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西洋医学では、かぜ症状を鎮めるために服用するものが
感冒薬、俗にいうかぜ薬と位置づけられています。
例えば咳症状を伴うかぜでは、咳止めを服用し、
鼻症状を伴うかぜでは、鼻炎薬を服用する。
即ち、個々の症状を鎮めるには非常に効果的ですが、一方で
症状がないものが服用しても、その効果は限りなく薄くなってしまう。

それに対して東洋医学では、かぜを患った人が服用するものを
かぜ薬と位置づけています。
ですから個々の症状を鎮めるだけでなく、
自然治癒力高めたり、回復を早めたりなど、
からだへの負担や影響を小さくするといった利点もあります。

然るに、西洋では何をどう考えても、
滋養強壮剤としか位置づけられない処方でも、
東洋ではそれを服用することで、速やかにかぜ症状から回復すれば
それは当人に適した「かぜ薬」として取り扱われます。

西洋薬が症状それぞれに対応しているのに対して、
漢方薬は患い人(わずらいびと)一人一人に対応しているわけです。

稚拙な表現かもしれませんが、「やさしい」と思うんですよ。
漢方薬って。

しばしば「かぜがこじれた」と申しますが
厳密には、かぜはこじれません。
その方がかぜをこじらすわけです。
そしてそういう方に適した処方がすでにそこにある。
こういう部分では漢方薬にはやはり強みがあると感じます。

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お久しぶりです。
本日の京都市内はあいにくの雨天ですが、気温低下が著しく、
長時間にわたり外出していると、芯まで冷えてしまいそうな勢いです。

寒気に湿気が相まって、自然界では冷えが一段と厳しくなる。
わたし達のからだに当てはめれば、
むくみ冷え(寒湿)」と呼ばれる症状がこれに当たります。
むくみは血流の障害となるだけでなく、患部に止まることで、
寒さ(寒症状)や熱さ(熱症状)と結びつき、
これを増悪させるという困った性質をもっています。

冷えているのならば、いろいろな方法で温めれば良い。
多くの方がそのように考えます。実際の養生の上でも。
確かに間違いではありません。一過性の冷えの多くはこれで解消されます。
けれども慢性の冷えに対して注視すべきは、「その温もりが持続するかどうか」。
これには温めることに加えて、その温もりをうまく巡らせてやる
ことが必要です。

冷えたなら第一に、温かい状態のものを用いて温める。
そして第二に、「温める作用をもったものを、温かい状態で摂る。
ですが、これらをしても温まらない場合には
第三に、温もりの通じを良くするといったことが必要になるでしょう。

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お久しぶりです。
京都市内は今日、明日と一段と冷え込むそうで、出勤時はかなり寒く感じます。
日差しはでていますが、風が冷たくて気温の上がる気配はぜんぜんありません。

11月に入り、かぜ症状を患う方が本格的に増えています。
どうも例年に比べて大気の乾燥が進んでいるようで、
多くの方が喉荒れや咳などの気管支症状やかぜ症状に悩まれているようです。
そして中には病院や医院からの処方薬や市販の内服薬を服んでいるが、
なかなか良くならないという方も見られます。

西洋のかぜ薬はそもそも、かぜ症状にあわせて処方されていきます。
けれど、例え同じ症状を抱えていても、
処方薬がすんなり効く場合もあれば、なかなか効いて効いてくれない場合もあります。

かぜをひいても熱が上がらない。
そのせいか、いつまでたってもさっぱりしない。症状が残る感じがする。
よく耳にする話だと思います。

これは熱が上がらないかぜ症状ではなくて、
熱が上がらないからだの状態、体調と考える方が理に適っています。
そして人間のからだは年を重ねるごとにそういう体調に変わっていきます。

こういう場合には、症状を治めるお薬を服むからだの状態、
即ち体調を整えていくことが有効です。
漢方ではおのおのの症状とともに、全身の状態や体調を考慮しつつお薬を処方していきます。

いつものかぜ薬にプラス1でこのようなお薬をもってくることで、
かぜ薬本来の効きを良くするとともに、より早く快方へ向かうことができるでしょう。

もう10月も終わりですね。
近畿も先日、木枯らし1号が吹いて、
いよいよ冬支度に備えなくては、と心に思うばかりです。
特に朝の冷え込みがからだに応えますね。

そして寒い季節が訪れるたびに
朝一番に口にするもの
と、一日の終わりに口にするもの。
これら二つの大切さを思い返します。

特に朝一番は「空いた胃に何を入れるか」というところで、
これからの季節はからだをいち早く温めてくれるものが相応しい。
そして五臓六腑をいち早く立ち上げていく。
落ち込んだ代謝を引き上げていく。

さしずめ、エンジンを温めておくようなイメージでしょうか。
前触れもなくアクセルを全開にして、冷えたエンジンへ無理を強いるより、
あらかじめ温まったエンジンの方がスピードの伸びも良く、負担も少ないはずです。

人のからだも、五臓六腑も然りです。
睡眠を経て低下した体温を引き上げていくには、
熱に変わる食事をしっかり摂取する必要がありますが、
それを目覚めて間もない臓腑に強いるのはやはり酷というもの。
そんなことを繰り返せば結局、胃腸は参ってしまうでしょう。
ですからエンジンを吹かすように、先んじて眠っていた胃腸を起こしてあげる
それには朝のウォーキングなど軽い運動に加えて、
直接温めてくれるしょうが湯や温く作用に秀でた漢方薬などを嗜むのが良いでしょう。

漢方での冷え症体質を改善する方法は、
同じくして、寒い季節におこりやすい体調としての冷え性(一過性の冷え)の改善にも
気軽に用いることができる。
これは万人にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

秋も深まると、日中が暖かく朝方や夜半が冷え込むという、
気温差の激しい日々を経験することが良くあります。
放射冷却が影響していて、
夏のように暑さが際立つ時期は気づきにくいのですが、
夏の終わりと共に体感しやすくなってきます。

放射冷却は日中が暖かいほどに、体感しやすくなる性質があり、
地表と大気の温度差がひとつのキーポイントです。
即ち地表と大気の温度勾配に比例して、冷却は盛んになるというわけです。

さて、自然界がそうであるように、私たちのからだにも放射冷却は備わっています。
即ちです。夏にピークを迎える発汗は、この放射冷却によるところが大きい。

実際は、
からだに熱が生じる
⇒それに伴って汗が生じる
⇒、汗が蒸発するときに熱を奪っていく。

古都の京都で行われる水撒きも、この効果を含んでいます。
実際は商店が開店前に行うことが多いから、
風習や儀式としての側面が強いですが・・・。

逆にいえば、汗をかくとそれだけからだは冷えてしまうということ。
この事を忘れ、辛いものを好んで食してばかりでは、
からだが過度に冷えてしまいます。
汗をかいたら、からだには度が過ぎていると考えるともひとつの手でしょうね。
もちろん、デトックスや新陳代謝の向上を目的に辛味を活用する方もいます。
ですが、そういう方はそもそも汗をかくことを目的としている訳であって。
辛味による発散に耐えうるだけの体躯を備えている訳であって。
かぜの漢方薬では虚実を重んじるように、
体力がないものでは辛味に負ける可能性も多分に含んでいます。
年を重ねるとかぜをひいても汗をかかなくなるのも、
からだへの負担を抑える自衛作用が働くためと考えられます。

そういう場合には辛味を単独では扱わずに、際立たせず、
甘味を利用したり、はたまた温性の食材で補いながら、
円やかに整えていく方が良いでしょう。


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