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「気」や「血」と同じく身体をめぐる「水(すい)」は、無色の液体を指します。リンパ液など、血液を除いた体液のことを表していると捉えて良いでしょう。

正常に循環している場合には問題ないのですが、一度、その流れが滞ってしまうと様々な症状を引き起こしてしまいます。
このような、水にかかわる不調は水毒(すいどく)と呼ばれ、水分の取りすぎや冷えによって代謝が落ち、水とともに老廃物を溜め込んでしまうことが主な原因だとされています。


●水毒によって引き起こされる症状とは?
通常の食事や水分を摂取しているにも関わらず、次のような症状が出る場合は水毒が原因となっているかもしれません。

・尿量が少ない
・頭痛
・めまい
・むくみ
・アトピー

また、空腹時にお腹辺りを軽くたたくとチャプチャプという水の音が聞こえる場合も要注意です。


●水毒になったときにすべきこととは?
日常生活の中で気をつける点は、水分を取りすぎないようにしたり、身体を冷やしすぎないことです。代謝を良くして、余分な水分の排出を促しましょう。

また、新陳代謝を上げるための軽い運動や入浴、あたたかい食事や飲み物などもオススメです。食材に根菜やにんにく、生姜などの薬味を加えても良いでしょう。


●水毒に効果を発揮する漢方薬とは?
食生活やライフスタイルの改善では良くならない場合や、症状が重く辛いときは漢方薬が味方になってくれます。

利尿薬として知られる五苓散(ごれいさん)は水毒に対する代表的な漢方薬で、水分の代謝を改善してくれます。尿量が少ないなどの症状に加え、喉の渇きがある場合などによく用いられます。
また、五苓散に胆汁の分泌を促す作用のある茵蔯蒿(いんちんこう)を加味した茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)も水毒症に使われる漢方薬です。尿量が少ないなどの症状に加え、肝炎や肝機能障害に対しても用いられます。

しかし、下痢など消化機能が低下した水毒に対しては対症療法にしかなりませんので、併せて、原因に沿った漢方薬も必要となります。

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漢方とは痛みや怪我など局所的な体の不調だけではなく、身体全体の状態を鑑みて治療法を決めていく医学です。

このとき特徴的なのは、病人を治すことだけを目的として治療を行うことです。病ではなく、人を診る漢方では当たり前の考え方なのですが、病のほうに気を取られて本来の目的を見失ってしまうことは、残念ながら医療が進んだ現在においても見受けられます。

個人を診る漢方においては、同じ病気でも症状や体質が違えば処方も異なり、違う病でも同じ処方になるということがよくあります。また、漢方薬を服用すると主たる疾病だけではなく、他の不調な箇所もよくなったという話もよくあることなのです。

漢方で最も基本となるのが、「証(しょう)」です。
聞きなれない言葉かもしれませんが、証とは個々の体質や状態など見極める「ものさし」の意味合いをもちます。この「証」をしっかりと見定めることが、漢方における治療の鍵を握っていくのです。

特によく使われる証が「実証」と「虚証」です。
これらは体質や外見を分類するものになります。

<虚証>
・体力がなく虚弱
・水太り、または痩せ型
・肌に潤いがない
・冷え性
・下痢になりやすい

<実証>
・体力がありがっしりとしている
・血行がよく筋肉質
・便秘気味
・食欲旺盛

一般的に、虚証は虚弱体質や病に対する抵抗力が弱く、実証は頑強で抵抗力がある状態とされ、ふたつは相反する位置にあると考えてよいでしょう。いずれかに偏らずバランスがとれているのを「中間証」といい、これが最も病気になりやすい状態とされています。

虚実を判断する際には、個人の症状と体質が一致しない場合もあります。そこを判断するのには、経験に裏打ちされた眼が必要となのです。


もうひとつ、漢方で押さえておきたい「証」があります。
「陰証」と「陽証」です。

陰証とは消極的で新陳代謝が悪く、体温が低下して寒冷の状態を指します。
対して、陽証とは活動的で新陳代謝が盛ん、活発な状態です。
こちらも虚証と実証のように、どちらかに偏らないよう保つことで健康の維持に役立ちます。

最後に、身体の不調を司る「気(き)、血(けつ)、水(すい)」を紹介します。漢方ではこの3つが滞りなく循環することで各組織が正常に働き、病気になりにくく天寿を全うできるとされています。

これら3つは、次のような意味を持っています。

●気
本来持っている、生きようとする生命エネルギーを指します。
食物などから取り込まれて、消化されたエネルギーが蓄えられたものと考えてもいいでしょう。
“気力”や“元気”の“気”などが、これに由来しています。

この気の巡りが悪化すると、心身のバランスがとれずに不調に至ります。

●血
血液や、それによってもたらされる栄養のことを指します。
生命を支える力であり、血が多いと闘争的、少ないと肌のツヤが失われてしまいます。

●水
体液や尿など、血液以外の無色の液体のことを指します。
代謝や免疫などに関与し、老廃物を排出する役割も果たしています。

漢方では、気・血・水が上手く体内を巡ることで、健康が維持されていると考えられています。

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こんにちは。
知っているようで知らない漢方の歴史やその性質、現代医学での立ち位置など様々なお役立ち情報をお伝えしていきます。
訪れたみなさんには、肩肘張らずに見ていってもらえれば嬉しい限りです。

さて、漢方と聞くと中国を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
「漢」という字がその考えの一助を担っているのかもしれません。

しかし、漢方とは古代中国で培われた医術が5世紀頃に日本へと伝わって、日本独自に発展したものなのです。対して、中国の国内で発展していった医術は中国医学や中医学と呼ばれ、漢方とは区別されています。

日本独自の道を歩んでいた漢方ですが、江戸時代に入ると西洋から別の医術が伝来してきます。後に現代医学の主流となるその医術は、中国や日本でのそれと区別するために蘭方と呼ばれました。鎖国中だったので主に、交流のあったオランダから流入してきたことが所以となっています。

この蘭方と呼ばれる西洋医学は、疾患の原因をデータによって特定し、標的に対して素早い効果をあげることができたため、当時の人々にとっては衝撃的であり、急速な発展を遂げるようになります。その一方で、漢方は影を潜めることになりますが、決して途絶えたわけではなく脇道を細々と走り続けていきました。


私たちの身体に生じる不具合は実に様々であり、ひとえに原因が特定されているものばかりではありません。

結核などある特定の細菌やウイルスが原因となって生じた疾患や、骨折などの外傷であれば明確に原因を取り除くことができますが、“なんとなく調子が悪い”“調べてみたけれども原因がわからない”といった不調も多く存在しています。
そういった明確な解決法が見いだせない場合に、力を発揮するのが漢方です。

漢方は一時期下火になりましたが、本来の特性や効果が再評価され、現在では医学教育のカリキュラムに組み込まれています。また、西洋においても漢方の研究が始まるなど、非常に多くの関心が寄せられているのです。

漢方の最大の特徴は、「病人」の「人」の部分を診ることに尽きます。

西洋医学ではお腹が痛ければ、お腹を診て診断するように局所的、または部分的に診て判断し、治療を行っていきます。つまり、「病」のほうを診ていくわけです。

一方、漢方では痛みや不調を感じる箇所だけではなく、個人の体質や全身状態まで診た上で治療法を決定し、漢方薬を処方します。このため、同じ症状でも異なる漢方が、違う症状でも同じ漢方が処方されることがあるのです。

まさに「木を見て森を見ず」とはこのことであり、漢方をよく表している言葉のような気がします。

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(写真はカギカズラ(釣藤鈎) 東邦大学薬学部薬草園から)
ふくらはぎからお尻にかけてムズムズするように痒くなる。長く座っていたり、お昼からひどくなる。
朝からお昼にかけては治っている。運動が得意な方で、スポーツ心臓とのことである。普段は疲れやすく寝つきも悪い。頭が重くなり、肩こりもひどい。便秘気味。
自家製漢方煎じ薬を服用後薬一ヶ月、足のムズムズが起きても我慢ができるようになってきた。
この5日は症状が全くでなくなって、本人も喜んでいられる。また、寝つき、疲れも良くなった。
漢方薬は、病名から出すのではなく、「証(しょう)」といって、身体の体質と漢方薬の相性がよいものを使うと良く改善される。この方の場合も、心臓の働きも考えて、証に従って出したことが比較的短い間で変化できた要因だと考える。
ただ、これから温度差や体調不良で戻る可能性もあるので、もう少し服用を続けて頂いている

出るものと、入るもの 

 漢方の師匠、田畑隆一郎博士が作りました「温成治病十五訓」というものがあります。
病気を治すものが弁えなければならない教えを書いた十五の教訓です。その五つ目に次の事が書かれています。
「汗、大小便、渇、女性の生理など、出るものと、入るものを、よく把むべきこと」
病気を治すために大切なものは、お客様の体質と漢方薬の相性をいかに合わせられるかです。そのため、`出るもの`の汗、大小便、生理と`入るもの`の渇(水分)をしっかり確認しないと治るものも治りません。例えば風邪の始まりに使う葛根湯という漢方薬がありますが、汗が出ているときに使いますと汗が止まらなくなり脱水症状になってしまいます。風邪の引きはじめに便が出にくいと言って、下す漢方薬を使いますと下痢が止まらなくなる場合があります。このような時は桂枝湯と言う漢方薬を使います。桂枝湯は、妊娠中の風邪にもよく使われます。又、生理前に風邪のような症状をうったえる方がいますが、これは生理が来ない為に体内に熱がこもり起こることで、汗を出して治していく葛根湯では効きません。小柴胡湯という漢方薬を使って内の熱(血熱)を冷ますと生理(出るもの)がきて、熱が下がります。

出るものが出なくなった時

 私事ですが、お正月に餅を食べ過ぎて便秘になる事がよくあります。お餅だけではなくお節料理や美味しい物の食べ過ぎで`入るもの`が多くなります。又、気温も下がりますので新陳代謝が下がり、`出るものが`少なくなります。いつも体重増加に悩まされてしまいます。出るものが出なくなると体に老廃物が溜まり、大便の溜まり過ぎ(便秘)は大腸ガン、糖分でしたらアレルギー性鼻炎や糖尿病、油は脂肪肝と病気の原因に繋がります。アルツハイマーの原因も脳の老廃物(アミロイドベータ)が溜まりすぎると起こります。
 `出るもの`とは、体内から外に出るもので、汗、大小便、生理を言いますが、加えて`涙`があります。ドライアイもそうですが、感情の事を言います。特に現代のように熟成化社会では複雑な世の中となり、あまり感情を外に出しにくくなっています。涙が出ない世の中は感動も少なく、冷たく静かな人が増えます。ただ人間はそれほど強い存在ではありませんから、突然大きな事件を起こしてしまう方が増えています。自律神経の病気だけでなく、不妊症や婦人科の病気も涙を流せない事が原因となっている場合も多いと考えます。

現代人を悩ます「アレルギー」

 私が住んでいる静岡では年が開けると花粉症が始まります。最近頓にくしゃみや目の痒みをうったえる方が増えています。田舎育ちの私でさえこの数年くしゃみが増えています。アレルギーはなぜ起こるのでしょう。そもそもアレルギーとは過剰反応です。体中に溜まった悪い物を外に出そうとする自己防衛反応だと考えています。かゆみを起こして、くしゃみをさせたり、目をかかせたりすると粘膜が破れて体液が出てきます。その体液から毒素が出て行くのです。又逆に甘いものを取り過ぎると体の中に毒素が溜まりやすくなります。

部屋をキレイにする事はまず捨てることから

 少し脱線しますが、ある本に部屋が片付けられない人は、物を捨てられない方が多いと書いてありました。なるほど、と納得しました。私の師匠の家の中はとてもキレイですが、確かに物がありません。またアップルのスティーブジョブズさんの部屋は、真っ白な壁の中に白いテーブルが一つあるだけと聞いています。お二人に共通して言える事はとてもクリエイティブであることです。「必要最低限のものを買い、要らないものや使わないものを捨てる」この事は頭がスッキリして、健康にも繋がるかもしれません。まるで仙人の境地ですが、彼の有名な`老子`の思想にもこの事が書かれています。

気持ちを出す、感情を入れ過ぎないこと

 東洋医学の考え方に`気・血・水`という考えがあります。もう皆様はご存知だと思いますが、この中で一番大切な要素が、気の働きです。病は気からと言われるように、健康になるにはしっかりした気持ちを持つ事が必要です。その為には相手に対して気持ちを出していく事が大切です。ただ、感情を入れすぎない事です。一方的で独りよがりの感情は帰って自他共に不快感しか残りません。相手の立場に立って考えて見ると、考え方にバランスが出てくると思います。これが健康の秘訣と考えます。

入れる栄養剤、出す漢方薬
 
現代人は食事だけで飽き足らずより栄養素を求めて栄養剤に走ります。一時的は栄養が取れて元気になるのですが、長く続けていると効かなくなったり、余計に疲れる場合があります。それは、腸から栄養を吸収する力が怠けてしまうからなのです。過保護にする事は帰ってその子を駄目にしてしまうのと同じです。それに代わり厳しい親の役割が漢方薬なのです。まずくて飲むのが辛いですが、毒素や過剰な栄養を外に出して正常化して行きます。漢方薬をビタミン剤と勘違いしている方がいますが、考え方はその逆でデトックスしていくのです。

漢方薬はデトックス

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