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症状の裏に消耗あり。

男性と女性の「健康の違い」というのは、
東洋医学の世界では割とよく知られた話です。
それは前回もお話した、
男性は8の倍数で、女性は7の倍数で体調が変化するという経験医学的な見地や、
男性は陽性、女性は陰性に属するという考え方に見てとれます。
また、ときには病状に対して「男性(女性)特有の症状」
という考え方を持ち、それに適した生薬製剤や漢方処方を用いるのも特徴的です。

もちろん、健康に関わる全ての事象、世の数多の病の全てが、
男性と女性という形ではっきりと区別できるわけではありません。
ですがときには、男性に多いかぜ(症状)や、女性に多い冷え(症状)
のようなものを漠然と感じるのも事実です。
もちろん「男性が風邪を引いたなら、この漢方薬を服みなさい」
というものでもないでしょうが。

現実には男性と女性という性の違いのほかにも、

年齢や家族構成:結婚しているのか、子どもはいるのか。
社会環境:仕事上での役職やそれに伴う責任。
気候、風土:暑い、寒い、湿気が多い、乾燥しやすい土地柄なのか。

など、実に多く事柄によって、健康というのは変化を帯びます。
その変化も、長い時間をかけてもたらされる場合もあれば、
急激に起こる場合もあります。
健康が違えば、当然そのための健康法や養生法、治療法も本来は違ってきます。
ですがここで言いたいのは、そういうときこそ
「上ばかり見ずに、足元にも目を向けてください。」ということ。

話が少し脱線しますが
桜の季節に花見に行って上を眺めて「あぁ、やはり桜は美しいね」と感慨にふける。
けれどその方に足元には、ポイ捨てされた紙屑やゴミが転がる。
京都の鴨川ではそんな情景をたびたび目の当たりにします。
この方が見つめて唱える美しさには、ついつい首を捻ってしまう。

言ってしまえば至極当たり前の事ですが、
健康を追い求める前には、
「自分がどういう状態にあるのか」、「どういう状況に身を置くのか」
という、足元を見つめ直す行いが先立つべきではないでしょうか。
そしてそれは「人生を振り返ることにもよく似ているなぁ」と、つくづく感じます。
今まで生きてきた道、これから歩む道が人生。
そして、その道を歩いていくのに欠かせないのが健康だと思います。
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症状の裏に消耗あり。

前回の話でたびたび使いました「健康の質」という言い回し。
自ら発した言葉ですが、これはなかなか奥が深いのでは・・・と思います。

これをお読みの皆様も何となく感じ入るところだと思いますが、
男性と女性では健康に求めるものが違います。
言い方を変えれば、「健康上の違い」があり、「健康の質が違う」ということ。

実際にも、男性と女性は、民俗学的には同じ民族として扱われますが、
生物学的な立場では、ときとして「別の生物」として考える側面があります。
また東洋医学でよく用いられる
「男性は8の倍数で、女性は7の倍数で体調が変化していく」
という言も、こういう健康上の違いを反映しています。

では具体的に、どのような部分に健康上の違いがあるのでしょうか。
からだの構造が違うから、それを保つ為の健康は当然のように異なる。
たしかにその通りではあります。
けれど、その「からだの構造」を形作るのもそれぞれの健康の賜物。
男性としての健康があるから「男らしさ」が発現されて、
男性としての機能も発揮される。
女性も然り。

これは私の個人的な考えですが、
人間は男でも女でもないような中間の状態で生まれてきます。
生まれたときから男ではなく、生まれたときから女ではないでしょう。
からだの構造にはたしかに性別があります。
でもそれは性別であり、そこに性(質)は宿っていません。
そういう部分はむしろ、そこから先の人生で養われていくのではないでしょうか。
(つづく)

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症状の裏に消耗あり。
少し間が開いてしまいましたね。
調子を取り戻す意味も含めつつ、本日はさらっとした話題を。

健康というのは「質」が肝要です。
漢方薬局でよく聞く言葉の一つに「体質改善」があります。
「改善」というぐらいですから、
悪いもの(良くないもの)を改め、これを良くするという意味合いが強い。

けれども、ここで一度よく考えてみてください。
「改善」ですから基本的にはいつか終わりがあります。
良くしてしまえば、そこで終わる。
そこから先は「改善」が成り立たないわけです。
もちろん現実には「改善が終わりました。」と、
はっきり認識できるようなケースは、それほど多くないでしょうが。

そうして得られた良いものや良い状態。
これを維持する事は「「改善」とは言いません。
「維持」ですね。それも「体質維持」ではなくて「体調維持」。
日々の体調が、体質に反映されていくわけです。
ですから維持に努めるべきは、体質ではなくて体調。

「悪いところを正す事と、良いところを伸ばす事が異なる」ように、
悪いものを良くする働き(健康)と、良い状態を維持して伸ばす働き(健康)は、
求められるものが異なる=異質です。
どちらも健康に根ざしていますが、その質が違うわけです。

最初に述べたように健康は「質」が肝要です。
男と女という性別でも、
若齢と老齢という時分でも健康の質はやはり違います。
「からだの作りが違うから」とか、
「健康に求めるものが違うから」とか理由はいろいろあるでしょう。
そしてそれは、体質改善において求められる「健康の質」と、
体調維持で求められる「健康の質」の間でも例外ではありません。
それはつまり、「健康にはいろいろな顔(側面)がある」ということではないでしょうか?

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症状の裏に消耗あり。

前回は「温める」と「温まる」の違いについて述べましたが、
からだを温める素材として取り上げた生姜と大蒜でも
温める部分はやはり異なります。

基本的には
生姜は「表面」を温めるのに優れていて、
大蒜は「筋肉」を温めるのに優れています。

ちなみに、「表面」にはからだの表面の皮膚もありますが、
からだの内側にありながら外界と接する消化管もこれに当てはまります。
消化管の働きの要は消化・吸収が行われる表面(内膜)にありますが、
生姜はその「表面を温める」という働きを通じて、
内膜の働きをときには盛んにし、ときには適正に戻したりするわけです。
ちなみに、酸味を口にするとその刺激で誰しも唾の出が良くなりますが、
温めるという生姜の働きはむしろ、
消化器管が不調の時に活きてくるという面があります。

また消化管は、それを覆い包んでいる「筋肉」の働き(膨張と収縮)によって
食べたものを下位の消化管(胃から腸)へと消化輸送します。
消化管を覆う筋肉を温める事は、
そういう働きを引き上げる、すなわち消化輸送を促すということにつながります。

このような経緯で、生姜や大蒜は消化器官の働きを良くします。
皆さんが一度は耳にしたことがある、「生姜や大蒜が食欲を促す」という情報の裏にも
実はこういう「聞いて納得の事情」があるんですよ。
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症状の裏に消耗あり。

昔も今も、日々の健康維持や増進に必要なのは
冷え(冷食)と気苦労(ストレス)への備え。

すなわち、「温める事」と「気血を巡らす事」。

この二つを併せ持つのが、他ならぬ薬用人参というわけです。



温める事と、気血を巡らせる事。
おのおのの効能に秀でた素材というのは数多くありますが、
二つの効能を兼ねたものは数少ない。

例えば、温める効能をもつものには、
薬用人参の他にも生姜や大蒜(にんにく)が挙げられますが、
ではこれらに、気血を巡らせる働きがあるかと言われれば・・・。
たしかに、温めることでからだの働きが上がり、巡りも良くなります。
ですがそもそも、からだのどういう部分が温まるのでしょうか

といいますのも、生姜や大蒜はいずれも辛味
辛味を摂取すると、実際には汗をかきやすくなります。
チゲ鍋などを食すと皆さんもそうなりますよね。
それは辛味が「からだの外側」を温める働きを有するから
さらにそのうちの何人かは汗をかきます(汗を散らせる)。

漢方の世界では凡そ辛味には散らす働きがあるといわれています。
散らすものには、いろいろ挙なものがあります。
肌の寒気然り、胃腸の湿気然り、筋肉中の痛み然り。
汗をかくというのは、治療の上では風邪をひいた時などに
寒気を散らすための有効な方法とされています。

薬用人参の「温める」という働きは、これらと少し違います。
それは「温める」のと「温まる」の違い。

言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、
温めるというのは外からの温める力、(例えば辛味)が温めるのに対して、
温まるというのは自らを温める力だけが働いている。いわば自活しているわけです。
自らを温める力というのは恒温動物なら誰でも持っているもの。
薬用人参はそういう地力を養うわけです。
すなわち摂取したからだが自らを鼓舞して、自らを温めようとする。
そういう自らの働きですから、
自然というか、身の丈に合っているというか、無理がないというか。
薬用人参が不老長寿の薬と呼ばれる由縁には、
そういうことも関係しているのではないでしょうか。(つづく)

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