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健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

 皆さんNHK総合テレビ「ためしてガッテン」の11月3日放送分「カサカサがプルプルに!素肌力劇的アップ秘技」をご覧になりましたか?
”冬のカサカサ肌”が”シワやくすみの原因”になるらしいのです。
そして”よかれと思って行っている普段のお肌のお手入れが元凶になる”ことが判明!実は”潤い力が”激減しているんだそうです。

 プルプルのしっとり素肌を保つために本当に効果的な方法は何なのか?

 薬剤師である私(漢方薬生薬認定薬剤師の私ではありません)も少しでもそれなりに若くありたい一女性として興味津々で番組を見ました。

 番組の中で”美容マニア”40歳の女性と89歳のおばあちゃんの肌の水分量を比べてみると”美容マニア”40歳の女性の惨敗という結果に。
 惨敗の理由は
 ①肌に水分を与えすぎ
 ②水分を肌に与えた後、油分でフタをしていないこと
でした。

 そこで ”☆キラ!☆” 漢方専門薬局の女性薬剤師は閃きました。
 『昨年大ブレークした”紫根”・”紫雲膏”があるじゃない!!』
 『保湿剤として紫根が使われている”紫雲膏”を試してみては? 油分たっぷりなのでフタにもなるし・・』
 あの「魔女たちの22時」でシミが消えたとか、ツルツル肌になったとか話題になっていた”紫根ローション”と同じ生薬由来!
 早速思い切って顔に塗ってみました。
 
 お風呂上りに化粧水も乳液も一切塗らずすぐに”紫雲膏”だけを顔全体にうすーく伸ばしついでにリップクリーム代わりに唇にも塗り、さらにハンドクリーム代わりに手に、ついでにカチカチ踵に擦り込んでソックスをはき(これは大切。床が汚れます)・・・。

 翌朝、ビックリ! なんとお肌がしっとり!
 これをしばらく続けているとだんだんお肌のキメが細かくなり、ふっくら潤ってきたのが実感できました。
 紫雲膏を塗るのは夜だけ。朝は今までどおりのお手入れです。口の周囲が粉をふくほど乾燥し口紅も綺麗に延びなかったのが、綺麗な唇になり昼間のお化粧崩れもほとんどなくなりました。
 どうやら私には紫雲膏があっているようです。
 高価なクリームや乳液、美容液に比べたらはるかに安くて半信半疑でしたが、紫雲膏は保湿効果に優れとても重宝しています。自分で試して良かったものはついつい人に勧めたくなります。長全堂にお越しの女性にもお勧めし、リピーター続出で大好評です。

 さすが”漢方”ですね。





 

臨時休業します

長全堂薬局 (山口県萩市)

 来る2月5日(土曜日)は出張のため臨時休業いたします。
 
 土曜日は本来なら営業日ですが、月に1度の出張治療のため萩を離れます。

 しかし電話は通じます。問合せなど何かありましたら遠慮なく電話(0838-25-1895)をかけて下さい。丁寧に対応いたします。

来る1月30日(日曜日)に広島市のアークホテル広島で「小太郎漢方実践研究会」が開催され,私はそこで2時間ほど処方解説をいたします。
この講座には年1回ほど講師を依頼されここ数年間は毎年お話をさせていただいております。

今回は『延年半夏湯』『香砂六君子湯』の解説をいたします。
こういった処方解説の場合、大切なことは原典に立ち返って調べることが大事だと思っています。
そこの何が書かれているのか、書いた人はどんな人物だったのか、書かれた時代はどんな時代だったのか、そして当該処方の構成薬味とそれらの効能効果と処方の運用との関わり方はどうなっているのか、等をパワーポイントで作成した資料を使って解説します。
私の解説が直接店頭での販売活動に結びつかないまでも、これらの事項を少しでも知っていただけると処方の運用の応用ができるようになる、そんな話をしようと心がけています。

ただ今回の『香砂六君子湯』は『四君子湯』から話を説き起こしてゆくので原典にあたることはしていません。『四君子湯』の構成薬味を理解し、加味されて生薬の効能効果を知れば応用範囲も広くなり、それぞれの処方の鑑別もその理由から理解できるようになります。

広島の「小太郎漢方製薬」に問い合わせると会場、時間など詳しいことを教えていただけるはずです。

 先日1年ぶりに来店された60代の痩せた女性。
 主訴は背中から腰にかけての異常な熱感と痛み。ほぼ全てが自覚的症状で推移。
 地元の内科で改善せず、もっと大きな都会の心療内科にかかっても改善せず、ペインクリニックの鎮痛剤でも改善せず。
 1年前にも当店で柴胡加龍骨牡蠣湯や抑肝散加陳皮半夏など試すものの無効。
 最近になって辛さに耐えられず再度漢方相談のため来店された模様。

 昨年相談された時も気になっていたが、お話を聞くと漢方薬・処方箋薬の他に朝鮮人参由来のサプリメントを服用していて、更に普段からせっせと生姜(生姜紅茶が多い)・ニンニク・唐辛子(キムチが多い)を食べたり飲んだりされていらっしゃる。冷え性と自分で判断して努めて他の人から良いと言われた物を摂取していらっしゃる。仕事は喫茶店を営んでおられ、普段からケーキやお饅頭など甘い物に囲まれて生活され、運動を含め身体を積極的に動かすことはしない(自分は身体が弱いと思い込んでいる)。 
 身体の温めすぎです、これでは。
 背中から腰にかけての異常な熱感は身体を温め過ぎた結果と考えるべきです。皮膚の痒みのないアトピー性皮膚炎とでも考えたら良いでしょう。 兎に角食生活を改めることが重要であることを1時間かけて説得し帰ってもらいました。何も購入されずに。

 ま、漢方相談ってこんなこともあります。

気の流れ

長全堂薬局 (山口県萩市)

 先日内臓の癌を患った80歳代の女性が来店されました。普段から食欲がなくなったりすると来店され鍼灸治療をされている方です。今回癌の症状が悪化したため病院に入院されていました。
 入院中からガスのため腹が張り苦しくなり、ドクター等に症状を訴えるものの改善せずそのまま退院され長全堂に電話連絡されてきた次第。電話ではとにかく腹が張って苦しいとのことでした。

 こういった場合漢方薬では平胃散や小建中湯を考えますが、ガスが溜まって腹が張るといった状況はまさに”氣滞”です。
この”氣滞”をいかに疏通させるかが治療のポイントになります。腹中にガスが溜まっているのですから「胃経」「脾経」「大腸経」「小腸経」のいずれかに影響が出ているのではと予想して来店をお待ちしていました。 
 実際お会いしてお身体を診てみると「胃経」特に足に反応が”だるさ”として表れており、先ず「胃経」を中心に気を疎通させるため置鍼と施灸。更に百会に施灸。
 しかし施術中に腹中に変化も放屁もなく腹の張りもそのまま残り帰宅されました。鍼灸治療は無効であったかと落胆する気持ちと、いやいやこれだけ鍼と灸で氣が動くように施術したのだからきっと症状は改善するはず、と思う気持ちが交錯しながら帰られる後姿を見送りました。

 そして翌日お嬢さんが来店され帰宅後放屁が数回、夜半にも放屁がありとても快調になったと報告がありました。
 やれやれ施術は無駄ではなかったと一安心した次第です。
 
 その場で反応がなくても”氣”を疎通させるために刺激しておくと身体が時間をおいて反応し、良好な結果をだすことができる。鍼灸・漢方の妙味を感じた一例でした。