70歳代 男性 2015・11・27
何軒かの病院をめぐってから相談に来てくれた。うつ病と診断され治療を受けているが全く改善しない。「何処の病院も私の病気は治せない」から「ここでも無理だろう」と言う。それでも来てくれたのは何かを期待してのことだ。ぼそぼそと話してくれた内容は、食欲はあるが一口食べると後が入らない。味がしなくてまるで砂をかむような感じ。なかなか寝付けなくて布団に入るのが怖いだった。僕は、うつ病の診断を受けているが、食事をおいしく食べてもらえればかなり改善するのではないかと思った。そのあたりに的を絞って漢方薬を飲んでもらうと、最初の2週間で2割くらい症状が軽くなった。そこで少し積極的に治療に取り組んでいただけるようになって、丁度2ヶ月で、本人は治ったかもしれないといった。ビールも何年ぶりかに復活したらしい。念のためにもう少し飲むそうだ。