40代後半の女性。
朝起きるのが辛い、起きると無性に悲しくなり何もする気力を失い大変困っている。
病院に行くと精神安定剤などを処方されるので行きたくない。
現在生理は一年ほどない。
食欲は特段変わらない。
こんな状態を改善したいと来店されました。
舌は暗紫色で乾燥している。味覚異常はない。
閉経時期と重なっている点からも”血”の問題であることは間違いありません。
瘀血により血流全般に影響が出ている。更に陰虚(血虚)にも陥っている。
駆瘀血作用、養陰作用、理気作用のある漢方薬を服用してもらい、合わせて生地黄の配合されている膏薬も服用していただくことに。
服用し始めてすぐに朝の起床が楽になり悲しさも感じないで済むようになったとのこと。
調子が良くなるとついつい漢方薬の服用を忘れてしまうのだそうです。
すると朝起床時の辛さがもどり、悲しくなるそうです。
これで「ああ、漢方薬を飲まないといけない」と思うようになり、きちんと漢方薬を服用するようになるということです。
漢方薬は身体的症状は勿論のこと、合わせて精神的な症状にも的確に効果を出すことができるのです。
また効果のある漢方薬も、きちんと服用し続けないと真価を発揮できないものです。
この方はまだまだ継続して漢方薬を服用中!
続けてこそ真価を発揮する処方
長全堂薬局 (山口県萩市)
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更新日: 2011/03/14 |