
梅雨入りしたはずが、空には霞んだような薄雲が広がるばかりです。
6月で30℃の気温は平年より3℃ほど高めです。たまに気圧の谷の影響を受けて雲が広がる場合もありますが、全般的には高気圧に覆われて晴れる日が多いようです。
暑い日には冷たいのみものが喉の通りも良く、おいしくいただけます。しかし冷たいものの取りすぎは身体に負担となり、悪影響を及ぼします。
・水分から涼を取り続けると、水分代謝の悪い人は体内に湿気の邪気(湿邪)を取り込む原因となります。そうでない人も過剰な水分摂取を続けると胃酸が希薄されます。
・冷たいものを消化器官に取り込み続けることで胃腸が冷えてしまい、血流も悪くなり、本来の機能(消化や吸収)を発揮できなくなります。
・冷たいものを温めようとして、からだは余分にエネルギーを使います。
その結果、食欲も減退し、必要な栄養分が摂取できず、身体もだるくなり、いわゆる夏ばて症状に陥ります。
生薬では、からだに溜まった熱を解すのに牛黄をしばしば用います。牛黄は大変に貴重な反面、その効果は確実なものだったため、かなりひどい熱を発する場合にしか用いられなかったそうです。
また、からだに涼をとりいれるには特に夏野菜がお勧めです。夏野菜はからだの余分な夏をとり、余分な水分を尿にして体内から排出する作用があります。代表的なものにトマト、ホウレンソウ、キュウリ、スイカなどが挙げられます。
漢方柿ノ木薬局 宮川