その日は突然やってきました。
3年前の秋、軽登山をした次の日の朝に突き刺さるような右腰の痛みと右肩から首にかけては太い針金が入った様なカチカチのはりと右耳のまわりの痛み。
筋肉痛かと思い、接骨医に飛び込みました。
それが私の長い病院めぐりの始まりになろうとは...。
三叉神経痛と言われ神経科へ2ヶ月通っても治るどころか増える薬の副作用で足元がふらつくばかり、痛みもまして不安にかられ更年期かと思い産婦人科へ。
耳からくるかと思い耳鼻科へ。
歯のかみあわせかと思い歯医者へ。
しばらくして、食欲もなくなり内科へ。
そして、神経科から神経科へ休みのたびに病院通いで心身ともに疲れ果ててしまいました。
『顎関節症』の薬の服用で目がぐるぐる廻りついに私は、倒れこんでしまいました。
すがる思いで、都内の有名病院の脳神経内科へかけこみあらゆる検査をし優しい先生にめぐりあいやっと落ち着きを取り戻しました。
それから2年、毎月の通院と安定剤の常用を続け痛みも無くなったので「いつまで薬を飲むのですか?」とたずねたところ、「長い目でみてください、その薬をやめると必ずリバウンドがくるから」と医師に言われました。
漠然とした不安にかられました。
そして、今年になってまた体調が崩れていきました。胃腸の具合の悪さが続き、3月になるとまためまいに襲われました。何かにつかまっていないと5分もたっていられない状態、地の底にひっぱられるような恐怖、病院で出される薬をいくら飲んでも治らない不安といらだちに絶望のスパイラルに落ち込んでいく思いでした。
わらをもつかむ気持ちで「先生ごめんなさい、漢方を飲むことにします」苦しいときはどうしても早く効く西洋医学に走りますが、元から治す漢方医学の大切さを自分なりに感じたからでした。
「ふらふらになりながら働いてもそのお金が薬代に消えてしまうなんてなんのために働いているのかわからない」と愚痴ったところ「健康になるために働いている」と人に言われ、ハッとしました。考えを逆転させることによってこんがらがった糸がほどけていくようにひとすじの光が見え、もう半分治った気分になりました。「少し長くかかっても必ず治ります。頑張っていきましょう」と励まされ、不安のどん底から這い上がっていく道を見つけた思いでした。
それが、わずか10日間のお試し期間で先生もびっくりするくらい体調が良くなってきました。
まず、カチカチになっていた背中がぽかぽかしてきてなにもつかまらなくても立っていられるようになりました。
「ド●●ール」を頂いて3年間飲んで効かなかった今までの薬は一体なんだったのだろうと思うくらいでした。併用していた安定剤もすこしづつ間隔をおいて飲み、一ヶ月後には服用をやめてしまいました。
その後まったく「リバウンド」はありません。
今、漢方薬を飲み始めて4ヶ月になりますが思いもしなかった効果もありました、顔のむくみが一切なくなりいつもすっきりした目でいられること、冷や汗かいてトイレに飛び込むこともなくなり「頭痛薬」は必需品だったことも嘘のようです。今は目のかすみと目の奥の疲れが少し残っているくらいです。
以前の生きた心地もしない不安な日々に比べれば夢のようです。
生きている喜びを毎日かみ締めております。
これもひとえに話の愚痴をじっくり聞いてくださり、いつも励ましてくださった矢野間先生の心のこもったお薬とカウンセリングのおかげだと心より感謝しております。
私のような病に苦しむたくさんの人をこれからもお一人お一人、助けて差し上げて下さることを願いペンをとりました。
それからの私...。
3月に「めまい」に苦しんでいた時、漢方治療に変えた私。
「半年から1年で治ります。」の言葉に希望を持ち、今日に至りました。
気付かないうちに、苦しめられていた「めまい」や偏頭痛、目の痛み、肩のつらい痛み等が、少しづつ溶けていくように無くなっていきました。
半年が過ぎた9月の頃、最後までなんとなく残った「フラフラとする感じ」が無くなっていました。
階段を登りきった時や、立って人と話をしているとき「フラッ」とする自分に常に不安を持っていましたが、その不安も忘れてしまっていました。
そして目の奥の痛みも無くなり、目のかすみもずいぶんと良くなってきました。
体調を崩してから3年、本当に今は悪い夢を見ていた様な思いです。この漢方に出会わなかったら私は今でも安定剤を飲み、一生その薬から離れられなかったと思うとゾッとします。
漢方は、薬を飲んでいると言うよりも、その症状を押えつけるのではなく、崩れた体調を立て直してゆくものだと言う事をつくづくと実感いたしました。
10月からその薬の量を少しづつ減らしていますが、とても元気でいます。
いいえ、3年前の私よりもずっと健康な私になっています。
夏には、利尻、礼文島に行き、6時間のトレッキングをして来ましたし、秋にはスリーデーマーテに参加し10キロを完歩して自信を持ちました。
健康を取り戻すと、気力も沸いて来て、生きることへの感謝で一杯な毎日です。
先生、本当に本当にありがとうございます。
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更新日: 2008/06/05 |