20歳代 女性
今日、一限から授業だったのですが朝起きれませんでした。ちゃんと朝起きるにはどうしたらいいでしょうか。
この質問に答える資格が僕にあるのかどうかわかりません。と言うのは、3回生の追試で、ある朝目が覚めたら、ある朝ではなく、ある昼だったのです。もう昼も回っていました。当然その日に受けなければならない試験は午前中に行われました。はい、その瞬間に留年が確定したのです。
ただでさえぎりぎりで3回生まで来ていたので、試験で不可になる科目に余裕などありません。何科目かをまだ残しているのに、即留年の昼でした。ちょうど50年前のある日の出来事なのに、鮮明に覚えています。
今思えば、留年の第一候補だったのに、不思議と3回生までになれていたのが不思議なくらいだったので、言わばやっとのことで留年レースの本命の登場でした。無気力な学生生活をさらに余分に延ばすのかと思えばぞっとしますが、当時はそんな無気力を回避する気力もなかったです。ただ思考の停止した状態で、余分の1年を送るのは、さすがに苦痛でした。意味を持たすにはかなりの労力を要する1年間に、全く無気力に臨んでしまって、当然何の意味をも持たすことが出来ずに今まで以上に怠惰に過ごしました。怠惰の極みを経験しました。一生分の怠惰を使い果たしたくらいです。
今でも時々夢でうなされるのはまさにその頃の情景です。時間を惜しんだ人と、時間を持て余した人間の差を、生涯負い目として背負っているような場面に以後何度も遭遇しました。振り返ることを避けたいような場面こそ記憶の中で生き続ける、そんな皮肉を味わわないでね。
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ヤマト薬局