去る11/13(日)に、日帰りで石巻に行ってまいりました。
震災から約8ヶ月経ったその日は、
自分が薬剤師ボランティアで5/11から石巻に行ってから、
半年後の日でもありました。
半年経って、どれだけ復興されたのか、
期待と不安で一杯でしたが、
自分が初めて見てから半年後という、
節目の石巻を記憶に残したいという思いが強かったのが、
行こうと思った一番の理由です。
お昼の3時ちょっと前に石巻に着き、
タクシーで5,000円分ほど、石巻を回ってきました。
○石巻薬剤師会
ボランティア活動で石巻にいらした薬剤師さんたちの詰所。
私もここで寝泊りさせて頂きました。
先任の方々が用意して下さった食料品の数々に
とても助けられました。
写真では信号機にランプが。
5月に来た時、この信号機は動いてなかった。
当時の衝撃を思い出しつつ、現在の状況に安堵も。
○潰れて転がる、巨大な缶詰の飾り
この大通りからは海岸が見渡せます。
その程度しか海岸から離れてない所は、
今なお廃墟が広がってます。
この缶詰は5月に来たときと同じ。
缶詰の周りはかなり片付いてますが、
奥に解体すらほぼ手付かずの廃屋が並んでます。
○門脇小
この辺は焦土と化した様で…
元通りになる気配は全く感じられません。
○浸水した食堂
海岸沿いにある建物の多くは浸水しています。
写真は満潮に近い時間帯に、車内で撮ったものですが、
海岸付近の道路はどれも1メートル近く埋め立てして
新たに作ったものです。
海岸に近いエリアでかつて道路・地面だった所は、
満潮時には大半が水没します。
沈下した地盤を埋めるところから、港町の復興が始まる…
一体何時になることでしょうか。
○石巻駅前で復興を願う祭り
海岸に面しているため、津波による甚大な被害を受けた石巻市。
車でたった数分走れば、かつて人が住んでいたことが
全く想像できない(したくない)光景が広がります。
そんな石巻の地に住む方々が、いつまでも落ち込んでばかりは
いられないと、復興を願うお祭りをやっていました。
お客様も沢山いらっしゃり、笑顔も沢山みられました。
JRの計らいか、SLを走らせるイベントも。
その名も「石巻復興号」。
自分がちょうど石巻に着いた時が出発の時間で、
轟く汽笛に、復興の息吹を感じたくなる瞬間でした。
・・・
今回の石巻行きで思ったのは、かつての生活に戻るのは、
まだまだ先だ、という事と、
それでも石巻の人たちは、前を向いて着実に進んでいる、
という事でした。
石巻を去る前に寄ったお土産屋さんで、
店員さんに今の状況をお聞きした際、
お住まいの仮設住宅の不便さを
明るく話してらしてたのがとても印象的で、
「幸せって何だろう」と、
改めて考えさせられたものです。
クスリのらくだ 峯村 哲徳(薬剤師・国際中医師)