• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

NONALNUM-MS0y44CM5a625bq35YWs56eY5Lyd44Gu5ryi5pa56Jas44O75YWr5LmL5a2X44CN-E


さて、今回のお話は、「戦国武将から学ぶ健康法」です。
 温故知新、混沌とした時代だからこそ昔に学ぶことが大切ではないかと思います。何もない時代だからこそ人は頭を使いとてつもないことを考えて来ました。漢方医学もそうです。今から約2000年前、人類は気候変動による病気の蔓延から人を救う為に、植物から薬を作る自然療法を見つけ出しました。それが今私たちが飲んでいる漢方薬なのです。
 そして日本の戦国時代。多くの武将は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていました。真剣に生き残りを考え、戦いがない平和な世の中を夢見て大きな国を作り上げるために戦っていました。今回は、数回に分けて戦国の武将6人と1人の漢方医に注目して話をして進めていきます。
それでは、物語の始まりです。お楽しみに。





ある一人の漢方医・・・望月東庵(麒麟がくる)

 戦国時代の代表的な武将と言えば、武田信玄、上杉謙信、毛利元就、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗でしょうか。その多くの武将の健康を陰で支えた漢方医をご存知でしょうか。NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」に出てくる「すごろくの東庵先生」がその方です。もちろんドラマでは空想の人物ですが、この時代の漢方医「曲直瀬道三」と一致します。道三は、信長、秀吉、元就はもちろん、細川晴元、三好長慶、松永久秀、足利義輝そして正親町天皇の脈をとったとも言われます。また徳川家康公の薬作りにも道三の教示があったそうです。
 曲直瀬道三の師匠、田代三喜(導道練師)は、当時の中国「明」に渡って金元医学(李朱医学)を学んできました。金元医学とは元号の金と元の時代の医学をさし、戦国医学とも言われます。三喜は時代に最も必要な医学を学んで来たのです。高麗人参を滋養強壮剤として有効に使ったのも三喜が始まりです。道三は師匠から名前二文字を頂きました。とても師匠を尊敬していたのでしょう。私も漢方と人生の師匠「田畑隆一郎先生」を尊敬しています。人間味のある素晴らしい方です。
 道三の健康法はあまり知られていないのですが、88歳まで生きたことが何よりも健康の証です。道三の心が素晴らしかった。当時は上流階級のため医療を多くの武士や農民に施したと言われます。そして驚くことに、医療の平等主義を貫き通し、将軍を診る時も一庶民を診る時も診療行為は同じでした。また、治療を薬だけに頼らない全人的医療を実践していました。生活習慣やメンタルケアをも指導していたとも言われます。この時代にとっては驚くことです。あくまでも自分は不完全な凡人と謙遜し、決して威張る事は無かったと聞きます。まさに本物のプロフェッショナルでは無いでしょか。後に曲直瀬道三の子孫は繁栄していきます。自然に逆らわない生き方そのものが健康法であったのでしょう。
(参考文献:戦国武将の養生訓 山崎光夫著)





次回は、明智光秀と織田信長の健康法へつづく・・・。

東邦大学客員講師 薬剤師 鈴木寛彦

IMG_7944



体温が高いだけでは妊娠しない!!

日本の植物の多くは、春に種まきをします。植物の種をとってすぐ、秋に種まきをする場合は種を冷蔵庫に数日間入れて「冬越し」をさせます。なぜかというと植物の種はいったん低い温度の冬を経験しないと、きちんと発芽せず腐ってしまうからです。
人間も同じで、排卵する前にきちんと体温が下がることが大事! 基礎体温は高温期があり、温期があり、排卵日に体温がいったん下がって、また高温期に……というリズムで変化します。しかし不妊でご相談にいらっしゃるかたは、こうした基礎体温のメリハリがないことが多いのです。特に体外受精をなさっているかたは、おそらく薬の影響だと思うのですが、高温期だけということも少なくありません。また、仕事などさまざまなストレスがあると交感神経が優位になります。交感神経が優位だと毛穴は閉じ、血管も閉じぎみになるので体内に熱がこもり、体温が上がりっぱなしになります。
逆に副交感神経が優位になると、毛穴も血管も開いて熱が体外に出て、体温が下がります。基礎体温にメリハリをつけるためにも、この交感神経と副交感神経のスイッチの切りかえがじょうずに行えることが大事です。
体温にメリハリがないかたには、乾布摩擦がおすすめです。乾布摩擦は交感神経・副交感神経の切りかえをスムーズにするよい刺激になります。また、冷暖房に頼りすぎず、自分の体が持っている力で体温調節できるようにするのもよいでしょう。

食事、運動、オンオフ、生活全般にメリハリを
現代人の多くは「正午になったから、そろそろ昼食だ」というように、時間を目安に食事を摂っているのではないでしょうか。仕事の都合などである程度はしかたないかもしれませんが、できれば食事は本当におなかがすいたときにとってほしいと思います。本当に空腹であればおいしく食べられますし、ホルモンや生命力をアップさせる物質などもよいタイミングで分泌されます。
そしていつもお話しすることですが、運動も大事。動くときはしっかり動いて、休むときはきちんと体を休めてリラックスしてください。
体によいとされていることでも、あまり無理をしすぎる、極端に走りすぎるのは心身を緊張させるので、よくありません。不妊治療をがんばりながら趣味を楽しむ、平日は仕事で忙しいなら休日は好きなことにチャレンジしてみる、など日常でも交換神経と副交感神経がうまく切りかえられるような、メリハリのある生活を楽しめるといいですね。
人間は陰と陽、虚と実の間を常に揺れ動いているもの、と漢方では考えます。どちらかに留まる・傾くではなく、陰に近いときもあれば、陽に近いときもある、とメリハリのある生活を送ることが大事なのです。



「メリハリが赤ちゃんをつくる」
妊娠しました! 処方の実例
漢方で体質改善、心身を休めたこともよい結果に
今回ご紹介するのは如才の女性。月経周期は早まったり遅くなったりと乱れがち、基礎体温は低め、ひどい冷え性で冬はしもやけができます。とにかく仕事が忙しくて、プレッシャーが多いよう。お話を伺うと「わけもなくカーッとのぼせる」「夜中に歯ぎしりをしている」「頭にたくさんの汗をかく」「耳がふさがった感じがする」「ニキビができる」など自律神経の乱れをあらわす症状が見られました。そこで自律神経を調節するため、柴胡の入った漢方薬を服用していただきました。すると、のぼせやひどい汗が少なくなり、体調はずいぶん楽になってきたそうです。
冬の間は冷えがひどいので、体をあたためる漢方薬を処方したところ、7カ月で基礎体温は改善。しかし妊娠には結びつきませんでした。仕事もとても大変なようで悩んでいらっしゃいました。ところが翌月、「自然妊娠された」というお電話! 結局退職されて、その後すぐ妊娠したのです。
このかたの自律神経は悪いほうへ傾いていたのかもしれませんが、同様に激務のかたが退職して妊娠することはとても多いものです。仕事が大変であれば、それと同じくらい心を休めないといけません。ほっと安心したときに、女性の体は「赤ちゃんを産んでもだいじょうぶなんだ」と理解して、その準備を始めるからです。

s-DSC_7938


受精卵を育てる力をさまたげている要因は?・・・漢方で体質改善を

赤ちゃんを授かっても、残念ながら流産を繰り返してしまう不育症。流産や不育症で相談にいらっしゃるかたは、
①血行が悪くて卵に栄養が届かず、きちんと育たないタイプ
②体内に悪い血のかたまりなどがたまっていて、悪いものに栄養分がとられてしまい、卵が育
たないタイプ
の大きく2つに分かれます。

①のタイプは冷え性で顔色が悪く、体はどちらかというとヤセ型、運動不足。②のタイプはどちらかというと太っていてむくみやすい、顔がのぼせやすいという傾向があります。
いずれのタイプも、妊娠はできるけれど、実はまだ体が赤ちゃんをはぐくむ準備ができていないという状態。女性が排卵していて精子が元気であれば、運よく受精・着床まではするもの
の、そこから受精卵を育てていく力がないのです。こういうかたたちには、漢方薬を使っての体質改善が有効です。

①のタイプのかたには、冷えをとり、血行をよくする処方、
③のタイプのかたには、体の中にたまった悪いものを体外に出す少し強めの薬を処方します。

また、私たちが見た限りでは、不妊症と同じように、不育症に悩むかたたちには基礎体力が弱っているかたが多いようです。特に足腰が弱いかたは流産しやすいという印象があります。 赤ちゃんは臨月には3Kg近い体重になりますし、羊水などを入れたら4~5g以上の重さになりますね。それをしっかりと支えるには、腹筋、背筋、腰、足など下半身を総動員しなければなりません。最近の若い女性の中には腹筋が1回もできない人も珍しくないとか……。そんなに体力がなくては、1カ月間赤ちゃんをおなかの中で育てるのはやはりむずかしいのでは……と思ってしまうのです。
ですから、私たちの薬局では不妊症や不育症のご相談にいらしたかたに、漢方薬を処方するだけでなく、基礎的な体力をつけるため「ぜひ、なわ跳びをしてください」と指導しています。治
療は赤ちゃんができれば終わりではありません。めでたく妊娠したら、健康な妊娠生活を送り、母子ともに無事に出産を迎え、その後は母乳でしっかり子育てをする。そこまでいって初めて治療が完結すると私たちは考えて、お話させていただいています。
せっかくがんばって不妊治療をして赤ちゃんができたのに流産してしまうのはとても残念ですし、精神的なダメージも大きいでしょう。赤ちゃんが授かったら、その大事な命をおなかの中
でしっかり育てられるよう、そして元気な赤ちゃんを産み育てられるだけの体力を妊娠前からの今からつけておくことが大事です。
また、仕事は心身ともに大きなストレスがかかります。不育症のかたには、次回、妊娠なさったら、できるだけ仕事をセーブすることをすすめています。



あたためる処方と甘いものを断ちプラス運動で、無事出産
今回ご紹介するのは8才、身長160㎝、
体重や営のスラリとした女性です。妊娠しやすいタイプではあるのですが、残念ながら過去に4回もの流産を経験なさっています。そのうちの1回は妊娠5カ月目に入ってからの死産という悲しい結果でした。体格は、パッと見た感じではそんなにやせている印象はありません。が、顔色は青白く、目の下にはっきりとくまが出ていてとても疲れているように見えます。体質は冷え性で腰やおなかのあたりがいつも冷たい感じ。冬は電気毛布を使用することもあるそうです。また、甘いものが大好きでクッキーやケーキを食べない日はないとか。
このかたの場合、妊娠しても出産まで妊娠状態を維持するだけの体力がなく、また冷えも強いので、本来あたたかく赤ちゃんにとって居心地のいいはずの子宮環境がととのっていないのではないかと考えました。

そこでまず下腹部をあたため、下半身の出血を改善するヨモギや当帰の入った漢方薬を
妊娠前から服用していただきました。同時に冷えの原因にもなる甘いものをいっさい控える、毎日適度な運動をする、腹巻をする、を実行していただき、4カ月後に妊娠。出産まで同じ処方を継続していただき、無事に3000gの女の子を出産されました。

IMG_7932



中国の医学を知る上で、どうしても外せない書物が存在します。

それは三大古典と呼ばれている
・「黄帝内径」
・「傷寒論」

または「金匱要略方論」
・「神農本草経」

の三書です。

これらは中国や日本などで漢方医学の聖典として非常に重要な位置を占めており、今日の中国医学、漢方医学の骨幹となる医書といっても過言ではありません。

今回は、その内容について簡単に触れていきます。
●「黄帝内径」
約2000年前、中国における戦国時代に書かれたとされる中国最古の医学書です。著者は不明となっていますが、混乱の世に出されたこの書物には、本質を見極めて「人」を治すという考え方が記されています。

構成は素問編と霊枢編から成り立っており、身体の仕組みや診断、治療法、そして予防に至るまで広く解説されていて、歴代の経験や努力が結集している一冊なのです。

●「傷寒論」「金匱要略方論」

どちらも後漢時代、黄帝内径が基礎となり張仲景が記したとされていますが、真偽のほどは定かではありません。
これらは高度な医術を伝えているだけではなく実用的であるため、今日でも重宝されています。
どちらも黄帝内径よりもさらに踏み込み、各疾患の症状や原因など詳細に書かれていることが特徴です。

傷寒論では、疾病は常に変化するものであり、各々の時点で診断を下すことの重要性を記しています。
また、治療方法や薬物の使い方などの治療体系がまとめられています。

一方、金匱要略方論は傷寒論よりも後に書かれたとされており、慢性疾患が中心となった医学書になります。

●「神農本草経」

上述した書物が医術について書かれているのに対し、こちらは薬学に特化したものになります。中国最後の薬学書ですが、その著された時代も人物も不明とされています。
神農本草経は365種類もの植物や鉱物など、薬となる有効成分について体系的に書かれていることが特徴であり、現代に通じる重要な生薬についても詳細に記されている貴重な書物です。

NONALNUM-4pGh6IOD6IW46Jma5byx5Z6L-E



15日前くらいから右耳がボーとふさがれた感じがして、2~3日してから治ったものの、また ボーとなり、メニエール病の薬とステロイドを服用した。
聴力が少し戻ったものの、2日前からフラっとするメマイが始まった。
水分をとっている割には、トイレに行っていなかったとのこと。
4年前にも同じようなことがあり、その時と同じオリジナル漢方煎じ薬をお出ししました。
その後、お電話でご様子をうかがったところ、ハレが3日くらいでおさまって、軽くすんで調子がよくなったと喜んでおられた。


Copyright© Pharmacy Mutsugoro. All Rights Reserved.