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症状の裏に消耗あり。
本日は鬱。

前回までの凝りから派生して、「心の凝り・懲り」ともいうべき鬱
ちなみに凝り症(性)とは聞くけれども、凝り病とは言いませんから
私個人も、欝病という言い方はあまり使わず、
「欝症(性)」というような言い回しを用います。

そもそも「鬱証」は、漢方(中医学)では範囲が広く、
自律神経失調症、神経症、不安症、更年期障害など、多くの疾患が含まれます。
重く受け止めがちな症状ですが、
そのような鬱証についてまとめた古典の医学書があるほど、
身近で一般的な症状で、二千年もの昔から専門処方が数多く存在していました。

そんな鬱証ですが、「鬱」という字が意味する通り、
心情や心の動きやそれに伴う「目に見えぬもの」が
鬱々として滞った状態にあるわけです。
ですが心の動きを直接に診る事はどんな名医でもできません。
同様に、心に直接に作用する薬(医薬品)も存在しません。
そういう点では「馬鹿につける薬はない」という言い回しも言い得て妙と思います。

心と体は繋がってる。リンクしている。
このことに自覚はあるでしょうか?お気づきでしょうか?
それが電気信号によるのか、はたまた何がしのホルモンをによるのかは
定かでありませんが、そのようなものを介して互いに影響を及ぼしていきます。

けれども心を患った方では、その結びつきが弱かったり、ずれたりしている
その過程で生活のリズムが崩れたり、
今まで好きだった事に関心がなくなったりしてしまう。
また不自然に緊張したり、動悸が起こったりする。


不自然な形でいろんな症状が起こってしまう。
それは心と体の結びつきが弱くなっているからではないでしょうか。(つづく)

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症状の裏に消耗あり。
前回に引き続き、こりについて。

私が個人的にしばしば用いる表現に
健康的な凝り」と「病的な凝り」というのがあります。

健康的な凝りというのは、
簡単に言えば「起こるべくして起こる凝り」を表し、
凝りを招く動作や生活習慣を通じて
ほぼ必然的におこるものを意味しています。
見方を変えると、同様の動作や生活を通じて
100人中100人が同様の凝り症状を訴えた
場合、
これは即ち「健康的な凝り」と見立てるわけです。
そしてこの健康的な凝りには、凝りの原因がはっきりしている、
急性で起こる場合が多いが、速やかに解消できるなどの特徴があります。

対して病的な凝りとはこの健康的な凝り以外の全てのものを指します。
その中には高血圧や頚椎症など病的な原因に伴うものもあり、
慢性で解消することができないものも含まれ、
また「凝りやすい」という自覚症状も該当します。

そして、これは以前から繰り返し述べていることですが、
「健康的な凝り」と「病的な凝り」の間には
体調と体質という一本の境界があります。
即ち、体調のトラブル(消耗)として健康的な肩こりが生じ、
体質のトラブル(消耗)として病的な肩こりが現れる。

「病は気から」と言われるように、
気の流れの不調は何らかの形で「体調の病=体調不良」として現れます。
然るに、体調不良の一症状とする「健康的な凝り」も
漢方では「気の巡りのトラブル」と結びつけて考えられ、
「やる気がなくなった」と感じる時には、だいたい肩が凝っており、
肩がこったと感じる辺りから急にやる気が失せてしまったりするわけです。

肩こりの対処法の多くが血行改善、
すなわち何らかの刺激を通じて、血の巡りを整えることを謳っています。
けれども刺激を与えて最初に動くのは血ではなく、気です。
病は気から…始まりますが、同時に気から終わるということだと思います。

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症状の裏に消耗あり。
本日は前回に引き続き、こりについて。

前回もお話しましたように、こりを「固くなる症状」と考えた場合、
「解す」という対処法は「固まっている」から効果を現すのではないでしょうか。
もっと端的にいえば、固くないものは解し様がない。
無理に解したとしても、それは同時にむしろたるみ=弛緩を引き起こすことでしょう。

たるみが生ずれば、流れていた体液や血液はその部分で滞ってしまいます。
その滞りが、やがては欝滞や浮腫みを生じ、さまざまな症状を引き起こすわけです。
ですから「こりにくくする」≠「ほぐす」ではありません。
ほぐすというのはあくまで、こりへのアフターフォロー、対処法として成立する。

東洋医学では「通ずれば痛む」、即ち
通じが悪くなれば滞り、こりや痛みが現れやすくなると考えます。
この場合、こりとは固くなることではなくて、「通じが悪くなること」を意味しています。
今まで通っていたものが通わなくなること。
からだに必要なものが通わなくなればその部分では欠乏しますし、
逆に不必要なものが通わなければ、その部分に溜まります。

ですから「通じが悪くなる」というこりへの対処法は、通じを良くする。
即ち、必要なものを送り届け、不要なものを押し流す。
これは巡りを良くすることに尽きるということです。

巡りは動かすことで良くなるという面があります。
動かすと筋肉が運動する。
巡りは筋肉の働きに支えられていますから巡りが良くなる。
ですからからだを動かすことは総じて巡りに良い効果をもたらしてくれます。

そして、今まで動かしていたものを
あるときから動かさなくて良い、止めて良いという道理は成立しません。
すなわち、私たちは生涯を通じて巡りを良くすることに
努めねばならない
ということです。

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症状の裏に消耗あり。
今回はこり
日本人には身近な症状とされています。

「こり」という症状は凡そ、身体的症状としてのイメージが強いですが、
果たして漢方医学では心身一如:心とからだは対を成すという考えの下、
心の症状としても捉えることができます。

こり、凝り、懲り…。
凝りはからだがこる、そして懲りはこころがこることを指しており、
凝りが懲りを誘い、懲りて凝りを生ずる。
ですからあなたが何らかの「凝り」を感じているとき、
そんなあなたのこころは懲りているかも、
時間をかけて心が消耗しているかもしれません。
そのような潮流の先にあるのがうつうつとした感情、
さらには欝という病でしょう。

そしてからだがこる=凝るとは、周知のように「固くなること」です。
だからこそ、凝りに対して揉み解(ほぐ)す、
柔らかくするという対処法が有効なわけですが・・・。
それでは凝りへの対処として、
常に解しておくという予防策は有効なのでしょうか。

凝りに準じたけいれん性疼痛に用いる処方で芍薬甘草湯があり、
これをこむら返りなどの予防に服用される方も少なくありません。
たしかに有効な手段ではありますが、
個人によっては手足のだるさや痺れ、脱力感、うっ血といった
副作用が現れたりもする。
だからこそ「医師の処方・管理の下」でという条件がつく訳ですが、
これは、凝りへの対処として「常に解す」という行いには、
そういう側面、ひいては弊害もついて回るという一つの事実を表しています。

ここで立ち止まって、少し考えてみて下さい。
「固まっている」から、「解せる」のではないかと。
固まっていないものを解すから、
先に述べたような弊害も現れるんじゃないかと。(つづく)

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ここ京都市内では三寒四温の日々が続いています。、
季節の変わり目を身近に感じる方もたくさんおいでの事と存じます。

さてここで一つ。
季節の変わり目、冬から春にかけてのこの時季に対して
後手にまわっていませんか。後追いになっていませんか。
「春になったから・・・」ではなくて「春になるから・・・」という心持ち
「備える」というのは本来、
成ってから手を着けるものでなくて、成る前に着手するもの。
そうでなければ、備えることで得られる有利性が成立しません。

自然界における様々な営みはそもそも「後手に得なし」で行われている。
予知能力ではないでしょうが、季節の変化を敏感に感じ取り
適切に対応していく。そうしなければ、時として命そのものに関わりますから。

現代に生きる私達は生存競争にさらされていません。
ですから自然界における営みから離れ、「変化」というものに疎く、
季節感や旬の食材などをついつい軽んじてしまう風潮がある。

何とも壮大な話のように聞こえるかもしれませんが、
健康を豊かにするというのはやはり、
季節の変化に先んじて行動する、生活スタイルを変えるといった
自発的、能動的な行いの中で培われてくるのではないでしょうか?
そして腰は軽い方が良い。
「重い腰を上げて…」では、こぎみよく変えられませんでしょ。
わたしはそう感じております。

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