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寒冷喘息とか寒冷蕁麻疹、あるいは寒冷性鼻炎。

症状を訴える部位や、症状の現れ方は違えども
寒い季節に起きるという点では、共通しています。
寒冷によって、皮膚や呼吸器に特有の症状が現れる。
それらに共通するのは、肺が不安定という点。
漢方でいう五臓の肺が不安定な点に尽きると思います。

不安定なのは必ずしも、悪い事ではありません。
未熟や未病(健康と病気の中間の状態)もそこに含まれるのでしょうから。
そして肺が不安定になる理由も、人それぞれです。
強い寒冷(寒暖差)に暴露されて、それに反応するとか
身体が肺を十分に温められず、発散力が弱まるとか
肺が水浸しで浮腫を伴い、腫れ(炎症)を繰り返すとか。

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不安定な状態を改善・解消して、肺を整える。
その中には、肺そのものを強くする事も含まれますが
一方で、肺には他の五臓の受け皿となる側面もあります。
体表も属する肺は、最大の面積を持つ臓器でもあり、いろんな場面に介在しています。
だから症状は肺を通じて現れるけど、必ずしも肺に原因がある訳ではありません。

肺を強くすれば、たしかに肺は安定しやすくなる。
けれど一方で肺の働きが整うと、本来の他の五臓を反映する働きも高まる。
だからこそ肺には、金としての清潔さ・清廉さが求められる訳ですけど。

秋は金肺を磨くことに努める。

今年の夏は例年にない程の猛暑でしたが
それが災いしてか、今年の秋は咳や喉荒れを訴える人が本当に多い。

五行論では、過剰な火は金を傷つけるとされます。
実際、金属は熱せられると、本来の硬さを失います。
それが人の身体では、猛烈な暑さを経て、
金に属する(金の性質を持つ)呼吸器の負担へと反映されます。
言いかえれば、猛暑を経た身体は、そのままでは
秋冬に、かぜや呼吸器症状を招きやすくなるという事です。
冬を目前にして今一度、抵抗力のリフレッシュ、そして金肺の整備を心掛けましょう。

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ちなみに、磨いた金肺を上手に活用しつつ、
冬の寒さに適切に対処するには、水腎を温めることも重要です。
冬に冷えに悩まされる人は、身体の活力源としての水腎が温まりにくいのが原因です。
それこそ冬の寒さは、単なるきっかけに過ぎませんから。

寒い季節に向けて、陽気を高めておく。
陽気というのは、東洋医学独特のイメージで、生命力にも類する存在です。
生命力が強い人は、陽気も旺盛ですが
陽気は生命力にとっての御者、担い手のような役割を果たします。


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あくまでイメージ上での話ですが、
人は自分の体内に生命力という、別の生き物を飼っていて
それをうまく手懐け、飼い慣らす為に陽気が必要になります。
生命力にとっての好物や、その首輪に掛けた手綱のようなものかもしれません。
生命力を効率良く、効果的に利かせる上で、陽気は必要不可欠な存在です。

寒い季節に向けて、陽気を高めておく。
その目的は、寒さを防ぎ、身体を温める点にありますが
本来は、それのみに限定して行うべきではありません。
陽気を高めるとは、生命力をフル活用する突破口になるのですから。

皮膚の働きは、五蔵で言えば肺に属します。
薄い構造をした皮(膚)は、その中に大切なものを包むのが役割です。
その薄さでものを遮り、防ぎ、守る。
肺が宿す肺気は、有形・無形を問わず、身体に存在するものを包みます。
包んで外から守る。包んで一緒に動かす。包んで外に排出する。

老廃物も含めて、自分の身体から出ていくものにも、肺の姿が写ります。
だから捨ててもいいけど、無視しない方が良いです。

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五行論では、肺(の働き)を白虎(の牙爪)に例えます。
皮膚=刃物ではありませんが、包みに伴う薄さは
研ぎ澄ませた存在を連想させるんだと思います。
そして研ぎ澄ませる事に、シワやたるみがあっては成りません。
(皮膚にシワやたるみがあってはならないという意味ではありません)
ちなみに、号泣し過ぎ・喜び過ぎは、肺に綻びを生むらしいです。

けれど一方で、研ぎ澄ませるとは、固くすることにも結びつきます。
必要以上の固さは、大切なものを包む上での障害になってしまいます。

研ぎ澄ませるんだけど、ある程度の柔かさは確保する。
それを適度な緊張というのか、遊び心を残すというのか。
いずれにせよ、相反する性質を共に併せ持つのが、東洋陰陽の不思議世界です。

風邪を引いたときには、葛根湯にかぎる。
自分の風邪には葛根湯がよく合う。
有名な葛根湯だけに、そういう感想を持つ方は少なくありません。
けれど時々、葛根湯は合う(よく効く)んだけど
うまく治らないとか全快しない、こじらせるという方がいます。

そういう方は、葛根湯が適さない訳ではなく、
(実際に合っていると感じるのなら尚更)
葛根湯が足りていない
量(薬の濃さ)が足りない場合も無視できませんが、それ以上に方位が足りない。

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大きな方角(北か東か)は合っているけど、細かい方角(北東か北微東か)で違ってくる。
同じような風邪症状でも、同じようなのであって全くの同じという訳ではありません
(仮に同一だとしても、引いている人間も違いますし)

普段服用している葛根湯に、満足していない方。
そういう方こそ、漢方薬局にぜひお越し下さい。
漢方薬局では一歩踏み込んで
貴方に合った葛根湯を勧めつつ
上手な効かせ方も助言しますよ。



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