41歳の女性。お産の後より、痔に悩んでいると言います。市販の薬を付けても治らず、なるべく手術はしたくないと漢方のご相談にみえられました。痔は、ひどいと肛門から出てきて、痛み、出血がひどくあります。出血すると、一時的に引っ込みますが、また繰り返すといいます。
体質は、身長160cm体重59kgで、顔色は赤く、しみ、吹き出物、便秘、足の冷えがあります。
漢方では、痔は、血流の悪化=うっ血と考えて、うっ血を除く薬草を調合します。この方には痛みもあったので甲字湯を調合しました。また、塗り薬の紫雲膏もつけてもらいました。
飲み始めて1ヵ月後、紫雲膏をつけると、痛みと出血はすぐにおさまるといい、痔も少し小さくなってきたといいます。さらに2ヵ月後、痔は半減し、痛みや出血は起こらないといいます。その後、約10ヶ月間服用し、完治しました。
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更新日: 2014/03/13 |
58歳の女性。55歳の時に、両手首の関節が腫れて痛み、リウマチと診断され、ステロイド等の薬を服用し始めたといいます。
漢方では、リウマチを、単に炎症疾患と考え、痛みや炎症を抑えるのではなく、「身体の中に溜まった"毒"がリウマチを起こしている」と考えます。漢方薬は、この体内に溜まった"毒"を排泄させていくことで、リウマチを完治させていきます。今回の女性の場合も、肉食、コーヒー、菓子類(砂糖)を好む傾向があり、これらが"水毒"や"血毒"といった体質を作ってリウマチが発症したと考えました。そこで漢方薬は、水毒を除き身体を温める煎じ薬の桂枝加苓朮ブ湯と、血毒を除く桂枝茯苓丸を調合し、コーヒーを紅茶に、肉を魚に、砂糖を控えてもらうようにしました。漢方薬を服用後、3ヶ月が経った頃より腫れと痛みが引き始め、1年が経った頃にはほぼ完治いたしました。 |
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更新日: 2014/03/06 |
39歳の女性。2年前くらいから、顔に肝斑(しみ)がたくさん出来始めたといいます。ちょうどその頃から仕事のストレスがひどくでてきたようで、夜もぐっすりと眠れなかったり、甘い物を食べすぎたりということが増えたといいます。生理は時々不正出血があり、生理痛もあって、鎮痛剤を毎回飲みます。便秘、肩こり、足の冷えがあります。
漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯と折衝飲を調合しました。前者は、ストレスによる肝臓の疲れを改善し、不眠やイライラを改善し、後者は、瘀血(おけつ)という血液の汚れをとりのぞいていきます。飲み始めて1ヵ月後、大便は毎日出るようになって、よく眠れるようになったといいます。その後も漢方薬を継続され、半年が経った頃より、肝斑(しみ)が薄くなり始め、1年後にはきれいに元の状態に戻りました。 |
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更新日: 2014/02/28 |
9歳の男の子。1年前より、目をパチパチさせたり、顔をしかめたりするようになったといいます。
漢方薬の抑肝散、芍薬甘草湯を調合。飲み始めて1ヵ月後、症状が半減したといいます。その後、半年間服用した頃から症状が出なくなり、現在も服用されていますが、症状は出ていません。 チックは、心と身体がアンバランスな子供の病気ですが、漢方薬は、そのバランスを自然に整えて治癒していきます。 |
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更新日: 2014/02/21 |
8歳の男児。幼稚園の頃よりアレルギー性鼻炎に悩まされており、抗アレルギー剤を服用してきたと言います。ただ、症状を抑えるだけで完治せず、薬をずっと飲ませ続けることにも不安があり、漢方のご相談に見えられました。
症状は、いつも鼻がグジュグジュとして鼻水がしたたり、鼻づまりもあります。冷たいジュース、牛乳、夏はアイスクリームもよく食べるといいます。 まず初めに、冷たいジュース、アイスクリームを極力控えてもらい、牛乳はなるべく温めて飲むようにお伝えし、漢方薬を調合いたしました。服用1ヵ月後、鼻水は半減し、鼻の通りも良くなってきたと言います。その後は、服用と共に症状が徐々に改善され、服用約1年でほぼ完治いたしました。現在は、症状がひどくなった時だけ服用されています。 ![]() 当帰の天日干しです。 ![]() |
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更新日: 2014/02/05 |