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50歳代 女性 
 なかなか異業種の方が褒めてくれるようなことはないが、今日ほめ過ぎではないかと言うような言葉を間接的に聞いた。うれしいと言うよりは照れる。
 しかし、東洋医学を教えている学校の講師の方が、僕が最近多用している処方を評価してくれたのだから自信になった。
 患者さんの訴えは、首の両横を締め付けられるようとか、のどぼとけを押さえつけられているようと言う摩訶不思議な訴えだった。病気ではないが不愉快だろう。
 最近こうした人にはハーブがたくさん入った漢方薬を利用している。すると気持ちが楽になるのだろう、御本人にとって不愉快な症状がなぜか軽減し消えていくこともしばしばだ。
 今日いつものように定期的な治療に行ったときにその先生が鍼をしながら「体がずいぶんと変わりましたね」と言ってくれたそうだ。勿論よい方向にだ。本人はそんなに自覚していないみたいだが、プロの先生が体を触ったときに気が付かれたらしい。煎じ薬を飲んでいることを女性が告げると「その先生は名人かもしれないね」と言ってくれたそうだ。創っているのは自律神経を整える処方で、薬を作る免許(薬局製造業)を持っている薬局ならどこでも作れるものだから、決して名人ではないが、なかなか異業種に褒められることはないのでびっくりした。
 漢方薬の中心が、かつての薬局から病院に移っているが、こうした手作りの良さは、インスタントには負けない。コーヒーを豆からひいて飲むのと、ネスカフェで飲むのとを比べているようなものだ。


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