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年明け早々から便秘がちで、身体に老廃物を溜め込んでしまう。
お屠蘇や七草粥でせっかく、身体を清めるのに
肝心の排泄が滞っては残念・無念です。

漢方では排便を促す生薬として大黄が有名ですが
本来は一時的な便秘、もしくはそれに伴うのぼせや肌荒れに用いるべきもので、
健全な排便習慣を促すために、表立って用いるべき生薬ではありません。

漢方薬には、大黄に頼らずとも排便を促す方剤が存在します。
大黄を含まない(もしくは大黄が主薬でない)漢方薬は、
それこそ長期的に安心して服用できます。
また一方で、健全な排便習慣は便秘に限らず、下痢にも通用する話ですが
漢方薬には便秘と下痢、共に一つの方剤で対応できる方剤が存在します。
便秘と下痢は隣り合わせと考えるのが漢方のユニークなところです。

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一例として、排便のリズムが定まらず、それによって便秘や下痢を起こす人は、
腸の運動を整える桂枝加芍薬湯や逍遥散、四逆散などに一服の価値があります。
また、便が硬くなってしまう人は、血行を改善して腸の潤いを整える潤腸湯や当帰建中湯、
あるいは温経湯などに一服の価値があると思います。
もちろん共通して、お腹を温める
(温めて腸の運動を促す、あるいは温めて下腹部の血流を改善する)
方剤が有効なことは言うまでもありません。


年明け早々、北海道で暴雪がありました。
当該地域の空港は機能停止に陥ったらしく
年明けから、本格的な寒さが到来する予感がします。

厳しい寒さに向けて、温活に本腰に入れる。
東洋医学が培われた中国、漢方が育まれた日本。
どちらの国土も冬の寒さが厳しくなる地域で
温めるという行為に特別な工夫・こだわりを持っています。

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漢方薬には、温める作用を持った方剤が数多く存在します。
そして、それぞれの漢方薬には温める働きを持った生薬が、複数配合されています。
このことは、裏を返せば一人一人に合った、
ベター(もしくはベスト)な温め方があるという事を象徴していると思います。

そんな漢方薬の中で、寒さが強まる時期に服んでおきたい漢方薬といえば
寒さにやられるのを防ぐ(風寒の侵入を防ぐ)桂枝湯や、
寒さ負け(中寒)の状態を温めて回復させる五積散に、一服の価値があると思います。 


正月休みの飲み食い。のどかに食べて、ゆっくりと過ごす。
それ自体は悪行ではありませんが
普段は活動的に忙しい生活を過ごす人が、一つ所にじっとして、飲み食いを繰り返すと
血流はお腹に集まるようになります。(それもまた、悪行という訳ではありません)

身体がもたらす正月気分は、頭部や筋肉など
全身へ向かう血流が渋っているサインです。
血流が内臓に引きこもっている状態にも近い。

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そういう時は、血流を盛んにする事を意識しつつ
身体を動かしてやる事が効果的です。
それがままならず、正月気分が抜けない人には
身体の調和をはかる桂枝湯類や葛根湯
あるいは身体の立ち上がりを促す苓桂朮甘湯に、一服の価値があると思います。


新年明けましておめでとうございます。
漢方柿ノ木薬局は、本日より営業しております。

年末年始の過ごし方は、人それぞれです。
帰省先の実家で迎えた人。
初詣で出向き、自宅で過ごした人。
初日の出を遠方、海外で迎えた人。

けれど一方で、一年の計は元旦にあるとも言います。
過ごす場所は人の数だけあるけれど
元旦に求められるポイントは共通・一貫しています。

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そして、ご存じの方も多いと思いますが
新年は屠蘇で迎えるのが、日本の正月の慣わしです。
一説によると屠蘇という名には、新年を迎えるに当たり
邪な存在を「屠」り、魂を「蘇」らせるという意味が込められています。

つまりは、正月はもちろんの事、同時に一年の計として
同じように「屠」と「蘇」に励みなさいという訳です。

現代人は、日常生活の中で知らないうちに邪を呼び込み
また忙しさやストレスの悪影響、食生活の乱れで魂を濁らせがちですから。
そういう状態では一年でいえば元旦、一日でいえば早朝を、気持ち良く迎えることは適いません。
あくまで個人的な意見ですが、人の健康には気持ち良さ、爽快さが伴うと思います。
同時に、そういった感覚を持たなければならないのは
一年でいえば元旦であり、一日であれば朝に違いないと思います。

肌が弱いとは、金斧の切れ味が悪い様子を、
肌が敏感とは、肝木の枝が乱生する様子をそれぞれ暗示しています。
金斧の切れ味を高めることは大切ですが、
敏感さに悩む人には、肝木の自制を促すことも必要です。

五臓の肺と肝は、五行では金と木の関係にあります。
2つの関係は一例を挙げると、金斧が伸び放題の枝を剪定する
即ち、肝の乱れ(亢り)を、肺が整えてくれるような関係にあります。
この点で、健全な肺の働きは鋭利な金斧として
敏感さに伴う肝の乱れを断つのに一役買ってくれる訳です。

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尤も肺の働きは、いかなる肝の乱れも是正してくれる訳ではありません。
例えば、金斧は少々の枝ならば容易いが、雑多な枝や太幹ならば至難となり、
強すぎる肝の乱れの前では限界があります。

ちなみに、そこで金斧に負担を強いると、
現実のように切断に伴う摩擦が発生して、金属は熱せられます。
その熱は肝には好物で、さらに肝の乱れを助長してしまいます。
だったら逆に冷やせば?と考えても
常に冷せば皮膚の乾燥を招き、金斧の切れ味を鈍らせてしまいます。
あくまでイメージの話ですが、金斧は金気(=微細な振動のような存在)で
鋭利な切れ味を発揮しており、それは冷やせば失われる(振動が停止する)ので、
なまくらになると言ったところでしょうか。



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