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(写真は、静岡駿府の桜と牡丹の花 2018年3月撮影)


この内容は、平成29年度・無門塾(第22回3月)北里大学薬学部(港区白金)【平成30年3月11日、13時30分〜14時00分】で、発表した内容です。
 
 
黄芩

 
はじめに
 
「急所を押さえる」という言葉がある。漢方治療に置いては、病の急所と生薬の働きの急所であろうか。病の急所を押さえるとは、「証をいかに正しく捉えるか」であり、言い換えると多くの症候の中から一番となる原因症状を探せるかであり、また一つの症状がどの病位で起こっているか、探し当てる事である。
 次に、生薬の働きの急所を押さえるとは、一つの生薬の数ある働きの中から一番根本的な働きを見つけ出すことと、その中心症状から波及する別な症状を二味の生薬で的確に捉えるかである。(具体的には、黄芩の薬能を参考)
 「二味の生薬で」という事をもう少し詳しく話すと、一つの生薬の中には色々な成分が混在していて、二味の薬徴を組む相手の生薬によって、一つの生薬中の違う成分を引き出し、働きを変えているのである。
例えば人参であれば、血圧を下げる成分と血圧を上げる成分があり、また気持ちを落ち着ける成分と興奮する成分を併せ持っている。一つの薬用植物の中に相反する二つの働きを持つ成分がある。「ジンセノシドRb群」が中枢神経を抑制させ、「ジンセノシドRg群」が中枢神経興奮させる。漢方医学はバランスの医学とも言われ、人を健康に導くために、高いものは下げ、低いものは丁度よく上げる、所謂「恒常性」を働かせるのだが、そのときに、自動的に相反する成分を使い分けている。それを決定付けるのが「置かれた立場」で、例えば人参は、乾姜とペアを組むと昇圧や神経興奮に働き、石膏とペアを組むと降圧や神経抑制に働く。
 
 
選品
 
外部茶褐色、内部黄金色。質重く苦いもの。二年以上で内部にアンコが出来るぐらいのものが良い。
 
 
薬能
 
薬徴提要 ; 心下の血熱を瀉す。
 
血熱とは、血液循環が悪くなり血に熱を帯びる状態で、血液が多く集まる心下(肝臓あたり)が熱を帯び安い。よって黄芩の働く場所は中焦の心下であり、働きは血熱を瀉す事と考える。
1、黄連(清熱剤)と組み、上焦から中焦に働き、心下痞、痞鞕を解す。
2、地黄(滋潤剤・血剤)と組み、下焦に働き、四肢の煩熱を取る。
3、柴胡(清熱剤)と組み、脇に働き、胸脇苦満、煩を除く。
4、芍薬(血剤)と組み、腹に働き下痢を治す。
5、大棗(滋潤剤・血剤)と組み、胃に働き嘔吐を治す。
 
古典の記載
 
心下の痞を主治する也。旁ら胸脇満、嘔吐、下利を治す。(薬徴)
味苦辛、諸熱、黄疸、洩痢を主り、小腸を利し、擁気(気がふさがっていること。つま   
り精神や神経が抑圧されている状態。)を破る。(古方薬徴)
味苦平、火を瀉し、湿を除き、黄を去り、熱利をとめる。(薬性提要)
 
 
臨床のコツ
 
黄芩は、血剤と結びつく。
代表的な二味の薬徴は、芍薬、大棗、地黄の血剤が含まれる。また、黄連との組み合わせの黄連解毒湯は鼻血につかわれ、地黄との大黄しゃ虫丸は乾血と言い陳旧お血に働く。また、柴胡との小柴胡湯は経水適断、経水不利と血病との関係がある。
 以前から妊娠養生薬として使用する当帰散になぜ黄芩が含まれるかが大きな謎であったが、黄芩の血剤と結びつく特性からその理解ができる。また、当帰散の黄芩は芍薬と組み腹中満を除き、黄芩・朮は湿熱を除き貧血を治す(黄土湯)。
 また、黄芩が含まれる薬方は、駆お血剤との兼用は相性が良いのではないか、と考える。

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