3年前に右足の親指の関節に激痛を感じ、病院で調べたところ痛風と判明。尿酸値を調べると8.7mg/dlですぐに薬(ザイロリック)を処方された。薬を飲んでしばらくすると尿酸値は6.7mg/dlまで下がったが、薬を止めるとまた尿酸値が高くなるため、漢方薬で体質改善をとご来店された。
体格はがっちりしていて顔は赤い。血圧は最高が150前後で最低が100くらいとやや高い。お酒は毎晩ビール500mlを1~2本。仕事のストレスも多くいらいらしやすい。大便は日に1~3回。小水は近く、夜は2~3回小水に起きる。
漢方薬の大柴胡湯(だいさいことう)を処方。飲み始めて1ヵ月後、顔の赤みはとれ、血圧も最高が140で最低が88と安定してきた。その後、痛風発作も出ることなく約半年間飲み続け、血液検査を行ったところ、尿酸値は6.0mg/dlと安定していた。
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更新日: 2011/04/09 |
3年前より頭部に湿疹ができ始めた。湿疹はジュクジュクしており黄色い汁が出ることもある。また、耳たぶにも湿疹はおよび、ここからも黄色い液が出る。病院で、ステロイド剤をもらい、つけると一時的におさまるが、患部がかさぶたのようにカピカピになり、その下からまた液が出る。頭皮はふけのように粉が落ちるようになっていった。だんだんひどくなってきたので、漢方で体の中から体質を改善してみようと御来店された。
体質的には、ひどい汗っかきで、ラーメンなどを食べると顔から汗が吹き出る。また、寝汗も良く出る。胃腸はあまり丈夫ではなく、食べ過ぎると胃がもたれる。好きな食べ物は、ラーメンやスナック菓子、ジュースなどをよく好む。 漢方薬の桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)を処方。また、患部に紫雲膏(しうんこう)軟膏をつけてもらう。飲みはじめて1ヶ月後、頭皮や耳から、黄色い液がたくさんでてきたが、それから次第に軽減。3ヶ月が経つと、黄色い液はほとんどでなくなった。その後も、湿疹は次第に減り、約1年で元の状態のきれいな肌に戻った。 患者さんは、脂っこいものや塩っ辛いものを好み、体に毒(黄色い液)がたまり、頭部や耳から出ていたと考えられる。ステロイドは炎症を抑えるだけで毒は取り除けない。漢方薬で、体内の毒が除かれた結果、湿疹は出なくなったと思われる。 |
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更新日: 2011/04/07 |
10代後半の頃から便秘に悩まされ、市販の薬で何とか出している状態であった。ところが1年前より市販の便秘薬も効かなくなり、漢方の下剤(センナなど)を飲むようになったが、腹痛と下痢が激しく、しっかり体質改善をしてみようとご来局された。
顔色は悪く、色白で、貧血っぽい感じがある。また、お腹の張りと冷え性、むくみがひどく、生理痛にも悩んでいるという。好きな食べ物は、甘い物全般で、夏場はアイスクリームも良く食べる。運動は犬の散歩ぐらいであまり好まない。 漢方薬の当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を処方。また、他の下剤はいっさい止めてもらった。(下剤は、お腹を冷やし、お腹の張り、生理痛を悪化させるため)1ヶ月飲んだ後、今まで全然出なかった排便が、2~3日に1回は出るようになった。そして腹痛や下痢もなく、普通の便が出るようになった。また、しばらく飲んでいくうちに、むくみや冷え性も改善され、生理痛もなくなった。現在も服用していて大変調子が良い。 |
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更新日: 2011/04/01 |
20代の頃より、花粉症になり、春先(2月~5月頃)になると、鼻水、くしゃみ、目のかゆみがひどい。また、ひどくなると頭がボーッとするように重くなることがある。いつもは、市販の点鼻液を使っているが、年々症状がひどくなるため、漢方薬で体質改善をやってみようとドラッグストアーで小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方を買って飲んだが効果はあまりなかったため、漢方薬局を訪れて来られた。
既往歴は、小児喘息があり、現在は治っている。また、甘い物や炭酸ジュース類、アルコールを良く好む。軽い冷え性や肩こりらはあるが、その他に特に大きな病気はない。生理も順調。ただ、若干胃が弱く、食べ過ぎると胃がもたれる。 漢方薬の香蘇散(こうそさん)をせんじ薬で処方。飲みはじめて2~3日が経った頃から、鼻水、頭重、目のかゆみが軽くなり、毎日服用していると花粉症が軽くすむ。それ以来、花粉が飛び始める少し前から終わるまでは香蘇散を毎年服用されている。 |
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更新日: 2011/03/29 |
以前から生理不順があり、カンジタ膣炎を繰り返す。いつも病院で塗り薬をもらってつけると良くなるが、またすぐに再発する。また、生理痛もひどく、不正出血も続くことがる。体質的には、色白、冷え性で、疲れやすく、神経質で、夜眠れないこともよくある。胃腸も弱く、下痢と便秘を繰り返す。甘い物は好きで、チョコレートやケーキなどは良く食べる。
漢方薬は、まずはじめに当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)を処方した。当帰建中湯は、胃腸を丈夫にする働きがある。飲み始めると、お腹の辺りが温まるような感じがあり、便秘や下痢が改善された。約半年続けたが、生理不順やカンジタ膣炎はあまり改善が見られない。そこで、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)に変えた。すると、お小水が良く出るようになり、生理が順調に来るようになった。そしてカンジタも、出なくなった。それから約3年間漢方薬を続け、その後妊娠された。 |
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更新日: 2011/03/26 |