初夏に香り豊かな白い花を咲かせていたクチナシが、11~12月になると結実します。細長い緑色の実が熟し大きく膨らんできます。生薬「サンシシ・山梔子」の原植物、クチナシの実を乾燥して作ります。
しかし摘み取ってただ乾燥させれば良いわけではありません。摘み取って直ぐに湯通しをしなければいけません。
摘み取って単に乾燥するといつまでも乾かず、次第に黒くなって摘むと「グチャ」と汚くつぶれてしまうようになります。そこをぐっと我慢して春になる頃までほしておいても最後にはカビてしまいます。しかし湯通し、即ち茹でると実の中にあるデンプンが糊化して数日で上手く乾燥してくれます。
またこの湯通し、乾燥にも色々とノウハウがあるようで問屋さんから購入した山梔子と比べると見た目が悪く、外側が真っ黒に見えたり形が歪になっていたりとか栃本天海堂さんに持ち込んでも『商品にはなりまへん!』と突っ返されそうな物が出来上がります。
しかし山梔子としては充分に通用しますし、この自家製山梔子もキレイな黄色がでます。
正月の栗きんとんには欠かせない山梔子のお話でした。
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最近立て続けに”癌”の話を聞きました。
長全堂に相談にこられた方、東京の友人(複数)、漢方を志す同士などなど・・。 漢方薬を服用されている方もあり、一応皆さん小康を得て普通に生活されており、今すぐどうこうなるような状態ではないので一安心といったところです。 人体には1兆個を超える数の細胞があると言われ、これらは絶えず新しい細胞と入れ替わり新陳代謝が行われています。新しい細胞が再生する際には前の古い細胞とそっくり同じに再生するのですが、たまにコピーしそこなって再生・増殖を際限なく繰り返してしまうようになった細胞が生まれてしまいます。大抵はそういった異常な細胞は人体に備わった能力によって処理されてしまうのですが、中には処理の目をかいくぐりいつの間にやら大きな塊を作り、ついには母屋である肉体の命を奪うまでになる。これが”癌”です。言い換えれば出来の悪い子供のような存在と言えるのではないでしょうか。 確かに”癌”は恐ろしい病気です。しかし忘れてはならないのは”癌”は元々自己の肉体の一部だった細胞に由来するのです。自分の中で起こったことなので、必ず自らの力で処理する能力(これを自然治癒力という言い方をします)を持ち合わせているのです。 漢方ではこの部分を重視します。人体が持つ自然治癒力を最大限引き出す事、QOLの向上(生活の質の向上:病気の治療にあたりなるべく苦痛や不都合を感じないようにすること)を目標にして漢方薬を考え養生法を考慮することを第一義と考えます。 具体的には”癌”の治療にあたり、抗”癌”剤や放射線治療に伴う副作用の不快な症状(食欲不振、倦怠感、など)の軽減、免疫力の回復、体力の維持・回復を目的として漢方薬を考えます。十全大補湯や補中益気湯、加味帰脾湯といった処方がよく使われますが、症状は”癌”の種類などによって様々あるので一言で説明するのは紙面が足らないので割愛させていただきます。 長全堂薬局ではこういった”癌”治療の副作用を軽減するようなご相談も承っております。 |
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更新日: 2010/12/01 |
























