(関節リュウマチ)慢性炎症性疾患で進行していくやっかいな関節炎ですが、今まで来局された患者には二段階の状況があります。
第一段階はリンパろ胞を形成して関節の滑膜の表面へ間質へのフイブリンの沈着が見られる段階です。この場合、漢方的には気分病と言って、病位は通路上で通路障害を起こす痰飲(リンパろ胞)やお血(フイブリン)などの病理産物をいかに溶かして関節通路のリンパ・血液の流れをよくするかです。臨床上では健康な人の舌色より暗色でやや鉄サビ色で、舌苔はやや厚く苔は乾いた苔が多く脈は軟渋の人が多い。これらは蔓性の水気の通りの良い薬草を用いたり、木に寄生するものなどが用いらます。一般的によく用いられる霊芝はこの位置に属します。またお血には血色の色合いの色素をもった薬草がよく用いられます。
膠原病もそうですが、花粉症やアトピー皮膚炎など現代人のアレルギー疾患が増えている原因の一つは自説ですが、化学物質による毒作用発現の一つではないかと考えます。
日本ではまだ毒性学(トキソコロジー)がまだマイナー位置にあります。毒性物質の意図的摂取としては医薬品ですが、医薬品以外にも農薬・食品添加物・飼料添加物・家畜用医薬品・工業化学物質・環境化学物質・産業廃棄物などがあり、この100年の間にいまだかつて人類が体内摂取をしていなかったものが氾濫して身の回りにあるリスクが強く影響しています。医薬品ではサリドマイドによる奇形発生、キノホルムによるスモンの発症などがあります。
当薬局では子宮内膜症・子宮筋腫・不妊症の漢方相談の患者が多いです。これらの患者の腹をみると心下〜臍のところに緊張があり、ちゃぽちゃぽと浸水音が聞こえます。
また不妊症の患者の多くが臍下が軟弱で臍斜め下を少し押さえると圧痛を訴え鬱血による腹膜緊張のある人が多いです。
夫婦で日ごろから基礎体力をつけるように指導してる理由は?
不妊症で相談に来られる特徴は、女性は脈を見ると沈んで細い人が多いのが特徴です。これは
血脈をみたしてやる力不足を同時に血液を循環する推進力不足で、漢方医学では気血ともに
虚している状況です。
こららは現代生活様式に問題があり、まずは基礎体力不足です。
足を使わない生活は腎(生殖器)を弱らせます。
よって夫婦で日ごろから基礎体力をつけるように指導しています。
漢方では子宮内膜を厚くする薬草で動物の膠(ニカワ)や動物の胎盤などを使ったりします。
ここで大事なのは案外男性にも問題で、精子運動や量が低下している人のほどんどがビール党
で便が軟便であることです。
これらは男女とも生殖器の上にある胃腸が冷えてて臍周囲をふれると冷たく、浸水音が聞こえることがあります。漢方薬では余分に停滞した病的な水を痰飲として
取り除くものを用います。
これらの人は浮腫や倦怠をよく訴えて脈も水の重みで沈んでいて、痰飲が抜けると
脈が活気がでてきて浮き上がって弾力性のある脈になります。
まさに妊娠した脈はこの脈が生じてきます。
体外受精や人工授精も漢方でフォローしていきますが、やはり10月10日母胎を問題なく
維持する体作りを心がけるのが漢方の第一の目標となります。
喘息で家の草むしりができなかった人が漢方では吸入薬なしでできるようになります。
なぜか?
肺は五臓六腑の一番上にあり、気の大主といいます。
慢性的に長期的に喘息の患者の多くは
脈が切迫して短脈で脈の伸びが渋る感の人が多いです。
これらは長期的にステロイド吸入がながく舌をみると乾いた舌で苔が剥離したりした患者さんを
多くみます。
舌裏はほとんど静脈が怒張して盛り上がっており、小血管が大量に浮き出て鬱血した様相の
患者を多くみます。
また横隔膜が硬く緊張していることが多い、隔膜の動きが悪くなっています。
漢方的にはわかりやすくいいますと、お鍋の水分不足で煮物が煮詰まった感覚です。
便秘を伴う人も多くあります。肺の腑は大腸で胸部の肺が鬱血して隔膜下の腹腔の上下の
動きが悪いので腸の連動も悪くなっているとも考えられます。
漢方では胸中を潤して肺中や横隔膜周囲の微小循環の還流をよくして肺の呼吸に連動する
横隔膜上の上下の気血のめぐりをよくする事を意識して対応していきます。
脈は滑らかで ノッキングしたような渋る脈が消えてくると動きもラクになります。
去痰薬で乾きすぎて粘膜が過敏になられている場合、漢方では潤して粘膜に余裕をもたせます。
臼に付いた餅を取るのに潤してとるのです。
- アレルギーに悩んでいる方:子供や成人のアトピー皮膚炎、喘息、鼻炎
- 女性特有の症状;更年期障害、生理痛、生理不順、子宮筋腫、不妊、冷え性など
- 慢性肝炎・慢性胃炎・リュウマチ・膠原病などの難病
- 胃腸をこわしやすく下痢しやすい方
- 高血圧、低血圧からくる頭痛・目眩・肩こりをよく覚える方
- 不眠・不安感・動悸などに悩まされている方
- 体力がなく、疲れやすい方、精力減退を覚える方
- 糖尿や前立腺肥大などで尿量異常のある方
- 神経痛・関節痛・肩こり
- その他、慢性疾患や難治性疾患