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(店先に色鮮やかなボタンの花が咲きました)


付随症状: 子宮筋腫 子宮腺筋症 左卵巣嚢腫(チョコレート)低体温症(35℃)
体質: 肥満型、不安感、人に気を使う、顔色は色白、足の冷え、手のひらがほてる、のぼせ、疲れやすい、足のむくみ、低血圧、大便1日1回、立ちくらみ、唇の乾燥、胃もたれ、腹痛、手あれ、帯下あり、生理順調、性交出血、運動は特になし
舌診:湿潤やや微白苔、舌深静脈軽度
既往歴: アトピー性皮膚炎
経過
温経湯を30日服用後経血の量が増え、のぼせ、口唇乾燥が改善、足が温まり、帯下と性交出血が減る。同薬方服用後4ヶ月自然妊娠。その後前置胎盤と診断される。頸管が短くなり自宅安静35週で出産(頸管無力症。産後の疲れ、動悸、血圧上昇(最高が160mm/Hg)寝汗がひどく帰耆建中湯に変更。産後9ヶ月が経ち血圧、動悸が安定。
その後生理が4回来て、そろそろ第2子の準備に入る。口唇乾燥、陰部のかゆみ、少腹が冷える。再び温経湯服用。この時期授乳は昼、寝る前、夜中2回。その後4ヶ月、授乳中で自然妊娠。無事第2子ご出産。

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(写真は、柴胡の花)

付随症状: 子宮筋腫 子宮腺筋症 左卵巣嚢腫(チョコレート)低体温症(35℃)
体質: 肥満型、不安感、人に気を使う、顔色は色白、足の冷え、手のひらがほてる、のぼせ、疲れやすい、足のむくみ、低血圧、大便1日1回、立ちくらみ、唇の乾燥、胃もたれ、腹痛、手あれ、帯下あり、生理順調、性交出血、運動は特になし
舌診:湿潤やや微白苔、舌深静脈軽度
既往歴: アトピー性皮膚炎
経過
自家製煎じ薬を30日服用後経血の量が増え、のぼせ、口唇乾燥が改善、足が温まり、帯下と性交出血が減る。同薬方服用後4ヶ月自然妊娠。その後前置胎盤と診断される。頸管が短くなり自宅安静35週で出産(頸管無力症。産後の疲れ、動悸、血圧上昇(最高が160mm/Hg)寝汗がひどく帰耆建中湯に変更。産後9ヶ月が経ち血圧、動悸が安定。
その後生理が4回来て、そろそろ第2子の準備に入る。口唇乾燥、陰部のかゆみ、少腹が冷える。再び自家製煎じ薬を服用。この時期授乳は昼、寝る前、夜中2回。その後4ヶ月、授乳中で自然妊娠。無事第2子ご出産。

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付随症状: 生理不順 多囊胞性卵巣(右) 高プロラクチン血症 
体質: 中肉中背、イライラしやすい、人に気を使う、顔色は色白、手足の冷え、ややのぼせ、疲れやすい、足のむくみ、大便1日1回で下痢しやすい、低血圧、めまい、小児期乗り物酔いあり、唇の乾燥、肩凝り、胸焼け、胃痛、腹痛、お腹の張り、皮膚は乾燥気味、生理不順で生理が遅れやすい、甘いものが大好き、飲酒は、週3回、朝食はパン食、睡眠時間6時間、運動は特になし
舌診:湿潤やや微白苔、舌深静脈やや怒張
既往歴: 膵炎 接触性皮膚炎
家族歴:糖尿病
経過
自家製煎じ温経湯を14日服用で腕、背中、足、お腹に湿疹ができる。冷えと下痢はよい。30日服用湿疹が治まり自然妊娠。無事ご出産。
産後4ヶ月にまぶた、頬、首の湿疹を訴えご来店。甘いものは食べている。授乳中。産後の体力低下も考え帰耆建中湯を30日処方する。湿疹は変わらず、自家製煎じ温経湯に変更。皮膚は改善され、第二子の準備に入る。断乳も少し遅れ、温経湯服用6ヶ月後妊娠。残念なことに5週で流産。腰から首にかけての全身の凝り、むくみ、目の疲れからの頭痛、声のかすれ、生理は35日。自家製当帰芍薬散料に変更。味が合わず飲めない。小便の量が減り、背中が凝り、頭痛がひどい。再び自家製煎じ温経湯に戻す。4ヵ月後自然妊娠。安定期に入る。

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 「グサッ、グサッ、グサッ、スコップを8回突き刺す。後は、力いっぱいスコップの柄を地面に押し付ける。畑の土が30cmほど盛り上がり、その中からは、芍薬の根がまるでたこの足のように姿を現した。5年ぶりの芍薬の根とのご対面である。
芍薬の収穫に立ち会ったのはこれで2回目である。1回目は15年前で、東京麻布、松伯堂医院の中村篤彦先生の畑で掘り上げ、大変苦労した思い出がある。芍薬は約5年間育てて収穫する、少し気が長くなる話だが、収穫の喜びも5年分となる。芍薬は、私たち薬局が一番消費する生薬である。また、私自身、芍薬が入る茶箱の蓋を開けたときの香りが大好きである。」

私たちの薬局は、無農薬・有機肥料で漢方薬を畑から作り始めて20年が経ちます。
どうしてそんな事をするの、とよく聞かれるのですが、理由は二つあります。一つは、漢方薬をゼロから勉強してみたかった、二つ目は、長く体に入るものだから無農薬のほうが良いのに決まっているから、そんな思いでした。薬剤師がやる畑作業などは、プロの方から見れば遊びのように見えるかもしれませんが、真剣に作って来ました。今回から複数回に渡り、芍薬の収穫から加工までの奮闘記をお話させていただきます。それでは、始まりです。

無農薬・有機肥料の畑作りの始まり

「慣れない2トントラックを静岡から千葉の東邦大学まで走らせ、1700Kgの大和芍薬を頂いたのが2003年10月。1袋25kgの芍薬70袋を作業場に入れるのも大変な作業であった。

この芍薬は、12、3年経っているということで、根の太さはなかなかのものである。出刃包丁で何とか2つに切り開くと中は’あんこ’でいっぱいである。あんことは、中心部が腐り黒く鬆になることである。少しでも収量を増やしたいので、このあんこも綺麗にくりぬく。芍薬の表面を軍手で拭きながら、一本一本確認していく。もうすでに母根には来年に向けて鮮やかな赤い芽が出始めている。多いと一株で10本以上はある。赤い芽を3個ずつ残して株を分ける。その後、株分けしたものは畑で畝幅、株間を約1mずつ空けて、植えつけていく。ざっと一袋が終わるのに3時間の仕事だ。また、作業中、よく胸や腹部に激痛が走る。原因は`あり`である。芍薬の根はよくありが巣を作る。噛まれた後は、直径3cmに腫れ上がり、その後何回となくかゆみに襲われる。幼い頃に足長蜂に刺された時の感覚とよく似ている。このような時は、葛根湯を服用するとよい、と師に教えられた。風邪の始まりの時と同じで体表にある毒を、発汗させてくれるのである。そのことをヒントに、夏のアブ対策、秋のスズメバチ対策として、スタッフ一同エキス剤をポケットに入れるようにしている。
芍薬の加工作業が終わるころは大晦日を数えるまでとなっていた。ドロとあんこを除いた芍薬は、半分に減っていた。それでも総量は800Kg、この量の芍薬の粗皮を剥くのにはどうしたらよいのであろうか。師の知恵を拝借して、明石からたこ洗い機を購入した。お風呂の湯船が、横に回転する機械と思っていただきたい。一回で約50Kgの芍薬と、砂利と砂を入れて芍薬がちょうどつかるぐらいの水を引き、30分回転させる。その動きはダイナミックである。30分後、ふたを開けるとまるで洗剤を入れたように泡でいっぱいになる。その中から顔を出した芍薬は、まるで別人のごとく真っ白であった。赤茶けた芍薬の変貌ぶりは、あたかも血に働く能と、真っ白な筋肉を和らげる働きを兼ね備えていることを教えているようである。」


ひ弱な薬剤師が畑作業をすると、一番大変なのは腰を痛めることです。25Kgの芍薬を積んだり移動したり、当に骨が折れる作業です。ただ良いこともあります。もちろん力がつくのは言うまでありませんが、採りたての薬草をお風呂に入れるとポカポカ温まりぐっすり眠れるのです。当に天の恵みとは、この事を言うのでしょう。芍薬は筋肉を和らげて血行をよくしてくれます。腰痛には芍薬甘草湯、腹痛には小建中湯、頭痛には桂枝湯と全て芍薬が入ります。私はこの芍薬の香りを嗅ぐだけで、気持ちまでゆったりします。全身の緊張を緩めてくれる素晴らしい薬草です。

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今回は、漢方における特徴的な考え方のひとつ、心身一如をご紹介します。
これはどのようなことを意味しているのかというと、心と体は全く別のものではなく密接な存在であり、互いに影響を与え合っているという考え方になります。

対して、西洋医学では心と体は別物と捉え、互いを切り離した上で診断、治療を行っています。

この心身一如の考え方が理にかなっていることは、生活のあらゆるシーンで感じることができます。
例えば、わたしたちは日々、多くのストレスにさらされていますよね。
適度なストレスであれば良い効果を生むこともありますが、長期間に渡る過度なストレスは気持ちが沈み込むだけではなく、次第に、胃腸障害をはじめとした様々な病気を呼び寄せてしまうことがあります。
それは、まさに心の不調が体の不調を引き起こしたといえるのです。


また、プラセボ効果からも、心身一如の一端を垣間見ることもできます。
プラセボは偽薬ともいわれますが、中身をみてみると薬本来の有効成分は含まれておらず、代わりにデンプンや生理食塩水など通常であれば、治療効果が期待できないもので構成されています。
しかし、それを効果のあるものだと思って服用することで、実際に症状が改善されるということがあります。これをプラセボ効果と呼びますが、ここには心理的要因が大きく関与していると考えられます。


もともと、漢方では西洋医学のように、細かな検査をして病名を決定し、治療薬を決定するという過程はとらないことを以前お伝えしましたが、心身一如の考え方はまさにこれを表しているといえます。
すなわち、体に不調があればそれを体だけの問題と捉えずに心の変化や気持ちも関連していると考え、包括して治療を行っていくのです。
そのため、心身ともに相乗効果で症状が改善されることとなり、結果的に再発率も低くなるのです。

“病は気から”という言葉もありますが、体の状態が良好なだけではなく、同時に心の状態も良好であることが真に健康であると言えるのではないでしょうか。


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