さによって疲れやすい方はこのうち、

①暑さに対する反応が緩慢
②対応して活発になる働きや機能が不十分

この二つのいずれか(もしくは両方)が関与していると考えられます。
春先は特に、季節の変わり目:三寒四温であることも影響して、
このうちの特に①暑さに対する反応の緩慢さが大きく関与します。

では、その対処法ともいうべき方法ですが、一つには『暑さに慣らしていく』
当たり前の話ですが、そもそも暑さに慣らしていかないと、
暑さに対して反応していくことなどできません。
実際にも、暑い土地で長く生活する人には、
暑さに対する対処法も然ることながら、「暑気に対する抵抗力」が養われていく。
逆に、暑さ対策を文明の力に頼りすぎるのは、
暑気に対する抵抗力を衰えさせたり、
からだに備わる暑さのアンテナを鈍らせますから注意が必要です。

この点を踏まえた上で、さらにもう一つは『風通しを良くする』
盛夏の暑さと異なり、この時季の暑さは湿気を帯びていない為、
カラッとしており、その中で吹く風はとても心地良いものです。
風が涼しさを運んできてくれるわけです。

家屋は、窓や扉をすべて開けておくと風通しが良くなります。
そして薄着は、体の表面近くの風通しを良くすることですが、
これに加えて、『からだの内側の風通しも良くしておく』ことで、
熱が篭りにくく、暑さ疲れも溜まりにくくなることでしょう。

そして、詳細は次回としますが、『からだの内側の風通しを良くする』とは、
漢方の養生の基本『巡りを良くする』という事に帰結していきます。
ものが巡れば流れができて、流れができればそこには自ずと風が生じます。
自然界でも人のからだでも、それは変わりません。
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疲れの裏に乱れあり。

今週の京都市内は、暑い日とそうではない日が、
互い違いに訪れている様な気がします。
『大暑』というほどではありませんが、今の時季としては暑い。
今年のGWはどうなんでしょう。
やはりこのままじりじりと、暑い日が食い込んでいくんでしょうか。

こういう場合の疲れ、すなわち暑気による疲れを東洋医学ではどのように考えるのか。
この時季の、度を越えたともいえる暑気による疲れの裏にはいかなる乱れがあるのか。
以上を、個人的な見解も含めて解説していこうと思います。

一番に問題になるのは、『暑さが急にやってきたこと』です。
自然のペースと人間のペースが合っていない。
つまり人間側の暑さに対する準備が整っていない。
だから適応していけずに、参ってしまう。

これについては地球温暖化とかいろいろな問題があって、
変化や変動が激しいという部分もたしかに影響しています。
ですがその反面、私達の身体の適応性や順応性が、
一昔前と比べて、確実に低下している
ことも否めません。

そして、夏の暑さには湿気がかなり関わってきますが、
今時分の暑さはそれ程でもありません。
けれどこの暑さに対して、水分補給で対応していく方が少なからずいる。
そうすると湿気による疲れも帯び、疲労感が倍増するという面も出てきます。

以上をまとめると、
暑さの程度はそこそこだけれども、
それを受けるからだが対応できていないのが
疲れの裏にある乱れの様なものだと言えます。
ではその対処法ですが、これはまた次回にお伝えする事にします。(つづく)

症状の裏に消耗あり。
疲れの裏に乱れあり。

疲れ(疲労)は今日の社会にあって、最も身近な症状の一つではないでしょうか。
多くの方が何らかの形で疲れを抱えている。感じている。
そして知らず知らずのうちに、
その疲れに慣れてしまう、馴染んでしまう。
そんな自分を感じた事がありませんか?
そしてそれを解消しようと、疲れに合わせて受身的な生活を余儀なくされる。
そんな生活を送っていませんか?
いわば疲れから生じた「乱れの様なもの」が、
いろいろなものを次々と巻き込み、大きく成長していく。

疲れには体の疲れがあり、同時に心の疲れがあります。
そしてその疲れは
性別によって異なり、年齢によって異なり、
社会によって異なり、季節によって異なる。

そんな疲れですが、なかなか当人以外には理解し難いという面もある。
それは疲れを「一本のものさし」では推し量れないし、
仮に推し量れたとしても、なかなかピンとこない部分もあり、
最大の理由は貴方と私の疲れが違うから
それは一口に疲れといっても、
そこには様々な自覚症状が含まれ、時には感覚に訴えてくるから。
疲れとしての性質は同じでも、
受け取る側の都合というか、そういうもので様相は変わってくる。

そういうときに唯一といって良いほどに頼りになるのは「自分自身の感覚」。
スポーツのように、同じ行いを通じて共に疲れるもの同士を除けば、
疲れは基本的に共有できない。
だから貴方がよく分からないもの(感覚)を
周囲のものがわかるというのは現実にはかなり無理がある。
「的確に正確に説明して下さい。」という事ではなくて。
そして、そういう問題をクリアするために
「町の相談薬局」があって、さらにそこでの問診があるわけで。

だから、疲れに関わらず、
よくわからない症状や漠然とした感覚があるなら、
それらをはっきりさせるためにもまずは気軽に相談してみよう。
真剣な相談は、真剣に乗ってくれるけれども
気軽に相談に行けば、そこはやはり気軽に相談にのってくれる。
それが当薬局が大切にしている「相談薬局としての良さ・・・ですよ。
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症状の裏に消耗あり。

健康を考えるとき、多くの方は病気を通して健康を考えてしまいます。
社会の高齢化に伴って疾患率が高まり、
結果的にそういう風潮が強くなるのは理解できることです。

ですがそもそも「健康である事」と「病気を治す事」は異なります。

健康であれば、たしかに病気を患う可能性は低くなります。
逆に過労や生理、老化など様々な経緯で健康を損うと、
病気や症状を患いやすくなる。
これは皆さん納得いただける事でしょう。
では「病気を患えば、それはもはや健康ではないのか?」
と言えば、必ずしもその通りではありません。

たしかに長患いや大病は、ときとして健康を傷つけ、損なわせます。
けれど、そういう時にまず問題とされるのは「病の大きさ」。
もちろん、病そのものを完全に解消できれば、それが一番の理想ですが、
性別や年齢に関わる疾患ではなかなか難しい場合もある。

このような場合、治療は「リスク・マネーメント」としての役割を果たします。
すなわち病の大きさを、健康を損なわないレベルにまで
引き下げる為に用いられる。
症状をゼロにする事は難しいかもしれないけど、
半分に、さらに三分の一にすることを目標するわけです。

そして最初に述べた「健康である事」はその実、
「健康の大きさを、大抵の患いでは傷つけられないレベルにまで大きくする事」。
対して「病気を治すこと」は
「病の大きさを、健康を損ねないレベルにまで小さくする事」。
「大きくする事」と「小さくする事」は、助け合うことはあっても、
互いに依存することはありません。
ですから「健康である事」と「病気を治す事」はそもそもが異なるわけです。
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